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ノート:ミハイル・オストログラツキー

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表記

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ページの作成どうもありがとうございます。ひとつ質問があるのですが、このページに書かれている(固有名詞の)仮名表記は、何らかの重要な、つまりこの分野でオーソリティーのある日本語文献に基づいた表記でしょうか?

出典が明記されていないため判断できないのですが、ロシア語あるいはウクライナ語としてみた場合、いくつかの表記に疑問があります。しかし、そのような優先性がある表記であれば躊躇しますので教えて下さい。--PRUSAKiN 2011年5月7日 (土) 10:45 (UTC)[返信]

ご指摘ありがとうございます。元の英語版の記事にあったロシア人名、ウクライナ人名は日本語の他文献では確認、検証はできませんでした。(地名については慣用的に使われている表記にしたがっています)。お気づきの点があれば、修正頂けると助かります。--Ta2o 2011年5月7日 (土) 11:08 (UTC)[返信]

お返事ありがとうございます!それでは、後日(時間の都合で今日はできませんが)、気付いた点を修正してみます。修正後、「あ、そこは出典あったんだけど」的な箇所が出ましたら、ノートで指摘下さるか、悪しからず差し戻して下さい。

ところで、そもそものページ名についてですが、これも日本語文献で確認できませんか?「〜ズキー」というのはロシア語としてもウクライナ語としてもおかしいので修正したいのですが、日本語文献でそう書いてある(ないし定着している)のであれば話は別です。

ロシア語の -дс- はローマ字で書けば -ds- ですが、これは無声化して -ts- と同じ発音になり、従って普通は「ツ」と書き「ズ」とは書きません(よくロシア人にいる、「○○ツキー」という名前と同じです)。ウクライナ語の場合は無声化しませんので「オストロフラードシクィイ」とかなんとかになるんですが(ウクライナ語の日本語表記法は確立されていないが、機械的に転写すればそうなる)、この人の場合、何語名にすればいいんでしょうね。オストロフラードシクィイのほかの二人は簡単に決まるのですが(方やモスクワの人、方やウクライナのナショナリストなので)、「ウクライナ出身のウクライナ人のロシア帝国の数学者」となるとよくわかりません。「オストロフラードシクィイ家」というのはポルタヴァに所領を持つウクライナ人の貴族だそうですが、上流階級だと、ロシア語かもしれませんね。--PRUSAKiN 2011年5月7日 (土) 15:05 (UTC)[返信]

丁寧なご解説ありがとうございます!記事名は彼の名を冠することもある発散定理の項とロシア人女性数学者ソフィア・コワレフスカヤの項にあった「オストログラズキー」を使ってしまいましたが、少し軽率だった気がします。(はるか昔、ロシア語を学んでいたのですが、、いやはや)
なお、いくつか手元にあった文献を調べて見ましたが、かなり表記に差があるようです。
記事名の修正に向けて、もう少し調べてみますが、記事中のほかの表記については、修正されてよいかと思います。--Ta2o 2011年5月7日 (土) 16:21 (UTC)[返信]

ありがとうございます。きちんと日本語文献でも紹介されているんですね〜。素晴らしいです。

ご提示していただいた中では蟹江幸博先生の表記が最も妥当であると思うのですが、いかがでしょうか?

ところで、この人物は論文を普通何語で書いていたのでしょう?私の推測ではページ名は恐らくウクライナ語名ではなくロシア語名でよいと思うのですが(前者も本文か脚注への記載くらいはあってよいと思いますが)、このような政治的 POV の危険性のある問題を扱う場合、ウィキペディアではやはり何か客観的根拠がほしいので、例えば「論文でロシア語名で署名している」なんて根拠があったらいいなと思ったりします。

事情が理解してもらいづらいかもしれませんが、例えば、日本統治時代に活躍した朝鮮人のページを、たとえば英語版で作成しようと思ったとき、その名前を日本語読みでローマ字表記しページ作成するか、朝鮮語読みで表記し作成するか、という問題と同じだとお考えいただければ理解しやすいと思います。その人物は恐らく日本統治時代なので日本語で公的活動を行っていたと推測されるので、朝鮮人であっても日本語表記が有力候補になると思いますが、「朝鮮人だからハングルだ」という意見に対抗するためには(というか「安全」のためには)やはり根拠がほしいですよね。

この数学者も、ロシアでは「ロシアの数学者」だったと主張されていますが、ウクライナでは「ウクライナの数学者」だと主張されているようなので。客観的事実は、「ロシア帝国のウクライナの数学者」ってとこですが。--PRUSAKiN 2011年5月9日 (月) 10:35 (UTC)[返信]


色々とご提案、ご教示ありがとうございます。自分も表記については、日本語文献の中で使用され、かつ、元の発音に比較的近い「オストログラツキー」が適切だと思います。出版されている書籍の中にも、同じく蟹江先生の翻訳書ですが、この表記を見つけました。なお、他にも文献を当たってみましたが、以下のような状況で表記は統一されておりません。


  • 一松信 , 伊藤雄二 監訳『数学辞典』朝倉書店(1993年) ISBN 978-4254110579オストログラドスキ
  • 森毅(該当記事部分)『数学100の定理―ピタゴラスの定理から現代数学まで』日本評論社(2007年) ISBN 978-4535606128オストログラズキー
  • I.ジェイムズ 著、蟹江幸博 訳『数学者列伝II』シュプリンガー・ジャパン(2007年) ISBN 978-4-431-71202-2オストログラツキー
  • 太田浩一『電磁気学の基礎 I』シュプリンガー・ジャパン(2007年)ISBN 978-4431727392 : オストログラドスキー


自分の知る限り、日本語文献の中で記述がなされるのは、ベクトル解析における発散定理の先取権に触れられる時のみで、残念ながら、それ以外でお目にかかる機会は少ないです。念のため、ベクトル解析と名のつく本を片っ端から覗いてみましたが、上記以外の文献は見つかりませんでした。
また、本人の署名等の情報確認は難しいです。論文そのものの言語に関しては、フランス語が使用されているようですが。。。これは当時の数学研究の中心地がフランスであったことや、フランス留学の経験があることに起因するはずですが、実際の署名がどうなっているかまではわかりません。有名なものですと、上記の発散定理について記したサンクトペテルブルグの科学アカデミーに投稿したM. Ostorgradsky, Note sur la théorie de la chaleur, Mém. Acad Sci. St.-Pétersb. 1, p.129(1831); Deuxième note sur la théorie de la chaleur, ibid. 1, p.123 (1831)はフランス語です。(この論文の一部を写した写真が、太田浩一『マクスウエル理論の基礎 相対論と電磁気学』の中で見られます)
一応、安全策として、ご指摘あるように記事内に併記するのが手かもしれません。--Ta2o 2011年5月9日 (月) 13:42 (UTC)[返信]

文献調査、お疲れ様です。自分、文系だもんでこの手の情報調査に協力できず、申し訳ないです。

お調べ下さったような状況であれば、ページ名は「ミハイル・オストログラツキー」とするのがよいと思います。あとは本文中でどうにでも工夫できますので、うまく調整しましょう。

なるほど、フランス語なのですね。当時、ロシアの上流階級ではフランス語はたいへん人気があったので(ロシア語は田舎くさかったらしい)、彼が専らフランス語で論文を発表していたとしてもまったく違和感はありません(第一、ロシア語で論文を書いても当時、西欧の人に読んでもらえなそう)。専門的な論文を外国語で書くのは難しいことですから、恐らくフランス留学は役に立ったことでしょう。フランス語の署名 M. Ostorgradsky の M. の部分が「Mikhail」にでもなっていれば(「Mykhailo」ではなく)それはロシア語名ということで確定ですが、 M. Ostorgradsky でも恐らくロシア語名とみなして大丈夫でしょう(ウクライナ語でないと断定はできないが、ロシア語とみなす方が自然)。ご教示ありがとうございました。--PRUSAKiN 2011年5月11日 (水) 02:55 (UTC)[返信]

大筋が見えてきましたので、改名を提案しました。改名先は「ミハイル・オストログラツキー」とし、本文内での調整は一通りおこなったつもりです。確認お願い致します。--PRUSAKiN 2011年5月11日 (水) 04:53 (UTC)[返信]

反対意見が出なかったので、「ミハイル・オストログラツキー」へ改名実施致しました。今回は議論にご協力下さり、どうもありがとうございました。--PRUSAKiN 2011年5月18日 (水) 06:05 (UTC)[返信]