ノート:全能の逆説

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「ほぼ完全全能者」?[編集]

2016年10月30日 (日) 07:38に追加された文章について。

「全能者は、論理的に存在できないが、ほぼ完全全能者なら存在できるため、ほぼ完全全能者に矛盾の概念を消される場合には、全能の逆説も無神論者の武器とはならない。」[1]

出典が無いことがまず明らかな問題ですが、加えてこの「ほぼ完全全能者」が何なのかが理解し難いです。

そのような存在についての説明は無く、「ほぼ完全全能者なら存在できる」という理由説明もありません。「ほぼ完全全能者に矛盾の概念を消される場合」とも書かれていますが、「矛盾の概念」が消えるというのはどのような事態でしょうか。「矛盾の概念」が無ければ、「矛盾の概念」を前提としている「無矛盾の概念」も無いことになります。有神論に矛盾があると主張する無神論も、無神論に矛盾があると主張する有神論も成立し得ないでしょう。というより、あらゆる矛盾批判や論理自体が成立し得ない。

そもそも「ほぼ完全全能者」というものは、矛盾を消すような行為をできるのでしょうか。できるなら、全能者と同じく「数学的に2足す2を5にすることもできるのであろうし、四角い円を作ることもできる」でしょう。しかし「そのような存在が論理を超越してしまうので、論理はガラクタになり、無用ないし無意味なものになってしまう」。つまり、「ほぼ完全全能の逆説」が生まれるだけではないでしょうか。

そもそも当記事には、「論理を超越」している存在は論理的にあり得ない、という指摘がありますが、この指摘は別に全能の逆説に限った話ではありません。主語が「全能者」「ほぼ完全全能者」「神」「悪魔」「X」など何であっても、矛盾を消す存在が論理的にあり得ないのは同じでしょう。

付言すれば、全能の逆説を「武器」としているのは無神論者だけではないでしょうし、全能の逆説に基いて全能が論理的不可能であるという主張は、神学者等の有神論者からもなされたと思うのですが。--121.2.121.114 2017年7月1日 (土) 10:12 (UTC)[返信]