ノート:メグスリノキ
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メグスリノキと漢方薬の関係について
[編集]メグスリノキは、民間療法や民間医療として用いられる生薬、薬用植物ではあっても、漢方薬ではなく (「生薬=漢方薬」と誤解している人も多い、詳細は各用語のページ参照)、またメグスリノキ自体やその成分が医薬品として許可(製造販売承認)やその原料として用いられたという記録も見当たらないため、関連項目とカテゴリからこれらを削除します。
念のため、メグスリノキについて古くから研究している星薬科大学関連の文献もいくつか当たりましたが、メグスリノキが漢方薬や医薬品であるとの記載は見当たりません。ただし、以下の論文には若干誤解を招くような記載があるため引用します。
- 井上隆夫、今田勝美「今話題の『メグスリノキ』」『New Food Industry』1996年、38巻、2号、p83-84
- 「伊澤一男星薬科大学名誉教授はメグスリノキの薬効について3)、中国の古典「傷寒論」「素問」、「霊樞」などには「肝気は目に通ず、肝和すれば、目よく五色を弁ず」という記述があり、肝臓と目とは密接な関係にあって、肝臓の働きがよくなると、それに伴って目もよくなるという中国医学の考えが述べられており、興味ある説といえる。」
上記に引用した文章は、読み方によっては「傷寒論」(日本の多くの漢方薬の原典でもある)にメグスリノキの薬効に関する記述があるかのようにも読める(句点の位置からそういう意図の文章ではないと考えられるが・・・)。ただし、上記引用文中の3)の文献を更に確認し、該当する部分を引用すると、
- 伊澤一男『薬草カラー図鑑』第2巻、1993年、主婦の友社、p196、ISBN 4-07-935311-1
- 「…「千里眼の薬」の別称もある。また、肝臓疾患の薬としても用いられるとのことだが、「素問」「霊枢」などの中国古典には、「肝気は目に通ず、肝和すれば、目よく五色を弁ず」とあるように、目がよくなれば肝がよくなるのは、漢方の基礎の病理に符合するので、新発見というものではない。」
というのが原文であり、「傷寒論」の記載はなく、「素問」「霊枢」に記載されている経絡の考え方における肝と目の関係について言及していることが確認できる。
以上のように確認した範囲内において、本項メグスリノキにおける「漢方薬」関連の記載も「生薬=漢方薬」との誤解に基づくものと思われるが、紛らわしい記載の論文があることも確認できたため、後のために本ノートに記録する。--Tatsundo h 2008年12月4日 (木) 17:58 (UTC)