ノート:御料馬車
この「御料馬車」は、下記のような選考・審査を経て良質な記事に選出されています。さらなる加筆と改善によって、秀逸な記事となるような編集を歓迎します。 |
日付 | 選考・審査 | 結果 | |
---|---|---|---|
1. | 2024年7月1日 | 良質な記事の選考 | 通過 |
2024-06-23の編集について
[編集]2024-06-18の編集(版番100760318・差分)で、漢字を書き換える編集があったのですが、2024-06-23の編集(版番100825486・差分)で大部分を元に戻したので、編集合戦にならないよう、各語句について、元に戻した理由を念のため書いておきます。
- 御者・馭者
- 「御者(馭者)」から「馭者」にする変更があったのですが、元に戻させていただきました。
- 現在の宮内庁の各文書や、私が参照した範囲の最近の書籍ではいずれも「御者」の語が使用されていたためです。また、Wikipediaの記事名は「御者」で、何かその分野で特有の用語や言い回しであれば、「馭者」としてしまってもよいと思うのですが、この記事の場合はあえて「馭者」と表記する理由はないように思います。
- 同様に、「制御」から「制馭」にする変更もあったのですが、こちらも元に戻させていたいただきました。
- 「騎馭式」「座馭式」では「馭」の字が使われていますが、私が確認した限りでは、用語によって文字の使い分けがあることは明らかで、同じ資料の中でも「御者」・「騎馭式」「座馭式」が混在していることがむしろ普通に行われているのではないかと思います。従って、表記揺れの修正を意図したものだとしても、出典資料における表記との異同を生じるものになります。
- 車両・車輛、踏襲・蹈襲、理屈・理窟、座して・坐して、雇用・雇傭、厩舎・廏舎、総合的に・綜合的に、回避手段・廻避手段
- いずれも元に戻させていただきました。これらは常用漢字や現在の一般的な表記を使用することが妥当だと考える次第です。
- Wikipedia:スタイルマニュアル#日本語表記、Wikipedia:表記ガイド#漢字に沿った対応ですが、出典とした各資料の中でもこうした旧字を(専門用語などとして)使用している例があるわけではなく、あえて旧字とする理由はないかと思います。
- 御厩・御廏、御厩局・御廏局
- 「御厩」から「御廏」にする変更があったのですが、元に戻させていただきました。
- 私が確認した範囲では、これら各部署名は当時から「廏」ではなく「厩」の文字が使用されていて、固有名詞へのこの変更はおそらく誤りとなるためです。
- 上記の「厩舎」と「廏舎」を一般名詞ではなく固有の施設名として見た場合も同様で、かつての(戦前の)宮内省主馬寮でも、現在の宮内庁でも皇居内の施設には「厩舎」という表記を使用しているようです。
- 基礎知識となるものなので、この記事の出典には含めませんでしたが、宮内庁書陵部の公開資料[1]の中には戦前の御厩や厩舎の関連文書が原本のスキャン画像付きで複数あり、表記に例外がないことを確認できるかと思います。
- 馬車舎270坪が全壊・馬車舎270坪が全潰
- 「全壊」から「全潰」にする変更があったのですが、元に戻させていただきました。
- この箇所の語句の選択は出典[2]に依拠したものです。この部分は、直後に他の施設について「半壊」として文が続きます。短い文の中で表記の一貫性を無意味に損ねることにもなり、あえて変更することは日本語の文章表現としても適当ではないとして、校正で赤が入れられる類のことだと思います。
- 海老茶色蝋色・海老茶色蠟色
- 「蝋色」から「蠟色」にする変更があったのですが、元に戻させていただきました。
- どちらも常用漢字ではなく、その点ではどちらでも問題ありませんが、馬車の塗色について「海老茶色蝋色」とする表記は出典とした『天皇陛下と皇族方と乗り物と』に依拠したものです。あえて変える必要はないかと思います。
以上のように、常用漢字を基本とするよう規定しているWikipediaのガイドラインに沿っていないこと、用語の表記が出典資料で使用されている表記と異なること、主にこの2点が漢字を元に戻した理由です。
なお、この記事は同じタイミングで加筆した「御料車」のサブセットのひとつとして作成したもので、この記事のためだけに参照したという資料は少なめです。そのため、資料に基づいて戻した表記について、いずれも見落としや調査不足がある可能性はかなりありますので、「馭者」や「御廏」、「蠟色」などの表記を使用したほうが良いという根拠となる資料があれば示していただければ幸いです。
また、脱線になりますが、特に塗色については、明治期の馬車は『明治天皇御料馬車写真』[3]に基づいて「溜色」としていて、これは現在の儀装馬車と同じ色(海老茶色蝋色、海老茶色[4])を指しているはずで、「溜色」か「海老茶色」で統一してしまうことも検討しました。しかし、推測による記述となってしまうことを避けるため、どちらもそれぞれの出典に基づいた表記とすることを重視した結果、現状は表記揺れのようになってしまっています。これも塗色についてはそれぞれ2つか3つ程度の典拠しか持たず、表記を統一することの確証が持てなかったためで、このあたりの記述はあまり精密なものにはなっていないと考えています。
元の記事も、脱字や表記揺れ、表現の不統一といった不備はいくつもありましたので、ついでに直しました。まだあるかと思いますので、それが適切なものであれば、校正して下さることは大変助かります。
以上です。--Morio(会話) 2024年6月23日 (日) 09:55 (UTC)