ノート:熊澤一衛

四日市の礎

志水雅明『四日市の礎 111人のドラマとその横顔』四日市市文化協会、2009年を出典にした記述がいくつかあるのですが、本と見比べてみると疑問があるような記述ばかりです。単なる推測ですが、これは文章が先にあって、単に関係ありそうな本のページを書いてあるのではないでしょうか。

「経歴」の冒頭部分に「66頁下段16行目～20行目」を出典とした記述があるのですが、『四日市の礎』の該当箇所に書かれているのは「熊澤一衛は父も立派な人だったんですよ」程度の記述です。「県会議員」「村長」と書かれているだけで、そのとき何歳だったとも、三重県や河原田村のそれだとも、これらが名誉職だったとも書かれていません。この段落のどの部分がこの本で裏付けられるのかもはっきりしませんが、少なくとも段落最後の一節をこの本で裏付けるのは無理でしょう。

そもそも『四日市の礎』の文章は、『校本萬葉集』の刊行を支援した人物としての熊澤一衛に着目したものです。冒頭文に「66頁の熊澤一衛のタイトルより」と書いた記述があることからわかるように、そういうタイトルがついています。しかし熊澤一衛の冒頭文以降、『校本萬葉集』に関する記述は一切出てきません。妙に詳細な出典記述がなければ、『四日市の礎』をお読みになったのか疑われるレベルだと思います。 もし別の文献に基づいているのであれば、本当の出典を書くべきだと思います。--西村崇（会話） 2024年11月29日 (金) 12:00 (UTC)