ノート:ヨハネス6世カンタクゼノス
この記事は2006年2月14日に削除依頼の審議対象になりました。議論の結果、削除となりました。 |
カンタクゼノス帝のラテン語系の慣用表記ヨハネスが古典ギリシャ語式のイオアンネスになおってるのはひとつのやり方として良いと思うのですが、王朝の名前が慣用のパレオロゴスのままなのが気になりました。ギリシャ語はよく知らないのですが、たしか、古典発音だとパラエオロゴスかパライオロゴスじゃありませんでしたっけ? たしか、数年前に史学雑誌で尚樹啓太郎先生が慣用表記を批判してらっしゃいましたが、ここで尚樹先生のように中世ギリシャ語風にするか、尚樹先生によればヘレニズム時代には廃れていたという古典ギリシャ語を貫くか、やっぱり慣用重視でいくか、いずれかに統一したほうが良いのではないでしょうか。Safkan 15:27 2004年5月7日 (UTC)
- Safkan様>仰る通り古典表記なら「パライオロゴス」か「パラエオロゴス」です。ですから「イオアンネス5世パレオロゴス」のように名前だけ古典形で、姓が中世ギリシャ語のパレオロゴスというのは明かにおかしいです。あくまでも古典ギリシア語で書くなら「イオアンネス5世パライオロゴス」、尚樹先生の『ビザンツ帝国史』のように中世ギリシャ語でいくなら「ヨアニス5世パレオロゴス」「ヨアニス6世カンタクヅィノス」で、ということになるでしょう。しかしながら、たたでさえマイナーで認知度の低いビザンツにおいてやたらと慣用ではない表記を出すのは、ビザンツを全く知らない多くの人々を混乱させかねませんので、ここは井上浩一先生・渡辺金一先生ををはじめとする多くの研究者の方の著作、および一般の歴史関係書籍の表現に従って慣用表記を用いるのが無難ではないかと思われますが、如何でしょうか?コンスタンティノープルからの使者23:40(日本標準時)2004年5月12日
- ご意見ありがとうございます。もう少し様子を見てから、とりあえず慣用に戻してみることにします。反対意見があればそのときには出るでしょうし。余談ですが、コンスタンティノープルからの使者様のサイトは大学のサーバーにあった頃からこっそり(ゲストブック・元老院に書き込んだことはないです…すいません)拝見して勉強させて頂いてます。Safkan 23:48 2004年5月12日 (UTC)
- Safkan様、ご賛同頂きありがとうございます。慣用形にする際には記事のローマ皇帝一覧・東ローマ帝国等とも整合性を取った方が良いですよね。それにしても、国名でさえ日本では「東ローマ」「ビザンティン(英語形容詞)」「ビザンツ(ドイツ語の名詞)」と一定していないくらいので(もっとも本当はただの「ローマ帝国」が正式なのですが)、この手の表現の混乱はまだまだありそうです。それと、これは全く余談ですが、拙サイトへ長年のご愛顧を賜り誠にありがとうございます。なまじ専門サイトなんか持ってる人間がこういうところへ出るとマズイ気もするのですが。放って置けなかったもので…。コンスタンティノープルからの使者23:58(日本標準時)2004年5月13日
- 別に書いてもマズくないと思いますよ。WIKIPEDIAのライセンスに同意すればHPの著作者が既発表の文章をそのまま投稿することも可能だそうです。詳しい方が参加したほうがビザンツ(この言い方が自分には馴染んでるなあ…)の記事も充実すると思いますし、お暇があればログインユーザーとして投稿してみませんか? Safkan 02:55 2004年5月14日 (UTC)
- Safkan様、歴史系のサイトのオーナーさん達は、自分のサイトの中に用語集とか人物伝のコーナーを持っていることが多いので、そういう方達を巻きこんだ方が、正確・詳細できっちりした記事が出来るかもしれません(現状だとスタブが多すぎ)。ちなみに、私はログインユーザーにならないまま既にヘラクレイオス・バシレイオス1世・バシレイオス2世等の記事を作ってしまっておりますが、前述に該当するかは…。コンスタンティノープルからの使者01:23(日本標準時)2004年5月14日
遅くなりましたが処置しました。尚樹先生の本が手元にないためギリシャ語綴りと中世ギリシャ語音が満足に付記できなかったのが残念ですが。Safkan 01:40 2004年5月20日 (UTC)
取り敢えず、新版として復活させました。削除前の版と差別化を図る為にかなり大量の情報を入れましたが「百科事典」として不要であると思われる事項がありましたら皆様の手で削除・軽減化していって下さい。それから、人名の表記についてですが、一応「皇帝一覧」に合わせてラテン+古典式慣例表記で行いました。ちなみに、上で議論されているΠαλαιολόγοςの読み方ですが、中世ギリシア語で「パレオロゴス」、古典式では「パライオロゴス」です。「パラエオロゴス」はラテン語の「パラエオログス」(Palaeologus)と混同されたものですが、確かにいくつかの専門書でこの表記も使用されているようです。ラテン語+ギリシア語の表記は確かに変です。とはいえ、「イオアンネス・パライオロゴス」の如き表記は、これはこれで却って「衒学的」な気がする上に歴史的状況を考えれば全く意味がありません(使われていない発音ですから)。そのまま慣例式で通すか、思い切って中世語表記に変えるかのどちらかだと思います。私見としては中世ギリシア語による表記の方が良いと思います。もし同様のご意見があればそちらに変更する事もやぶさかではありませんし、このままでよいという事であればそれでよいと思います。「混乱を招く」というご意見もありますが、多少煩雑でもそれぞれの表記を併記しておけばその違いも見えてくるでしょう。
- 中世ギリシャ語系は、いまのところ東海大学の尚樹先生系列の方だけなんですよね…上の意見を書かれた方も、おそらく尚樹先生の門下の方ではないかと思われますが。学界内でさえ全然コンセンサスが得られてないものを持ち込むのはどうかと思うのですが。ここに特定の学閥・学派の意見だけを持ち込んだり、ここで無用な論争になったりするのは極力避けるべきでしょう(それこそ西欧言語で言うところの「ビザンツ的」)。とはいえ、中世ギリシャ語表記もあることですし、慣用形表記・中世ギリシャ語形併記でよいと思うのですが。
現状の所、慣用表現(と中世ギリシア語表記の併記)を変更する方向性でないと言う事は理解しましたし、特にそれに反対するものではありません。私としては一つの意見として中世ギリシア語表記の意味づけを述べただけで、「特定の学閥・学派」の意見を持ち込み押しつける意図があった訳ではないという事は一応お断りしておきます。
表記方法についてはノート:東ローマ帝国でも議論がされていますので、そちらもご参照ください。 --211.2.110.63 2006年3月21日 (火) 14:18 (UTC)