ノート:飛行時間型質量分析計
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この記事は2009年2月9日に削除依頼の審議対象になりました。議論の結果、版指定削除となりました。 |
改名提案
[編集]飛行時間型質量分析法 への改名を提案します。そのほうが記事文賞と他のMS記事 質量分析法、二次イオン質量分析法、マトリックス支援レーザー脱離イオン化法 などと整合性を取れると思います。--Su-no-G 2009年2月9日 (月) 03:21 (UTC)
- どちらでも、ご随意に。飛行時間質量分析法かもしれませんが。--あら金 2009年2月9日 (月) 03:31 (UTC)
- (コメント)個人的な感覚で申し訳ないのですが、質量分析装置の場合、MALDI や ESI のようなイオン化部が「~法」として語られるのに対し、TOF や QIT 等の質量分離部は「~計」「~装置」といった装置論で扱われる事が多いように思います。後で学会誌や文献をチェックしてみます。- NEON 2009年2月9日 (月) 08:59 (UTC)
調べてみました。
- Gross JH『マススペクトロメトリー』日本質量分析学会出版委員会、シュプリンガー・ジャパン株式会社、2007年、566頁。ISBN 978-4431100164。
- 現状最も信頼できる書籍と思います。第4章の装置論にて「飛行時間型装置」として解説。磁場セクター型や四重極型も全て「-装置」となっています。一方イオン化に関しては「法」を付けず、第5-11章で「高速電子衝撃」や「マトリックス支援レーザー脱離イオン化」と翻訳。
- 志田保夫、 黒野定、高橋利枝、笠間健嗣、高山光男『これならわかるマススペクトロメトリー』化学同人、2001年、167頁。ISBN 978-4759808636。
- 入門書です。質量分離部は2章にて全て「-装置」、イオン化部は3章にて全て「-法」表記となっています。
- 小田吉哉、夏目徹『できマス!プロテオミクス―質量分析によるタンパク質解析のコツ』中山書店、2004年、202頁。ISBN 978-4521016610。
- プロトコル本。II章に「MALDI-TOF/MS法」の表記がありますが、TOF-MS のみを訳したと思われる表記はありません。イオン化は「MALDI法」「ESI法」など「-法」表記です。全体として「-型マス」や「-計」が混在して使われており、表現は一定しません。
- 谷口寿章『最新プロテオミクス実験プロトコール』秀潤社、2003年、190頁。ISBN 978-4879622709。
- プロトコル本。イオン化部と質量分離部を分けた記述は見当たらず、装置全体を指して「MALDI-TOF 質量分析計」のように「-計」表記です。
- 参考:マススペクトロメトリー関係用語集(日本質量分析学会用語委員会編)
- 「Time-of-flight mass spectrometer (TOF-MS) 飛行時間質量分析計」(「型」が入らない)となっています。
また、手元にある MSSJ の学会誌(JMSSJ)の Vol.54(1)(No. 235) 2006 から Vol.57(1)(No. 253) 2009 までをざっと見たところ、「飛行時間型質量分析」に繋がる語は「-計」もしくは「-装置」のみでした。オンライン版で grep すれば確実ですがそこまでしていません(すみません)。以上を踏まえ、項目名は現状維持か、もしくは飛行時間型質量分析装置が妥当ではないかと思います。- NEON 2009年2月10日 (火) 06:26 (UTC)
- 調査ありがとうございます。新しい記事については MSSJ の用語集に従っておくのが分かりやすく無難でしょうか。とすれば「飛行時間質量分析計」か。古い記事をどうするかという問題は残りますが、それは追い追い。--Su-no-G 2009年2月10日 (火) 08:08 (UTC)
- (コメント)2006年ではすでに技術としては応用も一段落して普及している時代なのでいまさら基本技術の論文が載らない(つまり飛行時間質量分析装置の改良が論文のテーマでしょう)なので、"装置"とか"計"しかないというのは(バイアスが存在していても)仕方がないと考えます。岩波理化学辞典第五版の見出しでは『飛行時間法(time‐of‐flight method)、タイムオブフライト法.TOF法(TOF method)あるいはTOFスペクトロスコピーともいう』という扱いです。ただ岩波理化学辞典の記述で気になる点は「粒子の種類が一定ならばそのエネルギーを,エネルギーが一定ならば質量を測定することができる」方法ということですからTOF法は質量測定方法の呼称でもあるの同時にエネルギー測定方法の呼称でもある言っています(エネルギー測定方法というのは素粒子物理学のカロリメーターなどのことを言っていると考えます)。細かくなりますが、英語で"spectrometer"となっていれば『~法』とは日本語化しないでしょうし、"method"となっていれば『~装置』とは日本語化しないでしょう。ちなみに"spectroscopy"は分光法、"spectroscope"は分光器、"spectrometer"は分光計と使い分けるようです。--あら金 2009年2月10日 (火) 08:31 (UTC)
- 確かに測定法としての TOF ならば「-法」が適切なのでしょう。TOF-MS には MCP やイオンゲート、リフレクトロンなど、TOF とは(ある程度)独立の動作機序を持つ諸々の部品が組み込まれており、それらが質量分析という目的の元に機器を構成するという意味で、方法ではなく装置クレーム的な記事名が良いのではないかと思います。
- 改名の賛否としては MSSJ の用語集に従うことに賛成します。「飛行時間」と「質量分析」のつなぎには揺らぎがある(例年の分析展で配布されている「分析機器の手引き」では「飛行時間形質量分析装置」)ようなので、拠り所のあるシンプルな名称が良いでしょう。- NEON 2009年2月10日 (火) 09:37 (UTC)
- 主たる動作原理と装置の呼称との関係なので表裏一体ですから、どちらでもご随意にという意見は変わりません。ただ表裏一体でもニュアンスに違いはありますから、冒頭の定義部は微調整が必要かと存じます(どの英語を使うかとか、アクロニムの揺らぎとか)。--あら金 2009年2月10日 (火) 11:34 (UTC)
削除依頼が対処されたため、飛行時間質量分析計 への改名と統合作業のやり直しを行いました。--Su-no-G 2009年2月16日 (月) 10:42 (UTC)