ノート:観光地盛衰論
記事名について
[編集]現在、記事名が「心理学的市場分割」となっていますが、この記事名の根拠は何でしょうか?CiNiiで「心理学的市場分割」と検索してもヒットせず、Googleで「"心理学的市場分割"」と検索してもjawpのページとその影響を受けているサイトくらいしかヒットしません。
おそらくPlog(1973)やPlog(1991)(手元のコピーの中に書誌情報一覧がなく、詳細な書誌情報がすぐに提示できないのはご了解ください)で取りあげられた観光のモデルを主題にしている記事かと思いますし、このモデルは観光研究の中でも著名性・特筆性はあるかと思います(他の分野についてはわかりませんが、観光地理学のテキストでも取りあげられているものです: ダグラス・ピアス 内藤嘉昭訳 2001. 『現代観光地理学』明石書店.のpp.48-51参照)。ただ、記事名が独自研究の状態であるのには問題があるかと思います。著名性・特筆性のあるものですから論文や専門書などで日本語訳が何かしらあってもおかしくはないように思います(とはいえピアス(2001)では「サイコグラフィックによる~」という記載はあっても一単語で説明していないのですが)。このモデルを参考にしている観光地の発展周期(バトラーモデル)でも日本語訳自体は探せば出てきたのですから、プロッグのモデルでも的確な情報源を探せばありそうな気はします。
とはいえ私は観光研究には詳しくありませんし、適切な代替案をいま出せる状態ではないのですが、記事名に疑問を持ちましたのでこちらでコメントします。現在の記事名の根拠になる情報源をご存じの方はご提示いただけると幸いです。もしくは適切な代替案がある方も紹介いただけると幸いです。--郊外生活(会話) 2020年10月30日 (金) 09:13 (UTC)
- 先日ピアス(2001)の原典を確認しましたが、Plog(1991)は Plog, S. C. 1991. Leisure travel: making it a growth market.... again!. John Wiley and Sons.でした。記事中に書かれているPlog(1991)の文献と同じです。Plog(1973)が何かは失念したので後日再確認します。なお、記事内容と履歴から、中鉢令兒 2010. 観光開発の理論の整理と考察 知床と軽井沢を事例として. 日本都市学会年報 44:163-171. が記事の加筆修正のうえで有用な情報源として機能する可能性がありそうなので取り寄せを行っています。確認し次第改めて報告します。--郊外生活(会話) 2021年2月15日 (月) 09:54 (UTC)
- 中鉢(2010)を確認しました。バトラーの観光地の発展周期モデル(当該論文ではTALCモデル)、やプロダクトライフサイクル論、この記事の主題となっているPlogのモデルに関して整理するセクションがあるのは確かでした。しかし、この記事の内容とは大きく異なりますし、当該論文を出典として記載できるわけでもなさそうです。「心理学的市場分割」という用語も論文には書かれていません。この記事の主題のモデルに関しては「Plogモデル」と書かれている箇所が多い(この他1箇所だけ「S.プログの観光目的地モデル」という記載もある)ようです。あとは紀要ですが 渡邊 勉 2005. 観光地の盛衰と地域ブランド―1975~2000年長野県主要観光地入込数の分析―. 地域ブランド研究 1:67-94. http://hdl.handle.net/10091/11541 では「観光地盛衰論」という用語が用いられているようです。その論文で引用されている 石井昭夫 2002. 観光地発展段階論の系譜. 立教大学観光学部紀要 4:52-56 doi:10.14992/00006240 では「プロッグのアローセントリック/サイコセントリック論」として取りあげられています。あとは 渡邊(2005)で取りあげられている観光経済学の文献でどのように表現されているか確認しておくと良さそうに思いました。それらも踏まえてもう少し調べて改名提案を起こそうと考えています。--郊外生活(会話) 2021年2月24日 (水) 09:07 (UTC)
- 報告 渡邊(2005)で取りあげられている観光経済学の文献のうち、小沢健市 (1994) 『観光を経済学する』 文化書房博文社. にアクセスできましたが、Plogモデルについては取りあげられていませんでした。--郊外生活(会話) 2024年6月23日 (日) 12:07 (UTC)
- 中鉢(2010)を確認しました。バトラーの観光地の発展周期モデル(当該論文ではTALCモデル)、やプロダクトライフサイクル論、この記事の主題となっているPlogのモデルに関して整理するセクションがあるのは確かでした。しかし、この記事の内容とは大きく異なりますし、当該論文を出典として記載できるわけでもなさそうです。「心理学的市場分割」という用語も論文には書かれていません。この記事の主題のモデルに関しては「Plogモデル」と書かれている箇所が多い(この他1箇所だけ「S.プログの観光目的地モデル」という記載もある)ようです。あとは紀要ですが 渡邊 勉 2005. 観光地の盛衰と地域ブランド―1975~2000年長野県主要観光地入込数の分析―. 地域ブランド研究 1:67-94. http://hdl.handle.net/10091/11541 では「観光地盛衰論」という用語が用いられているようです。その論文で引用されている 石井昭夫 2002. 観光地発展段階論の系譜. 立教大学観光学部紀要 4:52-56 doi:10.14992/00006240 では「プロッグのアローセントリック/サイコセントリック論」として取りあげられています。あとは 渡邊(2005)で取りあげられている観光経済学の文献でどのように表現されているか確認しておくと良さそうに思いました。それらも踏まえてもう少し調べて改名提案を起こそうと考えています。--郊外生活(会話) 2021年2月24日 (水) 09:07 (UTC)
改名提案
[編集]現状の記事名「心理学的市場分割」から、「観光地盛衰論」への改名を提案します。#記事名についてでも指摘した通り、現状の記事名が根拠不明で独自研究状態となっているため、より適切な記事名に変更するべきと考えます。
候補として「観光地盛衰論」を挙げます。この表現は、渡邊(2005)[1]、石井(2002)[2]で用いられています。ただ、これ以外の用例を見つけられておらず(個人ブログ等明らかにWikipedia:信頼できる情報源と判断できないものを除く)、定着した用語かというと疑問ではありますが、現状の記事名よりはベターかと思っています。ただ、より適切な他の案があれば教えていただければありがたいです。
現状の記事内容に問題を抱えており、改善は必要かと思いますが、初出論文[3]に関しては日本でも何度も引用されていたり(「"Why Destination Areas Rise and Fall in Popularity" site:jst.go.jp」で検索していただけるとわかりやすいかと思います)、論文の日本語訳[4]が出ていたりすることからも、改稿対応可能と考えますし、私のほうで別途改稿も行う予定です。--郊外生活(会話) 2024年6月23日 (日) 13:08 (UTC)
- 1週間待ちましたが異論がないため改名しました。より適切な案がある方がいればノートでお知らせください。改めて考えましょう。改稿できていませんが、今週末にも進めたいです。--郊外生活(会話) 2024年7月1日 (月) 15:44 (UTC)
脚注
- ^ 渡邊 勉 2005. 観光地の盛衰と地域ブランド―1975~2000年長野県主要観光地入込数の分析―. 地域ブランド研究 1:67-94. http://hdl.handle.net/10091/11541
- ^ 石井昭夫 2002. 観光地発展段階の基礎理論. 立教大学観光学部紀要 4: 93. https://doi.org/10.14992/00006246
- ^ Plog, S. C. 1974. Why Destination Areas Rise and Fall in Popularity. Cornell Hotel and Restaurant Administration Quarterly 14: 55-58. https://doi.org/10.1177/001088047401400409
- ^ スタンリー・プロッグ著,宍戸 学・石井昭夫訳 2002. 観光地の人気はなぜ上ったり下ったりするか?. 立教大学観光学部紀要 4: 93-97. https://doi.org/10.14992/00006246
タグ付与箇所について
[編集]特別:差分/101757605でタグを付与した箇所についてです。
- {{Full citation needed}} - 「1991年Tourism Research」は具体的にどの文献をさしているでしょうか。参考文献として追加した文献の引用文献リストのほか、「Tourism Research 1991 Plog」などで調べてみましたが、どの文献をさすのか私にはわかりません。「Tourism Research」という雑誌があるわけでもないようにも思います(「Annals of Tourism Research」などの雑誌はありますが)。内容の裏が取れない状態かと思います。ただ、仮に何らかの論文を指していたとして、この理論の初出は加筆した通り1974年の論文かと思いますので、よほど第三者言及があるような状況でもない限り、1991年の論文に触れる意義は乏しいように思います。
- {{要検証}} まず、Plog(1991)のSection 2はpp.55-145ですから、ページ番号は誤りかと思います(Chapter 2はpp.19-33)。Chapter 4(pp.55-74)、Chapter 5(pp.75-84)で本記事と関連する内容についての言及はありますが、Chapter 2とChapter 3は本記事の内容とは関係ないように思います。このためページ数の記載に問題があると考えますが、Plog(1991)に収録されていることが初出論文と比べて学術的価値が高いとかいう事情でもない限り、再録されていることを特記する必要性は薄いように思います。
現状の記事内容に問題があるものとしてタグを貼りましたが、これらの事情から私は「この理論は、」からはじまる一段落ごと除去するべきと考えています。しばらく待って改善や反論等がなければ除去します。--郊外生活(会話) 2024年9月7日 (土) 14:49 (UTC)
- コメント もしかしたら「Tourism Research」についてはPearce, D. G. and Butler, R. W. eds. 1993. Tourism Research: Critiques and Challenges. Routledge. ピアス, D. G.・バトラー, R. W. 著, 安村克行監訳・大西律子訳 1995. 『観光研究の批判的挑戦』 青山社. かもしれない、とも思いましたが、初出論文の再録ではなく、初出論文を引用して解説した記述(pp.122-124)なので、仮にこの文献を意図した記述だとしたら「公表された」という表現は適さないかと思いました。なので、その文献ではないようにも思います。--郊外生活(会話) 2024年9月7日 (土) 15:06 (UTC)