ノート:戦友 (軍歌)/過去ログ1
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そういうことです。--61.208.183.235 2007年12月2日 (日) 13:52 (UTC)
歌詞について
[編集]はじめに
[編集]擴張ヘボン式なるローマ字でいろいろ轉寫を試みてゐます。「戰友」の歌詞はここにリンクのあるYouTubeの他に二つみてみました。どれも記憶によって書かれたものとの印象を拭へなかったので自分の記憶も交えて修正したものをご參考までに。
「鄰に居った此の友」は記憶では「鄰に居りし我が友」でした。最初、音便の部分のみ記憶に從った。「我は思はず驅け寄りて」、「軍律嚴しき中なれど」も同じ。これをネットで知り合った長老にみてもらったところ、その方の記憶でも「我が友」であったので、その部分も修正した。
「どうか生きて居て呉れよ」は「どうぞ生きて居て呉れよ」を、「玄界灘で手を握り」は「玄界灘に手を握り」を、「煙草も二人で分けて喫み」は「煙草も二人分けて喫み」を記憶によって修正したもの。「どうか」といふ方にしたのは記憶のこともあるが、「どうぞ」といふと、望みが薄いやうに感じられ、軍歌としては弱いと思ったからである。これも長老の記憶と一致してゐました。
[擴張ヘボン式要綱]
1: 子音は英語的、母音は大陸的。翻字式。長音を認めない(砲寶法と頬を同じだとはみなさないといふこと。舊假名であれば砲寶法もハウ、ホウ、ハフあるいはホフと異なる)。カタカナの音引きは h で轉寫。
2: 四假名は(ジ=zhi ヂ=ji ズ=zu ヅ=dzu)とする。
3: 語中の促音は後續假名字母の父音すなはち假名字母の行のア段子音とする。chi はタ行なので t、ji はダ行なので d となる。但しハ行の場合でウ段であれば f とし、さうでなければ k とする。
4: ハ行轉呼音つまり語中のハ行音は區切り符號とみて(`)で表す。ハ行轉呼音もワ行子音も視覺的意味しかなく、ア段でのみ兩唇半母音の渡り音として實現する。ウィやウェの場合は w の重字で表す。
5: 傳統的假名遣ひの場合、母音連續 au は autumn のそれに等しく、eu は Europe のそれに等しい。これはハ行轉呼音の存在を妨げない。但し和語語末では「買ふ、綯ふ、這ふ、舞ふ」のやうに、語幹では「煽ぐ、倒れる」のやうに發音される。手薄などは te-usu のやうにする。
歌詞
[編集]1)此處は御國を何百里 離れて遠き滿州の 赤い夕陽に照らされて 友は野末の石の下
koko`a okuniwo nambyakuri hanarete to`oki manshiuno akai yu`uhini terasarete tomo`a nozuweno ishino shita
2)思へば悲し昨日まで 眞っ先驅けて突進し 敵を散々懲らしたる 勇士は此處に眠れるか
omo`eba kanashi kino`umade massaki kakete tosshinshi tekiwo sanzan korashitaru yuushi`a kokoni nemureruka
3)嗚呼戰の最中に 鄰に居りし我が友の 俄にはたと倒れしを 我は思はず驅け寄りて
aa tataka`ino saichuuni tonarini worishi wagatomono ni`akani hatato ta`ureshiwo ware`a omo`azu kakeyorite
4)軍律嚴しき中なれど 是が見捨てゝ置かれうか 「確りせよ」と抱き起し 假繃帶も彈丸の中
gunritsu kibishiki nakanaredo korega misutete okareuka shikkariseyoto dakiokoshi karihautaimo tamanonaka
5)折から起る吶喊に 友は漸う顏上げて 「御國の爲だ構はずに 後れて呉れな」と目に涙
worikara okoru tokkanni tomo`a yauyau ka`o agete okunino tameda kama`azuni okurete kurenato meni namida
6) 後に心は殘れども 殘しちやならぬ此の體 「それぢや行くよ」と別れたが 永の別れとなつたのか
atoni kokoro`a nokoredomo nokoshicha naranu konokarada soreja yukuyoto wakaretaga nagano wakareto nattanoka
7) 戰濟んで日が暮れて 探しに戻る心では どうか生きて居て呉れよ 物等言へと願ふたに
tataka`i sunde higa kurete sagashini modoru kokorode`a douka ikite witekureyo mononado i`eto nega`utani
8)空しく冷えて魂は 故鄕へ歸つたポケットに 時計許りがコチコチと 動いて居るも情無や
munashiku hiete tamashi`i`a kuni`e ka`etta pokettoni tokeibakariga kochikochito ugoite wirumo nasakenaya
9)思へば去年船出して 御國が見えず爲つた時 玄界灘で手を握り 名を名乘つたが始めにて
omo`eba kyonen funadeshite okuniga miezu nattatoki genkainadade tewonigiri nawo nanottaga hazhimenite
10)それより後は一本の 煙草も二人で分けて喫み 着いた手紙も見せ合ふて 身の上話繰り返し
soreyorinochi`a ipponno tabakomo futaride waketenomi tsuita tegamimo misea`ute minouebanashi kurika`eshi
11)肩を抱いては口癖に どうせ命はないものよ 死んだら骨を頼むぞと 言い交はしたる二人仲
katawo daite`a kuchiguseni douse inochi`a naimonoyo shindara kotsuwo tanomuzoto i`ika`ashitaru futarinaka
12)思ひもよらず我一人 不思議に命永らへて 赤い夕陽の滿州に 友の塚穴掘らうとは
omo`imo yorazu ware hitori fushigini inochi nagara`ete akai yu`uhino manshiuni tomono tsukaana horauto`a
13)隈無く晴れた月今宵 心染み染み筆執って 友の最期を細々と 親御へ送る此の手紙
kumanaku hareta tsuki koyo`i kokoro shimizhimi fude totte tomono saigowo komagomato oyago`e okuru konotegami
14)筆の運びは拙いが 行燈の陰で親達の 讀まるゝ心思ひ遣り 思はず落とす一雫
fudeno hakobi`a tsutanaiga andono kagede oyatachino yomarurukokoro omo`iyari omo`azu otosu hitoshidzuku