ノート:ルートヴィヒ・グットマン
「失われたものを数えるな、残されたものを最大限に生かせ」について
[編集]- (以下、個人的見解です)
この言葉の元の英文は、”It's Ability, Not Disability, That Counts”であり、この日本語訳と考え方を日本に伝えたのは、中村裕博士に間違いないと思います。この訳は当時、障害を負った人を励ますために使われ、日本人の心に響いたのだと思います。
この英文はかなり広く使われているようで、ピーター・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker)の著書の中に、The other is the slogan the drive to find jobs for the physically handicapped: “It's the abilities, not the disabilities, that count.”という一節があります。身体障害者雇用運動のスローガンだった、とのこと。
直訳すれば、「大事なのは”何ができるか”であって、”何ができないか”ではない」となるでしょうか。
"Ludwig Guttman"と、"it's ability…."を検索してもヒットしないため、英語圏では、グットマン博士が語った言葉、という風に語り継がれているものではないようです。
この英文は、天候を表す”It's rainy today.”のように事実を客観的に述べるような表現であり、障害者に対しても、健常者に対しても、どちらにも使うことができます。
恐らくグットマン博士が会話の中で、中村博士に淡々と諭すように語ったものではないでしょうか。「大事なのは、障害を治療することではない」と。その精神を伝えるため、中村博士が当時の日本で受け入れられやすい表現にアレンジし、「大事なのは何ができるかだ! 自分の能力を生かせばいいんだ!」と訴えかけたのではないでしょうか。
障害者自身の意識改革が進んできた現代では、社会全体に対して、「できないことではなく、できることに着目すべきだ」と訴えかけてもよいのかもしれません。
--ワウフラッター(会話) 2014年3月12日 (水) 14:00 (UTC)
- 一応[1]のような出典はあります。--121.80.96.145 2021年7月9日 (金) 18:51 (UTC)