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ノート:万世一系/過去ログ1

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中立的な観点

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タイトルを追加しました。--伏儀 2008年10月18日 (土) 11:41 (UTC)

ブラウズしていたらたまたま以下のような記述を発見しました。 この部分は個人的な意見をやや断定的に記述しており、 Wikipedia:中立的な観点に則していないように思われます。

今後もし日本政府が「女性天皇及び女系天皇の容認を決定し、皇室典範を改正した場合、
近い将来、男系継承を絶対の原理とし、日本建国以来続くとされる万世一系の皇統は完全に断絶してしまう。
そしてわが国史上初の易姓革命、王朝交代の時を迎えることになる。
このような最悪の事態を回避しつつ、同時に皇位継承者の不足を解消するためには旧皇族の皇籍復帰が
最良の選択肢といえるが、民間に下って久しい旧皇族の復帰を国民がどう受け止めるかなど未知数の問題も多く、
その復帰にあたっては乗り越えるべき様々な課題がいまだ残されていると言えよう。

改良案:

  1. 上2段落を「このような意見もある」という論調でまとめる。
  2. 対する観点 (女性天皇の許可) からの主張も書く。

Euske 2005年8月8日 (月) 05:40 (UTC)

こんにちは。上記の記事を執筆した者です。
「今後もし日本政府が「女性天皇及び女系天皇の容認を決定し、皇室典範を改正した場合、近い将来、男系継承を絶対の原理とし、日本建国以来続くとされる万世一系の皇統は完全に断絶してしまう。」
この記述については、私の個人的な意見ではなく、政府の皇室典範に関する有識者会議でも女系容認の際の問題点として再三指摘されている「客観的な事実」です。ゆえに、この部分については訂正の必要はないと考えます。
さらに、万世一系の断絶について記述する際に、女系天皇容認の主張を併記する必要はないと考えます。なぜなら、ここで論じるべきは万世一系の断絶に関してであって、女系天皇容認の可否ではないからです。
万世一系の断絶についての文章の中で、女系天皇の容認論を肯定的に紹介することは非常に困難です。
上記の記事の中で中立的な観点から問題があるとするならば、それ以降の「このような最悪の事態を回避しつつ」という下りでしょうね。読み返してみると、確かに「最悪」という表現は中立的とは言いがたい。
中立性を踏まえて多少文章を見直してみようと思います。Brownsuger 2005年8月8日 (月) 12:28 (UTC)
万世一系は信奉者でなければ事実と看做さない事柄でしょう。「客観的な事実」という主張が1つの観点で他の観点も受け入れよというのが中立的な観点です。信奉者が容認できる内容に限るというものでは決してない。明仁も渡来系の血を引くと宣言した(系図上の話で真相は不明でしょうが)のに何でしょうね。johncapistrano 2005年8月9日 (火) 02:18 (UTC)
上記の私の文章をちゃんと読みましたか?この項目は「万世一系」という概念を解説するものであって、その概念の可否を論じる場所ではないというのが私の基本的な考えです。たとえば、「民主主義」という概念を解説する項目で、民主主義という思想の可否やそれに相反する概念(たとえば「独裁」等)について全くの等距離で論じなければならないでしょうか?そんな必要があるとは私には思えません。
それに、信奉者云々というのも少々的外れです。万世一系という概念は古来よりわが国に存在する伝統的な概念で、一部の信奉者だけに通用するような狭隘なものではないからです。「皇室典範に関する有識者会議」という政府主催の公的な会議で、万世一系について言及されることが多々あることがその良い例といえましょう。
それと、今上天皇の母系に帰化人の血統が入っていることは、万世一系の概念に何ら反することではありません。なぜなら万世一系とはあくまで男系主義によるものであり、母系の血統は問われないのが普通だからです。
最後に老婆心ながらひとつ。あなたが日本人であるならば、このような公的な場で今上天皇の諱を呼び捨てにするのは止めたほうがいいですね。思想信条云々以前に社会人としての常識を問われますよ。Brownsuger 2005年8月9日 (火) 03:44 (UTC)

『万世一系などというのはフィクションに過ぎない』という立場からすれば、件の記述は客観的事実でも何でもないのですが、その点はお分かりですか? -- NiKe 2005年8月9日 (火) 04:08 (UTC)

そもそも歴史・伝統的な概念などというものは、一定のフィクション無しには成り立たないものと考えます。極々簡単な例で言えば、「王朝」と言う概念。この王朝という極めて基本的な歴史的概念ですら、ある意味では「フィクションに過ぎない」と言いうる。DNA鑑定等の科学的な父子関係の検証方法のない時代のことです。「王朝などと言っても、所詮父子関係の検証なんて不可能じゃないか。そんなのはフィクションだ」とも強弁できる。けど、誰もそんな主張はしませんよね。それは「言い始めるとキリがない」「神のみぞ知る」ことだからです。
だけど「万世一系」の概念について「のみ」、おそらく思想的な理由からでしょうが、その手の主張をしたくてたまらない方々が多いようです。
一応誤解なきように表明しておきますが、私は万世一系の概念そのものを全肯定しているわけではありません。
ただ歴史的な概念を解説することと、その概念が事実であるか否かを検証することは全く別のことだと考えているだけです。
要するに「天皇などと言うものはフィクションに過ぎない」「皇室などというものは~」「国家などと言うものは~」「民主主義などと言うものは~」と意見ですら少数ながら存在するわけで、各種の概念を説明する時に、そのような極端な意見を一々併記する必要があるとは思えないということです。Brownsuger 2005年8月9日 (火) 07:45 (UTC)

Brownsugarさんの御返答を読んで、『話が噛み合わないなぁ』と当惑していたのですが、「女帝」の編集を見て、さらに驚きました。あれをNPOVな編集だとお思いなのでしょうか? こちらでもあちらでも、Brownsugarさんは『神武以来の万世一系』を注釈抜きで「事実」として書いておられるようにしか見えません。疑問を感じます。 -- NiKe 2005年8月11日 (木) 05:05 (UTC)

「話が噛み合わないなぁ」と当惑されるのは一向に構いませんが、せめて私の上記の見解に「具体的に」反論頂けなければ議論すら始まらないことをまずご理解ください。「NPOVな編集だとお思いでしょうか?」「~にしか見えません。疑問を感じます。」などと問いかけられても、正直言って答えようがないです。
私からすれば、私の上記の見解に対して何ら具体的な反論を示さず、ただただ「当惑した」だの「驚いた」だのと主観的な言葉を投げかけて来る事の方に「疑問を感じます」ね。Brownsuger 2005年8月11日 (木) 11:46 (UTC)
同じことを繰り返し記述されても同意できるものではないです。Brownsugar氏が書かれている節は皇室改革として別記事にした方がいいでしょう。同じ主張を複数の項目に書き込むのは適切ではないと思います。johncapistrano 2005年8月11日 (木) 05:56 (UTC)
同意できないのなら、せめてもう少し早く、具体的に反論して欲しかったですね。私の上記の発言から、少なくとも丸二日は経過していますよ。Brownsuger 2005年8月11日 (木) 11:46 (UTC)


万世は未来についてでもある

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「万世一系」の概念について基本的な誤解があると思います。「万世」というのは、「過去そうでありつづけてきた」と同時に「未来もそうでありつづける、ありつづけなければならない」という意味をも含むものであって(たとえば「万世」という言葉の使い方として「万世のために太平をひらき」というのがありますが、あれは未来について言っています)、そのことを書かないと、よくもわるくもファナティックな「万世一系」主義者の考えかたが見えてこないと思いますが。。。--130.54.12.245 2005年10月4日 (火) 01:23 (UTC)

もっとわかりやすく説明しないと一般人にはわかりにくい。 X・Y染色体によるもので頼みます。 「君の母方の父(祖父)のY染色体は君の体には受け継がれない。  君のY染色体は父とその父、つまり男系のみに受け継がれていく。」と。 これがわかれば愛子様には綿々と受け継がれた天皇家の血(Y染色体)は 存在しないことが一般人にもわかるのでは?愛子様の息子の血は皇族(直系)男子との結婚ではない限り、違うY染色体となるわけですよね? 61.192.255.142 2005年11月5日 (土) 03:35 (UTR)

Y遺伝子は男性へのトリガーとなるような情報以外は殆ど何も情報が載っていない、というのは、今や小学生も読む科学雑誌すら取り上げているような常識なのですが…。 それに加え、ミトコンドリア遺伝子(専ら母系でしか継承しない)の存在があるので、単純に遺伝子の観点だけから言えば、母系の方が合理的と言えます。あくまで遺伝子だけを見た場合の話ですが。 以前、産經新聞に、科学的には噴飯もののY遺伝子継承論(Y染色体は殆どX染色体と交わらないからY染色体に固有な情報がたくさんあるという説。そもそも情報が殆ど載ってないのだからX染色体と殆ど交わらないのは当然なのに…)が堂々と掲載されていたのは呆れ果てましたが…。 (男系維持を主張したいならもっとまともな主張の方法だってあるでしょうに)

天皇家の系図

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天皇家の系図は、明治時代以後と以前とでは異なる。明治以前は神功皇后を天皇とみなしており、その場合女系天皇の存在を認めた理屈となり、万世一系が明治以後に作られたイデオロギーであるとみなされるのではないか。


また、南北朝についても明治以前は南朝の存在を認めておらず、そのあたりも触れるべきではないか。万世一系という理屈は天皇家の系図の解釈の違いで変わってくる可能性が高い。


ちなみに旧皇族の養子縁組の場合、今の天皇家と共通の先祖は600年前にさかのぼる。(万世一系に疑義があるとされる継体天皇の場合200年の違い) 210.141.252.2 2005年11月15日 (火) 02:56


1.仮に神功皇后を天皇とみなしても、神功皇后は女系天皇には当たらない。なぜなら、神功皇后は開化天皇の玄孫・息長宿禰王の子であるから、男系でたどれば神武天皇に行き着く。すなわちその他の女帝と同じく男系女子の女性天皇となる。
2.あまりに当然のことながら、南朝も皇胤(天皇の男系子孫)である。ゆえに、南朝の存在を認めようが認めまいが万世一系の理論にあまり影響は無い。
3.継体天皇の即位により王朝交代したとの説は、定説ではない。裏付けも無く、「学者の想像」の域を出ない。近年では否定されつつある古い一学説である。
以上。Brownsuger 2005年11月15日 (火) 03:22 (UTC)

1.女系は訂正。双系と考える。

2.南朝のことは直接関係ないが、南朝を正当とすると北朝の存在の論議はどうなるかということ。

3.古い学説とか定説ではないの根拠がわからない。

以上よろしくお願い申し上げます。210.141.252.2 2005年11月16日 (水) 03:59


万世一系の定義がおかしいのではないでしょうか。戦前のもっとも一般的な「万世一系」の用法は、革命や王権の簒奪がなく、ひとつの王朝がずっと皇位を継承してきたという意味のもの。男系云々よりも王朝の永遠性のほうにポイントが置かれていました(伊藤博文「皇室典範義解」に皇位継承における万世不変の原則として、皇祚を践むは皇胤に限る、皇祚を践むは男系に限る、皇祚は一系にして分裂すべからざる、の三点を掲げています。戦前の「万世一系」はこの三条件すべてを満たしたものを指していたようですが、最近の論調における「万世一系」は三つ目を抜きにして一つ目と二つ目のみを満たしたものを指しているように見えます)。だからこそ憲法の第一条で謳い、南北朝正閏論が大きな問題になったのだと思います。南朝も北朝も男系の皇族だから「万世一系」はたもたれているというのは、論理の展開としては多少無理があるのではないでしょうか。同じ一族であろうとなかろうと、二つの王朝が並立し(たがいに戦争によって政権の奪取を目論見)、「天に二日なく、地に二王なし」という状況が破られていた事実は、「万世一系」という観念にそむくものだと思いますが……。--130.54.12.243 2005年11月16日 (水) 04:51 (UTC)

私も個人的には万世一系は「ひとつの王朝がずっと皇位を継承してきたという意味のもの。男系云々よりも王朝の永遠性のほうにポイントが置かれていました」と考えるのが妥当なんじゃないかと思うわけです。だとすると女系であろうと関係はないように思えるのですが、それはともかく、南朝が正当となると北朝と並列していることがどうなるのかという問題がありますし、むしろ明治以前の北朝が正当、南朝は無視のほうが万世一系の考え方に近いように思えます。

それと、男性天皇の子だから女性天皇の子で同時にあっても男系であって双系ではないという解釈もどうかと思いますし。210.141.252.2 2005年11月18日 (金) 08:27 (UTR)


野暮なことを聞きますが、どうして「万世一系」は女系ではならないのですか? 「万世一系」を文字通りに解釈すれば血が繋がっていれば良さそうな気がしますけれど。61.117.141.175 2005年11月18日 (金) 08:29 (UTC)

>南朝を正当とすると北朝の存在の論議はどうなるかということ
南北朝時代の南朝を正当とした場合、南北朝時代の北朝は「勝手に天皇を名乗っていただけ」という扱いで「地に二王」にはならないとする解釈でしょう(Wikipediaでは便宜上両方記してますが)。南北朝時代が終わった後は北朝に移行しましたが、これも男系で初代天皇が同じという点では「万世一系は守られている」ということでしょう。
>「万世一系」は女系ではならないのですか?
夫と男系で繋がっていない妻に夫の家を継承を認めない、東アジア(中国や朝鮮)の伝統があります。その伝統が今の天皇家にも残っているからです。
>「万世一系」を文字通りに解釈
言外って言葉を知りませんか? 過去の天皇家は東アジアの伝統から男系を重視していたため、天皇が男系で初代天皇に辿り着くことを「万世一系」という言葉に入っていたわけです。--経済準学士 2005年12月1日 (木) 07:12 (UTC)
ここでは、「天皇家の万世一系は過去において、男系を重視してきた伝統」に関しては書いたほうが良いでしょう。将来は女系天皇が万世一系に認められるかは、現時点ではわかりませんが。--経済準学士 2005年12月1日 (木) 07:12 (UTC)

>南北朝時代の南朝を正当とした場合、南北朝時代の北朝は「勝手に天皇を名乗っていただけ」という扱いで「地に二王」にはならないとする解釈でしょう

これは誤りです。南朝正統説が公式のものになったのは1911年の国定教科書論争以降のことですが、それ以降も北朝の天皇についてはほかの天皇と同様の祭祀が行われ、北朝何代として別枠で代数に数えられています。もし万世一系の発想を原理主義的に徹底するならば、「勝手に天皇を名乗っていただけ」の北朝の「天皇」たちについては天皇の諡号を剥奪するという方法もありうるわけですが、それも行っていません。実質的には「南朝正統>北朝閏統」の両統並存を認めてしまっているような玉虫色の決着で、万世一系の原理主義的な解釈からははみ出てしまいます(わざとそういうあいまいな決着を求めたのだと思いますが)。また、両統迭立という意味では南北朝に先立つ持明院/大覚寺統の対立期から従兄弟やはとこの間で順繰りに皇位をまわしているわけですから、皇統は実質的に分裂しています。皇祚は一系にして分裂すべからざる、という条件が満足できていないわけです。

繰返しになりますが、戦前のイデオロギーのなかで万世一系が特に重視されたのは、他国の王位とちがって日本の皇位は(1)継承に関する「醜い」争いがなく、(2)神の後裔が連綿として受継いできた、という二つの特色((2)は(1)の理由となるわけでしょうが)を持っているからと考えられたためです。そして特に(1)の継承の安定性という意味で、(a)血縁による世襲、(b)男系相続、(c)皇統の一系の三つが強調されているわけでして、(a)(b)とともに(c)は万世一系という観念においてきわめて重大な要素です。同じ皇胤であるといっても兄弟間で皇統が分裂すれば皇位の安定的な継承は不可能になり(実際に――それだけが理由でないにしろ――南北朝の血で血を洗う騒乱がそれをしめしています。王位継承、ひいては王室の安定をおびやかしやすい最大の要素が兄弟間の係争であることは古今東西枚挙に暇のない哲理でしょうし……)、前述(1)の要素が揺らいできます。南北朝並存の状況は、後代になってそれを必死で糊塗しなければならないような状態を将来したことでもわかるように、万世一系なる観念において最大の危機であり、同時に玉虫色の決着をつけざるをえないほど皇統分裂、二王並存の状況に近いもの(あるいはそのもの)であったと考えられます。--130.54.12.246 2005年12月8日 (木) 02:11 (UTC)

>もし万世一系の発想を原理主義的に徹底するならば、「勝手に天皇を名乗っていただけ」の北朝の「天皇」たちについては天皇の諡号を剥奪するという方法もありうるわけですが、それも行っていません。
そこまでは確かに行ってませんね。この問題は、現在の天皇家が北朝系ということ等も影響している。南朝を正統にしても、ある程度の権威は否定しきれないのもあり、北朝も祭祀対象にしているのでしょう。指摘通り、「天皇を名乗っていただけ」は現天皇家が採用していないので、取り下げます。--経済準学士 2005年12月8日 (木) 15:03 (UTC)

大義名分論に基づけば当然剥奪される訳ですが、現皇統は北朝系で公卿系華族も殆どが北朝支持公卿の子孫です。南朝・後亀山天皇→北朝・後小松天皇への譲位は、一応禅譲ということとされていますが、後小松以前の北朝天皇については子孫が後小松ゆえの「追尊天皇」であるという論理を使えば無理に天皇号を剥奪する必要性は無いと言う事です。--163.139.24.98 2005年12月9日 (金) 04:05 (UTC)

南北朝の問題ですが、戦争中の国定教科書では北朝の正当性を否定したのか、北朝の光明天皇を光明院と呼称しています。それ以前は北朝の天皇についても光明天皇としていたのを光明院と変えたこと、そのことについても万世一系の議論に加えてみてはいかがでしょうか。 --Tamachan21 2005年12月10日 (土) 04:26 (UTC)

補足:アドレスがありました。光明天皇→光明院となっておりました。なお、南北朝については国定教科書の時代から言葉についてタブー視され吉野朝となっております。 http://www.town-takajo.jp/syoukai/tyosi/firsts/015.htm --Tamachan21 2005年12月10日 (土) 04:37 (UTC)

1911年国定教科書から光明院でした。つまり教科書レベルでは北朝の存在を否定しているわけです。--Tamachan21 2005年12月10日 (土) 04:49 (UTC)

ここが厄介なところで教育レベルでは斯くの如しですが、明治天皇の勅裁は「北朝天皇」の山陵・祭祀等の待遇は旧来どおり天皇として行うように指示されている。--163.139.28.49 2005年12月19日 (月) 06:34 (UTC)

論点がズレているような気がしますが、南北朝の正閏だけが問題なのではなくて、それ以前の両統迭立時代の実情も「万世一系=史実」説の有力な反証(皇統分裂)であることを、もういちど強調させていただきます。それから後亀山天皇→後小松天皇の譲位を「禅譲」とするのは(「万世一系=史実」説からすると)誤りです。禅譲は簒奪と同趣の語で、易姓革命の方法をあらわし、王朝交代の際に使われます。南北朝合一を「禅譲」として表現すると、「それまでの天皇家の支配~南朝」まででひとつの王朝が終焉し、新たに「南北朝合一~現在」の王朝が成立したことになります。また禅譲の際には前王朝の天子の家系が尊重されることはありますが、自分の祖先として祭祀することはありません。--130.54.12.244 2005年12月24日 (土) 01:43 (UTC)

「禅譲」説は江戸時代に頼山陽が唱えた説で、幕末の尊王論者も明治以後の国粋主義者・政府もこの説をとっています。なぜなら、南朝正統論と南朝から見れば疎遠な傍流でしかない現皇室(北朝系)の正当性という矛盾した状況説明を可能にする理論的根拠が江戸・近代を通じて頼説以外に見出せなかったからです。--210.196.189.19 2006年1月10日 (火) 00:38 (UTC)

編集保護解除に向けて

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皇位継承問題もできたことですし、『女性天皇と「万世一系断絶の危機」』はそちらで記載してはどうでしょうか?ここでは『万世一系において男系を重視する立場からは「女系天皇」に批判的であること』を簡略に書けばいいと思います。 --経済準学士 2005年11月28日 (月) 15:14 (UTC)

この際、内容の全面的な改訂があってもいいのではないかと考えます。個人的な見解を述べますと、

(1)万世一系は明治以降戦前までの日本社会においてきわめて重要なイデオロギーであり、神国日本という観念の論理的根拠となっていた。

(2)万世一系は憲法および皇室典範で規定されていた公式のイデオロギーだった。

(3)その内容は、「日本は、神の一系なる後裔が代々統治してきた歴史を持ち、将来にわたってもこの状況が変更されてはならない」というもので、具体的には(a)血縁相続(皇位の簒奪がない)、(b)男系相続、(c)皇統の一系(不分裂)の三要素が重視された。(ちなみに神武天皇以来を強調するだけではなく、天照大神以来の神の御末であるという考えかたも記述したほうが、戦前の一般的な感覚に近くなるのではないでしょうか。)

(4)万世一系という観念の歴史的起源(特に江戸後期の朱子学の要素)。

(5)万世一系について大きな問題になったのが、南北朝正閏論問題であること。ならびにその玉虫色の結論。

(6)(戦中の「国体」の観念にも関連付ける必要があるかもしれません。同時にポツダム宣言受諾の際の論争も参考して加えるのもいいかもしれないと思います。)

(7)女系天皇問題によって、ふたたび万世一系の観念が重視されていること。(「皇位継承問題」に詳述をゆずることは賛成です。)

(8)万世一系は歴史的事実といえるかどうか。

といった内容が記述されていることが望ましいと思います。--130.54.12.246 2005年12月8日 (木) 02:24 (UTC)

私も概ねその内容でいいのではないかと思いますが、それ以外に桓武天皇の母親が百済王族であったことなどから、古代における天皇家と渡来人との関連性について「(3)や(8)万世一系は歴史的事実といえるかどうか。」で言及されてみてはいかがかと存じますがどうでしょうか。日本民族という民族の純潔という要素もあるのではないかと思われますので。

--Tamachan21 2005年12月10日 (土) 04:17 (UTC)

万世一系は,山鹿素行(江戸時代前期)の「中朝事実」に出てきていますし,観念としてはもっと古くからあるものです。また,古い過去における無謬性について論議はあるものの,中世以降において歴史的事実であることは争いがないと思います。「イデオロギー」と呼んだのでは,このような歴史的性格が出てこず,近代における主義主張かのような印象を受けますが,なぜ「イデオロギー」という特殊な言葉を使うのでしょうか。 また,万世一系自体は神と直接結びついているわけではないと思います。

現状の保護解除の動きはどうなっているのでしょうか?--125.28.188.45 2007年3月19日 (月) 13:44 (UTC)

一昨年に編集方針に合意がなされてから、まったく議論がされていないようですね。保護解除を依頼してよいと思います。--伏儀 2007年7月15日 (日) 21:36 (UTC)

解除していただきました。とりあえず、章の追加や、「イデオロギー」という用語を修正するなど、文の体裁を整えておきました。--伏儀 2007年7月16日 (月) 11:04 (UTC)

男系継承を守るべきとする論者は女性を差別しているわけではありません

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男系継承の維持を主張する論者は、それが永きに亘って続いてきた伝統だから重視してるのであって、女性を差別しているわけではありません。女系継承がこれまでの伝統ならば、彼らはY染色体の代わりに「女系で代々継承されてきたミトコンドリアDNAが失われる」と主張して女系護持に回るでしょう。保守派とは本来伝統を重んずるものだからです。それぞれの時代に主流になっている考え方ですぐに理解できないようなものでも、伝統は軽々しく放棄すべきでないと考えるのが保守派です。なかには偽の保守派がいて、単に女性を蔑視しているのを隠して別の理屈で表面を覆っている可能性が全く無いとは申しませんが、少なくとも表立ってそうは主張していないものを事典が断定的に書くのはやりすぎです。この問題に限らず、保守派というものは、永きに亘って続いてきたやり方を、十分に深い考慮も無しに安易に変えることを基本的に問題視します。とくに皇位継承方法などの問題は、後の世で間違いだったと分かっても、一度連続性を断ってしまえば取り返しがつきません。 

先ほどの私の編集の補足として、上の内容を記しておきます。 --くしなだ 2006年1月4日 (水) 13:37 (UTC)

継体天皇について

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「実際に、第26代継体天皇で血筋が一度途絶えている問題」という文を巡り編集合戦っぽくなっているようですが、私はそういう説があることは知ってはいますが、「継体天皇で血筋が途切れている」というのがこのような場で断言できるほどに確定的な定説になっているとは聞いたことがありません。継体天皇の項では、「少なくとも即位当時には傍系王族として即位」ともありますし、「~途絶えているとする問題」という文言を、「実際に~途絶えている問題」と断定的に書き換えるだけの材料が存在するのなら、示していただけないでしょうか。その場合は当然に継体天皇の項も改める必要がでてきますので。いたる 2006年9月3日 (日) 15:35 (UTC)

他の皇族関係の記事にも、継体天皇の断絶説が「歴史学的に事実」といえるまで書かれておらず、Wikipediaで記述がバラバラです。--経済準学士 2006年9月8日 (金) 16:27 (UTC)
記述がバラバラというのは、百科事典としてよくないような気がします。一ヶ月以上経ちますが、やはり「途絶えている問題」と断言しているのは気になります。これ、実際に断言できるとなるとすごく大きな事件になっちゃうはずなんですけどね。保護中なので簡単に直せませんし、こういうケースでは記述した人のところに直接コメント求めにいったほうがいいんでしょうか。--いたる 2006年10月12日 (木) 13:15 (UTC)

天照大神

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万世一系にアマテラス問題がないのはなぜでしょう。アマテラスは女性ですよね。ならば神武は女系ですが。--時の旅彦 2006年9月5日 (火) 11:42 (UTC)

アマテラスの子で天皇の先祖とされるアメノオシホミミは、アマテラスの勾玉をスサノオが噛み砕いたときに生まれたとされます。アマテラスの持ち物から生まれたので祖はアマテラスとされていますが、人間のような妊娠・出産によって生まれたわけではないので、その段階では女系・男系の概念はないとされるようです。アメノオシホミミには奥さんがいますので、そこから先は男系ということになるのでしょう。いたる 2006年9月5日 (火) 12:53 (UTC)

要出典

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「そのため、皇室の古くからの伝統としての~~~国家の特性を示すものと主張することがある。」と言う文章は要出典ですね。誰がそんな主張をしているのでしょうか?60.43.87.217 2006年10月4日 (水) 05:54 (UTC)

百科事典的ではない表現

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該当部については、125.170.132.242さんのたしかに、ご指摘のとおりでしょう。そのあとの説明のとおり、持明院統と大覚寺統、南北朝などありますね。それ以外にも、厳密に皇統をたどれば「**系」という皇統は、いくつか存在しますし、皇統の転換は歴史上何度も起こっています。ただ、その場合にも、「左記はウソがあり、皇統が南朝と北朝に分裂して対立した歴史があります。」などという表現は、wikipediaのガイドラインのひとつである表記ガイドに違反しています。おまけに、本項目の構成を見ますと、この「概説」の部分は、本来の理念モデルをしめしたものでしょう。実際との乖離については、すぐあとにも記述されていますし、疑義・論争という節の中にも記述されています。なので、差し戻しをいたしました。項目のなか全体を見渡して、百科事典として、適切な表現を用い、記述してくださるよう、よろしくお願いします。また、議論は、このノートで行われることになっています。wikipediaは、誰でも編集できますが、基本方針を理解し、賛同していることが前提です。表現方法や、議論の方法など、関連文書を再度読み直されることを、お勧めします。--ごまふあざ 2008年1月9日 (水) 16:24 (UTC)