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ノート:産児制限

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「生物学的、歴史学的事実に基づく産児制限」の章について

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おっしゃりたいことはよくわかるのですが、これは意見や独自研究の結果の範囲ではないか?と思います。 生物学的では、「子殺し」に関して何かうたわれているのでしょうか?専門用語はないのですか? 学会や政府見解などで発表されたのでない限り、 あるいは著名な方の意見ならその方の名前を提示して 「フェミニズムやヒューマニズムではない、との見解がある」がせいぜいかと思います。 --118.243.197.253 2010年7月22日 (木) 14:43 (UTC)[返信]

進化生物学的にいえば、子殺しはコストとベネフィットの天秤で量られます。子育てをする動物は、子供への投資に時間や資源をとられるため、 その投資に見合わない子供はオス親であれメス親であれ殺します。生物界では子育てと子殺し(自分の子供と認識した上で)はコインの裏表です。 『投資に見合わない』とは、体が弱く生きていけない、親が捕食者に襲われて、子供を 捨ててでも逃げなくてはならない、またはえさがなく、子供を育てる余裕がない場合などです。 人間も含めて、育てられない結果子供が死んでも(子供を殺しても)親が生き残れば、機会を見計らって次の子孫を残せます。特に親が若い場合はそうですね。 子育てに関わるオス親が子供を殺す場合は、それに加えて、自分の種ではない場合があります。 人間の場合も、以上のようなことは基本的には当てはまります。昔から中絶も間引きも当たり前でしたが、始末されやすいのは重度の先天障害者だったり、貧しい 中生まれた子供だったり、そもそも時期を間違えてできてしまった人生設計に邪魔な子供だったり、男親に捨てられてシングルマザーになってしまうような子供です。男が女に子供を堕胎しろ、間引きしろと願うのは、それに加えて自分の種ではない場合(他の男からの不倫や強姦や前夫の子供)もあります。女性が事前にそれを察知して中絶や嬰児殺をする場合もあります。九州大学の佐藤廉也先生のウェブサイトに、Ache Life History (Hill and Hurtado, 1996) 冒頭に挿入されたエピソードとして、Ache Life History (Hill and Hurtado, 1996)の冒頭のエピソードをゼミの学生さんが訳されたものがありますが、そこでは前の夫アチプランギの種の子供を妊娠していた女性ピラジュギが、周囲の『前の男の種なんて再婚相手(ベタパギ)は喜ばない。』『殺さなければ捨てられる。』という言葉に従い子供を生き埋めにした事例が紹介されています。 歴史的に見ても、プロライフやプロチョイスは、ごく一部の世界(所謂先進国)のごく一部の時代(近代以降)のごく一部の階層(中流知識人階級)でしか通用しません。現代の所謂先進国だって、実際の中絶にプロライフやプロチョイスはあまり関係ありません。ましてそれ以外の世界に生きる人間にとって、プロライフやプロチョイスなど何の関係もなく、男性優位で中絶間引き当たり前の世界を生きています。ヤノマミ族は嬰児殺も中絶もすべて合法ですが、極端な男性優位です。114.160.143.220 2010年7月30日 (金) 01:19 (UTC)[返信]

114.160.143.220様の論には根本的な問題があります。子殺しをちゃんと呼んでもらえばわかりますが、自分の子を殺す子殺しはあまりないんですよ。進化生物学で取り上げられているのは、雄が複数雌を占有すると言う形の配偶システムを持つ動物の場合で、そこで雄が代替わりしたときに、先代雄の子を新しい雄が殺す、と言う形です。ですから、上記の論は根元を間違えています。--Ks 2010年8月13日 (金) 01:45 (UTC)[返信]
いいえ、進化生物学でも、(オスやメスが)自分の子供を殺す嬰児殺や中絶についてもとりあげられてますよ。“Missing the Revolution”の第8章でも取り上げられており、リソースが足りないと判断した場合に自分の子供を中絶や間引きで殺そうとする心理は適応的だと議論されています。それに、自分の種でない場合にメスに中絶や嬰児殺をさせることについても述べられています。新書レベルであまりよろしくないですが、"科学でわかる男と女の心と脳”でも、メスの中絶や嬰児殺について扱われ、リスクとリターンを考え、ロスが少ない子への投資が少ない時期(つまり生まれてすぐ)ほど殺されやすいことを述べています(この本では中絶には触れていませんが、生まれる前ならより殺されやすいこともここからわかります。)。あと、長谷川真理子さんも人の中絶や嬰児殺について進化生物学の立場から発言されています。ですので、人間におけるメスの子殺しや、オスの継子殺し(中絶、嬰児殺)は進化生物学でも扱われてますよ。無論、プロライフやプロチョイスや宗教やフェミニズムや生命倫理とは別個の視点からです。Ksさまは生物学のご専門でしょうから、生物学の素人の自分が言うまでも無いでしょうが、概説書レベルでもそうである以上、ハーレムシステムの動物種でのオスが代替わりしたときのオスによる他の種の子殺しのみが進化生物学で優先して取り上げられているわけではないといえます。114.160.143.220 2010年8月13日 (金) 11:30 (UTC)[返信]
そいつは失礼子殺しの内容に囚われすぎたか。--Ks 2010年8月13日 (金) 12:40 (UTC)[返信]
なるほど。よく判りましたので、それらの出典の明示と、断定形の修正をお願いします。--183.72.6.195 2012年9月2日 (日) 01:32 (UTC)[返信]