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ノート:線型代数学

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"せんけい"代数学というのは、linear algebra の訳語です。特に何語から訳されたのかという問題はここではあまり関係ないので不問に付すことにします。linear は line という名詞のからきた形容詞で、lineはここでは線という意味と取ります。すると、linear algebra というのは、線のような代数位の意味になりますが、数学的な内容から考えて、もう少し正確には、線のような"形式"・"様式"を持った代数という意味になると僕は理解しています。linearには一次という訳語もありますが、これもかたちをいっているよりは、"形式(型式)"、"かた"のことを言っていると理解できます。そして形という漢字を使うべきか型を使うべきとかいう問題になるわけですが、手近な漢和辞典でこの二つの意味の違いを調べてみると、形(外に表れたかたち)、型(原義は鋳型・元になるかたちで、抽象化されて形式・様式)という具合になります。広辞苑で「かた」の項を調べても同じような使い分けが指示されています。だから、どちらを使うべきかといわれれば、迷うことなく型を使うべきだというのが僕の意見です。
更に、せんけいを線形と書くことにすると、例えばどうけいも当然同形と書かれるべきだということになりますが、これは慣例からいっても相当不自然で(現在の岩波数学辞典はこれです)、それを避けて同型とすると、記述の一貫性がとれないことになります。しかし線型代数よりは線形代数の方が現在はるかに使用例が多いですから、これは二次的な理由です。
多くの人のご意見をぜひ聞かせてください出でやる 10:42 2003年5月17日 (UTC)

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