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ノート:解脱道論

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僧伽婆羅

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原典は残っていないが、南北朝時代の斉に渡った扶南国(カンボジア)出身の僧サンガヴァルマン(Samghavarman, 僧伽婆羅、460-524)による漢訳が現存している。

と本文にありますが、僧伽婆羅とSamghavarmanの混同があるように思います。素直に考えると

僧伽跋摩 Saṃghavarman サンガヴァルマン 三国時代の人
僧伽婆羅 Saṃghapāla   サンガパーラ     南北朝時代の人

ですから、僧伽婆羅をサンガヴァルマンと言われると、なんだか混乱してしまいます。ただ、百度百科では僧伽婆羅をSamghavarmanとしているので、単純な誤りではなく、何か奥深い理由のある混同だとは思うのですが。

そもそも、『続高僧伝』の「梁揚都正觀寺扶南沙門僧伽婆羅傳」には「梁言僧養亦云僧鎧」とあり、saṃghaは「僧」、pālaは「養/護」、varmanは「鎧」のことなので、実際に僧伽婆羅にも別名としてサンガヴァルマンがあったのかもしれません。しかし、今のところ魏の僧伽跋摩と梁(南斉)の僧伽婆羅を取り違えて起こった混乱はないのですから、このまま混乱しないためにも、ちゃんとした出典があるまではサンガヴァルマンを僧伽婆羅に対して使わない方がいいんじゃないかと思います。出典が出てきてしまったら、曖昧さ回避が必要になりますね。--Askr会話2014年8月9日 (土) 08:33 (UTC)[返信]