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ノート:弦楽四重奏曲第13番 (シューベルト)

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  • 正確性と出典の明記のテンプレートを貼りました。その理由を書いておきます。
    • 主たる疑問点は2つで、第2楽章のテーマが「キプロスの女王ロザムンデ」に転用されたという主張も有力と書いてあるのは疑問に思われることと、第1楽章の第1主題が「糸を紡ぐグレートヒェン」に基づくという主張には実証的な証拠が欠けているのではないかと思われて仕方ない点です。
      • まず、最初の点に関してですが、「キプロスの女王ロザムンデ」が作曲されたのは1823年の11月30日から12月18日の間で、初演は同年の12月20日。一方、カルテットの方はといえば、翌1824年の2月か3月の作曲です。数ヶ月前に初演されてしまっているのに、どうして後から作曲された作品のテーマがオリジナルになり得るのかがわかりません。有力な主張だと書いてあるのですから、そのような主張をしている文献があると思うのですが、どういう理屈でこうなっているのか知りたいものです。
      • 後者の疑問点に関してですが、ググってみて、そういう内容の文章には色々とヒットしますが、信頼できる情報源が見当たりませんでした。どうやら、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの伴奏音型が「グレートヒェン」に似ているということを指して「基づく」と言っているように読めるのですが、たんに似ているということと、意識的に利用して作曲したということは大きく異なります。基づく、という以上は何らかの実証的な証拠、そこまで要求しないまでも、十分な傍証か、十分な数の人を納得させうるだけの自然な推論は必要だと思います。多分、基づく、と主張している文章が出版されているのだろうと思うのですが、その論理を明快にするために、情報源を記して欲しいと思います。
      • ただ、前項に関してですが、シューベルトの研究者だったA.アインシュタインの文章でメヌエットの主題とリート「ギリシアの神々」との関連については述べてあっても、同じ文章で「グレートヒェン」については一言も触れていないのは注意しておくべきなのではないかと思います。しかも、アインシュタインは「ギリシアの神々」についても控えめで、ややもって回った言い方をしているだけで、メヌエットのテーマが「ギリシアの神々」に基づいているとは断定していないのです。--亜顎十郎 2009年9月27日 (日) 19:47 (UTC)[返信]