ノート:根岸官衙遺跡群
根岸官衙遺跡群は福島県いわき市平に所在する根岸遺跡と夏井廃寺跡からなる古代の官衙遺跡群である。周辺には、郡符木簡や漆紙文書を出土した荒田目条里遺跡等、多くの古代遺跡が点在する。2005年（平成17年）7月14日に国の史跡に指定された。
概要
[編集]根岸遺跡はいわき市平荒川にある高さ約２０ｍの丘陵地に立地し、南北６００ｍ、東西３００ｍの範囲に存在する。
根岸遺跡の創建年代は７世紀末から８世紀初頭と考えられる。
発見された遺物からは磐城郡衙跡のとする意見が多い。
発見された遺跡や出土品
[編集]- 郡符木簡
- 漆紙文書
- 政庁
- 正倉院等
- 一辺１０ｍ前後の大規模な竪穴住居
- 四面廂付掘立柱建物等
- 首長層あるいは郡司の居宅や館等
- 丘陵ほぼ中央の沢部には廃棄場
金堂
[編集]- 金堂は伽藍の南側中央部に位置し、基壇は削平されているものの掘込地業が確認されています。塔は金堂の東側にあり、基壇上には心礎が残っており、規模は3間×3間であることが判明した。また、講堂は伽藍の北側中央部に位置し、金堂と南北中心線を揃えており、基壇上には1箇所の礎石が残っていることが分かった。伽藍全体の区画溝は南北119.5m、東西96.3mの範囲に及び、当初は掘立柱塀で区画されていましたが、後に築地に変更され、南面には中門が発見されました。さらに、伽藍の東側では幢竿支柱が発見されたことも特筆された。