ノート:食行身禄
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いくつか指摘します。①食行の本名は小林某です。名前はわかりません。彼の生家が今も残っており、食行の兄の子孫が現存しています。「伊藤伊兵衛」は江戸での偽名です。②食行を富士講の指導者と呼ぶことは正しくありません。なぜなら食行の在世中に富士講は存在していなかったからです。彼はある富士信仰の一派に属する単独の行者と考える方がより妥当でしょう。③不二道は前身こそ富士講だったものの、自身は富士講ではありません。④「呪術による加持祈祷を否定」「男女の同格や身分の否定」とは食行の思想としてよく言われることですが、これらは近代になって不二道やその後身である実行教が言い出したことで、食行は全くそのようなことを言っていません。むしろ彼は当時の一般人と同じく、身分至上主義者で女性蔑視を持つものです。また「おふりかわり」も不二道独自のタームです。⑤江戸幕府から富士講が禁止されたのは「封建社会に対峙する近代的な倫理観」ではなく、宗教統制の利かない俗人が集団化し江戸市中で騒ぐことにあったようです。当時の町触や市中取締の報告を見る限り富士講の思想面を直接突いた禁令は最後の嘉永2年のものだけです。—以上の署名の無いコメントは、IP:121.92.98.30 (会話/whois)氏が2006年10月25日 (水) 09:56に投稿したものです|(takrankeによる付記)}}。