ノート:棘
刺と棘について
[編集]「棘毛(しもう)」という表記があったのですが、「棘毛」では「しもう」とは読まない(私の漢字字典では棘の音読みに「キョク」は有っても「シ」は無いのです)と思い、「刺毛」にしておきました。 また、個人的な憶測として、「棘毛」の方は微生物の所でよく出て来ますので、そちらの用語ではないかと思います。 間違いでしたら元に戻してください。
なお、[1]では、「棘毛(きょくもう)」としてあるのに対し、[2]では、「棘毛(シモウ)」とされてます。これらは共に微生物の方の用語のようです。 更に、[3]では、ヤマアラシの毛の事が「棘毛(とげげ)」と表現されてます。
それから、同じく「とげ」と読む「刺」も追加しましたが、こちらも間違いでしたら直してください。生物性のトゲは刺とは言わないのでしょうか。 色々ネットを調べてたのですが、「とげ」の漢字表記で、「棘」と「刺」がかなり混同されているように思います。私もつい先日まで気付きませんでした。 「トゲ」とは元々は、どちらかといえば「刺」なのではないでしょうか。 私の漢字字典では、棘という漢字の意味としてトゲはありますが、訓読は「いばら」しかなく「とげ」という読みが記されていません。 また、棘は常用漢字ではないようですが、刺は常用漢字のようです。 「とげぬき」や「とげとげしい」は、IMEでは「刺抜き」「刺々しい」としか変換されませんし、私の辞書にも刺での表記しかでてません。「有刺鉄線」という例もあります。
とはいえ、現代では圧倒的に「棘」の方がトゲのイメージに近いようにも思います。 「刺」⇒「さす」、「とげ」⇒「棘」、「いばら」⇒「茨」というイメージが一般的でしょうか。 私には手に負えないですが、その棘と刺との違いや使い分け等に着目した話があるとより良いように思われます。 どなたかよろしくお願いします。
211.133.27.82 2007年1月20日 (土) 00:08 (UTC)
- わたしの漢和辞典(戦前に初版発行)ですと、
- 刺 - 第一義、つきさす・ころす 第二義、えらびとる 第三義、ほさき・ほこさき
- 茨 - 第一義、いばら・刺のある小灌木 第二義、はまびし(濱菱) 第三義、かや(茅、萱)
- 棘 - 第一義、いばら 第二義、ほこ 第三義、いそがしい 第四義、疲れる 第五義、ろうや
といった感じです。どれにも「とげ」という意味があるとは書いていませんし、索引でも「とげ」と引くと何も出てきません(いちおう文中で「とげ」と表現する時は「刺」をつかっています)。天下の広辞苑(笑)では「とげ」と引くと棘と刺が出てきます。
一方、生物学辞典によると、
棘(とげ)・棘毛(とげけ){bristle} = 刺毛(しもう){stinging hair} で、これがこの「棘」の項目で紹介しているもの、
棘毛(きょくもう){cirrus} ≠ とげ [bristle] で、原生動物の繊毛虫類の一部に見られる太いとげ状の器官
ということになっています。
「刺毛(しもう)」を「棘毛(しもう)」としたのは明らかな間違いですが、棘と刺を区別する必要は無いのではないでしょうか。--Tourist Home "NIHONKAI" 2007年2月26日 (月) 08:44 (UTC)
ありがとうございます。特に使い分けに注意する必要はないようですね。 追加ですが、刺は常用漢字とはいえ、これをとげと読む事は常用ではないようですので、そうなると、とげを漢字表記する事自体がやや特殊という事になる感じでしょうか。幾らかの本では、他の漢字が表記されている一方、とげは平仮名のままだったりしました。それに漢字を当て嵌めるとなると、現段階ではどちらがどういう場で正式という決まりがなく(どちらもやや邪道?)、使用者の感性に任せられているという具合でしょうか。両方とも、本来はとげの意味ではないようですし。書き忘れてたのですが、大抵の国語の辞書では、「刺(棘)」といった表記がなされてるようです。結局、現時点では、一般度は「とげ>刺>棘」という具合でしょうか。
211.133.27.94 2007年3月18日 (日) 09:20 (UTC)
- そんな感じですね。そうなると、大きな改変は必要ないと思います。--Tourist Home "NIHONKAI" 2007年3月22日 (木) 00:47 (UTC)