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ノート:ロバートザデヴィル

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翻訳に際して

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  • 「デビル」と「デヴィル」で、個人的には「デビル」と思っていたのですが、実際の文献ではほとんどが「デヴィル」だったので、それに従いました。
  • 当時の新聞を多数出典にしています。しかし、各新聞の細かい情報には、かなり齟齬があります。同じレースの賞金の額が微妙に違ったり、ひどい場合にはレースの距離や走破タイムが違っています。基本的に、そういう場合には列記するか、もしくは詳細を省いています。特に気になったのは「4度目の対決」(チャンピオンステークス)で、「1マイル2ハロン173ヤード(2169m)」とするもの「1 1/4マイル73ヤード(2078m)」とするものがあり、チャンピオンステークスということも考えると明らかに前者は誤りです。「2ハロン」と「1/4マイル」は等しいので、「100ヤード」ぶんまちがっていて、きっと誤植なんでしょう。ご丁寧に、走破タイムも2分10秒と2分13秒とするものがあり、前者の場合は何度も出てきて「タイムウォッチが間違ってなければ」と念を押しているので、おそらく合ってるのだろうと思います。2078mと思えば2分10秒はかなり早いで妥当です。「2分13秒」の場合でも「すごく早いタイム」と言っているので、仮にこちらが正しくても「すごい早いタイム」であることには変わりありません。
  • 出走回数・勝利数については、英語版でもノートで疑問が呈されており、15戦11勝とする出典があるが単走が1個抜けている、と指摘されています。実際に、「出走して勝った」とか「2着だった」という新聞で数を数えていけば16個の出走履歴が出てくるので、少なくとも16戦12勝までは確実でしょう。報じられていない出走歴がこっそりあれば話は別ですが。
  • パリ大賞典に関しては、フランでの賞金額がわかりませんでした。英語圏の出典なのでポンド換算されており、そのままにしています。種牡馬になったときの「8000ギニー」について、英語版は「9000ポンド」としているのですが、そこで示されている出典には間違いなく「8000ギニー」と書かれています。
  • 本馬について、日本語で容易に手に入り、アクセスしやすい文献として山野浩一氏の『伝説の名馬』3巻のベンドアの回があります。しかし、本記事ではそれは出典としてはほぼ採用していません。最大の理由は、この本が書かれた1990年代と、今では全く状況が違っていることです。山野氏は「ベンドアが入れ替わっているとデタラメを言われた」「そんな馬鹿な話を信じるとは間抜けにも程がある」といった体で、ロバートザデビル側をかなり酷評しています。実際にベンドア側の5戦2勝3敗と負け越し、しかも惨敗していて、ロバートザデビルの側は負けた2回も短頭差、首差の2着だったにもかかわらず、「これはどうみてもベンドアのほうが上」などとしています。2011年の例の調査によって「ベンドア替え玉説」が科学的に証明されてしまいましたが、山野氏が執筆を行った90年代にはそんなこと知る由もなかったし、世界中の新聞にネットでアクセスできるような時代ではなかったので、しょうがないでしょう。実際に世界中の新聞を見ると、明らかにロバートザデヴィルを上に評価しています。
  • 馬名のカナ転記には怪しいのもあります。Cipolataは耳ではイタリア風に「チポラータ」と聞こえるし、Le Destrier、The Star、Petronel、Exeter、Chittabob、El Diablo、Van Dieman's Landについては、カナ化の根拠になる出典があれば、歓迎します。--柒月例祭会話2015年3月21日 (土) 19:19 (UTC)[返信]