ノート:方言連続体

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セルビア・クロアチア諸語[編集]

ボスニア語、セルビア語、クロアチア語が方言連続体にあたるという考え方には強い違和感を覚えます。セルビア・クロアチア語にはエ方言、イェ方言、イ方言に代表されるさまざまな方言があり、セルビア、クロアチア、BiHといった国境をまたいで連続的に変化しているものです。クロアチアに住むセルビア人の話す言語は「セルビア語」ですが、彼らの話す「セルビア語」はベオグラードのセルビア語標準形よりも、クロアチア語標準形に近い、といった事例もあります。「セルビア・クロアチア語の方言としてセルビア語、クロアチア語、ボスニア語があり、セルビア語→ボスニア語→クロアチア語、という方言連続体を形成している」という考え方は非常に危険と存じます。--Peccafly 2008年6月22日 (日) 03:35 (UTC)[返信]

Peccaflyさんのご指摘に関連して。方言連続体とは、複数の近似した言語体系があり、それらの間に明確な境界線がなく、徐々に一つの体系から他の体系に移り変わっていく場合、その連続した言語体系群全体を指していう言葉である。という定義文をそのまま信じた場合、本文内に例として挙げられた各言語が本当にこれに相当するのかには疑問です。スロヴァキア語は明確な境界線がないほどポーランド語よりチェコ語に近いのでしょうか(ポーランド語に近いという人もいます)。東スラヴについては、それらの言語が方言であるかのような記述が日本語版ウィキペディアで結構好まれていますが(多分、ソ連時代の文献の影響)、それらの地域を支配するために考案されたロシア帝国的な発想でありご指摘のバルカン半島のスラヴ語の問題と同様にそれ相応の出典や留保がないと危険があります。
なお、ウクライナ語版には「з урахуванням перехідних форм між чеськими, словацькими, польськими, українськими і білоруськими діалектами, іноді виділяють північнослов'янський діалектний континуум, що об'єднує західнослов'янські і східнослов'янські діалекти;」(方言の移行形態を考慮に入れると、西スラヴと東スラヴの方言を統合する北スラヴ方言連続体としばしば看做されるスロヴァキア語、ポーランド語、ウクライナ語、ベラルーシ語の方言)も「方言連続体」の例に含まれると書かれています(ロシア語が除外されている)。英語版はまた違うことを書いているようです(ロシア語・ルシン語・ソルブ語が「北スラヴ方言連続体」に含められており、「南スラヴ方言連続体」と対比されている)。私としては、今の「東スラヴ」、「西スラヴ」、「セルビア・クロアチア・ボスニア」といった区分より、英語版でなされているような北スラヴ、南スラヴの区分の方が実態に即しているような気がします(南スラヴという区分が妥当かは私には判断できませんが、北の方に関しては「西スラヴ」、「東スラヴ」ってのは宗教と文字の形だけで分類したんじゃないかとはしばしば思うので)。それに、このくらい広い範囲で共通性を指摘する分には政治性や歴史性の問題も回避できるのではないでしょうか。ロマンス語が全部似ているってのと、スラヴ語が全部似ているってことくらいは言ってもPOVにはならないと思いますので。これを「何語と何語」というようにもっと範囲を狭めると諸説出てきてしまうわけで。少なくとも、北については記述を追加ないし修正したいと思います。--PRUSAKYN 2008年6月22日 (日) 08:25 (UTC)[返信]
コメントありがとうございます。
ロマンス語が全部似ているってのと、スラヴ語が全部似ているってことくらいは言ってもPOVにはならないと思いますので。これを「何語と何語」というようにもっと範囲を狭めると諸説出てきてしまうわけで。
私が記事を読んで抱いた違和感が、非常にすっきりしたような気がします。言語の地位や方言との差異は政治によって決まる部分が大きいので、政治的な理由によって誕生した「ボスニア語」などが登場することに違和感を感じたのですが、スラヴ語がお互いに類似している(あるいは南スラヴ語が・・)という記述ならば私の感じた違和感は感じなくなります。--Peccafly 2008年6月22日 (日) 09:48 (UTC)[返信]
PS: 面白い物をがあります。wpイタリア語版に掲載されていた図。このぐらいのほうが無難かもしれませんね。それから、ユーゴスラビアの言語に関しては「ボスニア語の形成」が分かりやすいです。YODAFONさんは一度読んでいただけると参考になるかと思います。--Peccafly 2008年6月22日 (日) 09:48 (UTC)[返信]