ノート:ロンドン消防隊
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改名提案
[編集]初稿執筆時には参照できなかった信頼できる情報源、海外消防情報センター編『イギリスの消防事情(新版)[2012年5月]』(PDF)を見つけました。この資料の142頁(PDFでは151頁)に、London Fire Brigadeはロンドン消防隊として紹介されています。これに合わせて、当記事名をロンドン消防隊に改名することを提案します。--Doraemonplus(会話) 2017年6月4日 (日) 10:01 (UTC)
Doraemonplusさん、こん**は。Kagakoumeと申します。『イギリスの消防事情』を拝見しました。確かに充実した内容でしたが、固有名詞の訳文の出典としては少々弱いようにも感じました。
例えば、同書145ページ(PDF版154ページ)に、
- ハートフォード消防局(おそらくハートフォードシャーのこと) - Hertfordshire Fire and Rescue Service
- エセックス消防局 - Essex County Fire and Rescue Service
- ケント消防局 - Kent Fire and Rescue Service
- サリー消防局 - Surrey Fire and Rescue Service
の名前が挙げられています。
日本の消防では、東京消防庁を除くと「消防本部」が一般的で、他に部局制を採用する比較的大きな市では「消防局」が使われています。 「消防隊」という語は、大隊、中隊、小隊のように現場で運用される部隊の単位のイメージが強い様に思います。 前述の4都市は、明らかに人口がロンドンより少ないのに「局」と訳されています。これは、日本の消防事情に照らして考えると、若干の違和感を覚えます。 また、他のページには「パリ消防隊」との記述もありました(パリの消防は英語表記で「Paris Fire Brigade」。仏軍の担当で、日本語版Wikipediaではパリ消防旅団と名づけられています)。どうやら著者は、「brigade」を「隊」と訳されるようです。
私も探してみたのですが、
- プログレッシブ英和中辞典(第4版)には、 「((主に英))消防署[隊]」とあります。
- 日本大百科全書(ニッポニカ)には、 「ロンドン消防隊が火災保険会社の私設消防隊としてつくられた」との経緯が記載されています。
- BBC NEWS JAPANには、「ロンドン消防局」とあります。
- ニューズウィーク日本版には、「ロンドン消防局」とあります。
- 自治体国際化協会の資料に平成19年度 専門家海外派遣調査報告書 防火管理体制の確保等のための火災予防行政の新展開について(調査国:イギリス)がありました。この中では、「ロンドン消防局」と表記されています。
- 総務省消防庁の資料に平成25年度 消防・救助技術の高度化等検討会 海外事情調査結果がありました。この中では、1ページ目に「ロンドン消防本部」、2ページ目に「ロンドン消防局」とあり、同じ文書内でも表記の揺れが見られます。訳文には悩むところです。
結論として、「ロンドン消防局」が分かりやすいのではないでしょうか。 出典としては、前述の平成19年度 専門家海外派遣調査報告書 防火管理体制の確保等のための火災予防行政の新展開について(調査国:イギリス)が挙げられると思います。
ただ、個人的意見としては「ロンドン消防庁」(ロンドン警視庁と同じく大ロンドンを管轄することから)も捨てがたいと思います。 そうそう、グレーター・ロンドン・オーソリティーの項では「ロンドン消防庁」となっているようですね。。。
とりとめもなく、駄々と書き連ねましたがご容赦ください --Kagakoume(会話) 2017年6月7日 (水) 03:42 (UTC)
コメント Kagakoumeさん、いろいろな事例を調べてくださり、ありがとうございます。どの名称もそれなりに出典があるので、あとは訳語の選好の問題だと思っています。グレーター・ロンドン・オーソリティーで、私は何故か「ロンドン消防庁」と訳しちゃったみたいですが、どんな資料を参考にして書いたかは、何せもう5年も前のことですので、憶えていません。ご容赦ください。と、ここで閑話休題。
確かに、日本の事情に合わせて考えると「ロンドン消防局」「ロンドン消防庁」のどちらかが適当なのでしょうが、英国の消防について記述するのに日本の事情を持ち込むのはどうなんだろう?(=ここはウィキペディア日本語版であって日本版ではないのでは?)と思うのと、「(原語では)fire serviceではなく、fire brigadeなのだ」という、言葉のニュアンスと消防組織の伝統や歴史を重視して、私は「ロンドン消防隊」を推します。ニッポニカの解説中に「ロンドン消防隊」とあるのも、性格上は同じ百科事典として頼もしい限りですね。また、他の地域の消防局の例の一つとして挙げられたKent Fire and Rescue Serviceは、前身であるKent Fire Brigadeが2003年に改称して生まれた組織で、これは2004年消防救急サービス法 (Fire and Rescue Services Act 2004) の制定を反映しているようです(en:Kent Fire and Rescue Service#History参照)。もしかしたら、London Fire Brigadeも法改正を受けてLondon Fire and Rescue Serviceになっていたかもしれないことを考えると、現在もなおLondon Fire Brigadeのままである消防組織を「ロンドン消防隊」と呼称するのは、妥当な線ではないでしょうか。「ロンドン消防局」と「ロンドン消防庁」は「ロンドン消防隊」へのリダイレクト化、及び訳語の一例として記事の本文中で紹介する形を取りたいと思いますが、いかがでしょうか。--Doraemonplus(会話) 2017年6月7日 (水) 08:50 (UTC)
Doraemonplusさん、お返事ありがとうございます。Kagakoumeです。
さらに調べてみますと、1974年までは、ほとんどの消防が「Fire Brigade」を名乗っていたようですが、「Fire Service」さらに「Fire and Rescue Service」に改められ、 2017年現在、「Fire Brigade」を用いているのは、大ロンドンとクリーブランドのみのようですね。 「Fire Brigade」が使われ続けている理由は、150年余の歴史によるものなのか、英国の広域自治の制度に起因するものなのか、その他なのか、私には分かりませんでした。
(LFBとは直接関係しませんが、現在「Fire Brigade」が、どのように使われているのか調べるうちに、Fire Brigades Unionの項を見つけました。それは、「Fire Brigade」だけでなく、全英の「Fire and Rescue Service」も含めた、消防に関係するすべての吏員を対象とする団体でした。この場合、「消防隊労組」と訳すのが自然な様に思えました。)
結局のところ、私にはどの訳語を記事名に充てるのが相応しいか、一つに絞ることはできませんでした。同時に、「ロンドン消防隊」という訳語を拒絶する理由も見当たりませんでした。 「ロンドン消防隊」への改名、「あり」ではないでしょうか。他の方の意見も寄せられれば参考にしつつ、Doraemonplusさんの判断で改名されてはいかがですか。ではまた--Kagakoume(会話) 2017年6月9日 (金) 20:19 (UTC)
報告 改名を実施しました。ロンドン消防局とロンドン消防庁はリダイレクトとしました。取り急ぎ、ご報告まで。--Doraemonplus(会話) 2017年6月13日 (火) 10:04 (UTC)
情報 BBCニュースに「ロンドン消防庁」の訳語も見られますね。メモメモ。--Doraemonplus(会話) 2017年6月14日 (水) 12:59 (UTC)