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ノート:高雄型重巡洋艦

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高雄型各艦の順番について

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現在wikipedia記事内にて、高雄型重巡洋艦の摩耶は4番艦、鳥海は3番艦として記載されており、出典として「昭和3年11月7日付 海軍内令 第313号」「聯合艦隊軍艦銘銘伝」「艦艇類別等級表(昭和16年12月31日)」が挙げられています。この内後者2つについては私も本やアジア歴史資料センターの記載を確認しており、出典前の摩耶が3番艦差分鳥海が4番艦差分というのは間違いだと考えてしまっていました。

ところが福井静夫著「日本巡洋艦物語」を拝読した際、125頁の記載では日本重巡の建艦計画上の番号として摩耶(11)、鳥海(12)と記載されており、直後に「戦前、わが海軍が公表していた艦艇一覧表においてはこの番号の順どおりではないのは、昭和の始めに完成(引渡)順に掲載することになっていたからである」とあります。加えて135頁には「一万トン巡の第七番艦(摩耶)」という記載もあります。

この内容を元に、艦の順番に2つの解釈があることを加筆しようと考えたのですが、海軍内令でどのように記載されているか分からず、参照を残した上で加筆することが出来ません。もし内容をご存知の方が居られましたら、ご協力お願い致します。--toppa会話2016年9月20日 (火) 12:55 (UTC)[返信]

内令については済みませんが判りませんが、予算科目などから重巡18隻の計画時の艦名をアジア歴史資料センターで調べてみました。
  • 加古「巡洋艦加古」(昭和1年(大正15年)公文備考艦船1巻30/2等巡洋艦1隻製造の件(C04015099300)画像4、製造訓令添付の予算書)
  • 古鷹「巡洋艦古鷹」(昭和1年(大正15年)公文備考艦船1巻30/12年度巡用艦用甲鉄製造の件(C04015099900)画像3、甲鉄製造の予算書)
  • 衣笠「第一巡洋艦」(昭和2年公文備考艦船1巻30/巡洋艦衣笠、青葉用甲鉄製造予算増額の件(C04015583100)画像3、甲鉄製造の予算書)
  • 青葉「第二巡洋艦」(同上)
  • 妙高「第一大型巡洋艦」(昭和3年公文備考艦船1巻64/一等巡洋艦那智建造の件(C04016182900)画像4、製造訓令添付の横須賀宛予算書)
  • 那智「第二大型巡洋艦」(同上画像5、製造訓令添付の呉宛予算書)
  • 足柄「第三大型巡洋艦」(昭和4年公文備考F艦船巻1/軍艦足柄用補機械製作治具及型板製造の件(C04016675900)画像2、費目)
  • 羽黒「第四大型巡洋艦」(昭和4年公文備考F艦船巻1/軍艦羽黒補助機械製造用治具及ゲージー製造の件(C04016674700)画像3、費目)
  • 高雄「第五大型巡洋艦」(昭和7年公文備考F艦船1/第459号2.12.1 1等巡洋艦製造予算増額の件(C05022062200)画像6、製造訓令添付の予算書)
  • 愛宕「第六大型巡洋艦」(同上)
  • 鳥海「第七大型巡洋艦」(昭和7年公文備考F艦船1/第302号 3.3.14 巡洋艦鳥海用甲鉄製造の件(C05022065100)画像3、甲鉄製造の予算書)
  • 摩耶「第八大型巡洋艦」(昭和7年公文備考F艦船1/第434号 3.9.6 巡洋艦摩耶用甲鉄製造の件(C05022063800)画像5、甲鉄製造の予算書)
  • 最上「第一中型巡洋艦」(昭和10年公文備考F艦船巻1/第435号 8.3.8 軍艦最上艦橋模型製作の件(C05034227500)画像2、艦橋模型の予算書)
  • 三隈「第二中型巡洋艦」(昭和10年公文備考F艦船巻1/第510号 7.5.2 第2中型巡洋艦甲飯製造の件(C05110731300)画像5、甲鉄製造の予算書)
  • 鈴谷「第三中型巡洋艦」(昭和12年公文備考F艦船巻1/第305号 8.2.22 巡洋艦1隻製造の件(C05034226000)画像3、製造訓令添付の予算書)
  • 熊野「第四中型巡洋艦」(昭和12年公文備考F艦船巻1/第2251号 8.11.25 第4中型巡洋艦甲板製造の件(C05110732100)画像4、甲鉄製造の予算書)
  • 利根「第五中型巡洋艦」(昭和11年公文備考F艦船巻1/第2628号 9.11.24 第5中型巡洋艦起工の件(C05034897900)画像3、建造所、起工日から利根と判断)
  • 筑摩「第六中型巡洋艦」(昭和10年公文備考F艦船巻1/第5286号 10.12.17 軍艦筑摩300「キロ」「タルビン」用鋳鋼製弁「ニッケルブロンズ」製造の件(C05034240200)画像2、費目)
これと照らし合わせると、重巡に関して艦艇類別等級表で竣工順なのは、古鷹型(古鷹・加古)と青葉型(青葉・衣笠)だけになりますね。
ちなみに艦船要目公表範囲(外部公表向けの要目表)では「加古」「古鷹」「衣笠」「青葉」の順(計画順?)に記載されてます。他は全て計画番号順になってます。
福井静夫氏の著作は参考文献が全く記載されていないので、真偽の判断に困ることが多いです。加古から「甲巡1」としているのも出典が判らないと何とも言いようが無いです。「加古」の当初の計画では二等巡洋艦(乙巡、軽巡)だったので(C04015099300)、建造計画ではなく艦隊編成からの出典ですかね?--夏の雪雲会話2017年2月12日 (日) 00:20 (UTC)[返信]