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ノート:モード (旋法)

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コーダルな音楽で用いられる教会旋法の名のついたスケール、(アイオニアンスケールなど)はモード(旋法)とは無関係であり、その名を借用しているだけである。具体的にはCメジャー調においてⅠのコードCM7のスケールはCアイオニアンスケールとなるが、これはモードのアイオニアンモードとは関係なく、ただCM7での使用可能な音(コードノート、テンションノート、アボイドノート、ケアノートを設定)を並べたものにすぎない。Cメジャー調、ⅡのDm7のコードのスケールはDドリアンスケールとなるがこれも結局はCメジャー調の音をDから並びかえたものにすぎない。このようにスケールをあてはめることは一見、たいして意味をなさないように思えるが、即興を主体とするジャズにおいては非常に有用な方法である。またジャズにおいてはⅤの和音G7にオルタードスケール(中心軸システムでいうところの対極点)を適用するなどの使われ方もする。

上の意見はアヴェイラブル・ノート・スケールについての説明のように読めます。モード奏法におけるモードの概念とは異なります。--marienbad 2006年12月1日 (金) 14:02 (UTC)[返信]


教会旋法とは無関係とする見解が多いが、音階設定の上でヒントとなったのは、明らかに教会旋法だと思われる。ジャズのプレイヤーは、それなりにプライドを持つものも多く、無関係説を唱えるものが多い。確かに、コードを分解してスケールが作られたのであろうが、モード奏法を一般化させた一人、マイルス・デイヴィスは、クラシック音楽のアレンジや対位法なども研究していたことから、純粋に孤立的にジャズの中でのヴォイッシングやテンション、コード分解からだけ作られたとは思われない。その全てが、教会旋法の移動ドを固定ドにしたものと全て一致するとは。ただし、単純に教会旋法をただスライドして作ったという見解には、疑問もある。219.164.18.15 2005年3月14日 (月) 12:26 (UTC)[返信]

もう長らくメンテナンスされていないようでなんですが、教会旋法と内容がかなり被っています。教会旋法は主としてクラシック(とその祖先)の音楽理論に属するものです。整理を提言したいです。

また、ジャズが教会旋法を取り入れたというのは疑問があり、実際にはアヴェイラブル・ノート・スケールをドミナントモーション外の文脈で使おうとした試みと考えるのが妥当でしょう。ジャズの歴史の話になりますが、ハードバップにおいてコードの細分化が進んだ結果、コードパターンを手癖で演奏するということが多くなった。そこからアドリブをもっと自由にするために、コードによって細分化されたものをモードを使うことで長くアドリブ出来るようにした。これがマイルスのso whatです。音楽的にはアヴェイラブルのようにコードが進行せず、停滞感があるのがモードの特徴です(これについて書かれていませんね)。

しかし、これだけではKind of Blueに録音された「So What」の説明にはなっていても、モード奏法のその後をほとんど説明していません(非楽理系の文献におけるモード奏法に関する記述のがほとんどここで止まっていることが原因でしょう)。現代においては、モードはほとんどペンタトニックで演奏されます。これは、マッコイ・タイナー、チック・コリアにおいて顕著です。彼らは数小節を1つのモードととらえ、そのなかで瞬間的に複数のペンタトニックを切り替えます。詳細は、いくつかの理論書(特に輸入書籍)や彼らの音源に詳しいかと。「The real McCoy」「Now he sings, Now he sobs」(特にモーダルブルースの名演「Matrix」)などを聴かれると良いでしょう。

ともかく、日本においてはほとんどまともな理論書がないのがモードの特徴ですし、十人十色なのもモードです。きちんと整理しないと、根本的に改訂困難な状態になるでしょう。モードにモード一般の話を書き、モード奏法で実際の演奏法を記述すべきと思います。--marienbad 2006年12月1日 (金) 14:02 (UTC)[返信]