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ノーマン・ジェイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ノーマン・ジェイ
MBE
基本情報
出生名 Norman Bernard Joseph
生誕 (1957-11-06) 1957年11月6日(67歳)
イングランドの旗 イングランド ロンドンノッティング・ヒル
ジャンル ソウルディスコブギーアシッドジャズハウス
職業 DJ、レーベル・オーナー、プロデューサーリミキサー
公式サイト www.normanjaymbe.com

ノーマン・ジェイ(Norman Jay MBE、出生名:ノーマン・バーナード・ジョゼフ Norman Bernard Joseph、1957年11月6日 - )は、イギリスクラブDJラジオパーソナリティサウンド・システムDJ。彼は1980年代はじめに、免許を受けずに一連の「ウェアハウス」パーティーを開催したことで有名になり、さらに、当時は海賊放送だった Kiss FM に参加したことを通して広く知られるようになった。彼は「レア・グルーヴ」という表現を生み出した人物と広く認められている。

背景

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ジェイは、ロンドンノッティング・ヒルで、西インド諸島系の両親のもとに生まれた。8歳のときに最初のギグを、知り合いの10歳の誕生日パーティーでおこなったが、この時はブルー・ビート英語版スカジャズといった父親のレコード・コレクションの影響を受けていた[1]。やがて彼は、「ソウルフルなあらゆるもの、特にアメリカ黒人のサウンドへの愛を展開させた」[2]

経歴

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サウンド・システム

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1970年代はじめ、ジェイは、兄弟であるジョーイ・ジェイ (Joey Jay) と組んでサウンド・システムを作り上げ、「グレイト・トリビュレーション (Great Tribulation)」と名付けた。1979年ニューヨークへ旅行する機会を得たことをきっかけに、彼はこの取り組みを、もっと真剣な方向に向かわせることを決意した。1980年、サウンド・システムはシックの曲にちなんで「グッド・タイムズ (Good Times)」と改名され、ノッティング・ヒル・カーニバル英語版にデビューした[3][4]。グッド・タイムズは、カーニバルの場にソウルディスコ音楽を持ち込んだとして、当初一部からは反発も招きつつも、当時は「先駆的 (pioneering)」と見なされた[5][6]。このサウンド・システムは、以降30年間にわたってカーニバルで人気の出し物となり、1991年以降はラドブルック・グローブ英語版のウェスト・ロウ (West Row) とサザン・ロウ (Southern Row) の角で催された。1990年代以降、このサウンド・システムは、ロンドン・トランスポート英語版のバスにも載った。2014年には、地区の再開発によってグッド・タイムズは長年使っていた場所を失い、以降カーニバルには参加しなくなった。その代わり、グッド・タイムズは国内各地で催される昼夜の行事にサウンド・システムを提供するようになった[7]

ラジオ

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ジェイは、1985年10月にロンドンの海賊放送 Kiss FM の創設メンバーの一人となって、創設者のゴードン・マック (Gordon Mac) やジョージ・パワー (George Power) とともに番組をもち、名声を確立した。海賊放送における彼の番組であった『The Original Rare Groove Show』こそが、「レア・グルーヴ」という表現を生み出した[3]1990年9月、Kiss 100 が合法的に発足した際には、ジェイはやがて一連の『ミュージカリアム (Musiquarium)』番組へと発展する最初の番組を手がけた[8]。彼は、1993年10月に、このラジオ局を離れた。

1997年4月、ジェイはBBCロンドンに加わり、『ジャイアント45 (Giant 45)』というラジオ番組を始めた[9]。この番組は、2008年2月まで続いた[10]

2006年2007年を通して、ジェイは BBC Radio 2 で『ザ・ファンキー・ファクトリー (The Funky Factory)』という一連の番組を担当した[11]

その後の彼は、ソーホー・ラジオ英語版でレギュラー番組をもっている[12]

ウェアハウス・パーティーとクラブ・ナイト

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ラジオへの出演に加え、ジェイはロンドンの各地で、「シェイクン・フィンガーポップ (Shake 'n' Fingerpop)」と題した非合法のウェアハウス・パーティーの開催に関わった[13]

ジェイは、イギリスで最初のパラダイス・ガレージ・スタイルのクラブとしてカムデンディングウォールズ英語版に開店した「ハイ・オン・ホープ (High On Hope)」の共同創設者の一人となった[3][4]1989年から1994年まで、彼はホクストン英語版の「バス・クレフ (Bass Clef)」でも夜のイベントを運営していた[14]

さらに、2000年代はじめには The Big Chill フェスティバルの常連でもあった[8]

レコード・レーベルとプロデュース

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ジェイは、1990年にDJジャイルス・ピーターソンとともにレコードレーベルトーキング・ラウド」を設立し、アシッドジャズ/シーンの先端に立った[4]

2000年、彼はサウンド・システムに関連する『Good times』と題した5枚のコンピレーション・アルバムの最初の1枚を出した。この動きは、他の多数のスピン・オフのコンピレーションを生み出すことになった。

彼は、2004年ザ・シェイプシフターズ英語版の曲「Lola's Theme」のリミックスを担当し、この曲のビデオにも登場した。

ディスコグラフィ

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コンピレーション・アルバム

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  • Good Times (Nuphonic, 2000)
  • Good Times 2 (Nuphonic, 2001)
  • Good Times 3 (React, 2003)
  • Good Times 4 (Resist, 2004)
  • Good Times 5 (Resist, 2005)
  • Giant 45 (React, 2004)
  • Skank & Boogie (Sunday Best, 2015)
  • Mister Good Times (Sunday Best, 2017)

シングル

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  • "Message in a Dream" (High On Hope Records, 1996) - affiliated to Resolution Records

おもなリミックス

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おもなミックス

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栄誉

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ジェイは、2002年に、音楽への貢献に対して大英帝国勲章 (MBE) を贈られた[4][15]

脚注

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  1. ^ Norman Jay - Biography”. Normanjaymbe.com. 2023年9月8日閲覧。
  2. ^ Robin Murray (13 November 2015). “Collections: Norman Jay”. Clash Magazine. 2023年9月8日閲覧。
  3. ^ a b c Bill Brewster (9 January 2018). “Norman Jay MBE: These Are The Good Times”. Red Bull Music Academy Daily. 4 April 2019時点のオリジナルよりアーカイブ6 December 2018閲覧。
  4. ^ a b c d Sean O'Hagan (23 June 2002). “Interview with Norman Jay, the godfather of club culture”. The Guardian. https://www.theguardian.com/culture/2002/jun/23/nottinghillcarnival2002.nottinghillcarnival 
  5. ^ Josie Roberts (20 August 2018). “Don Letts traces the musical history of Notting Hill Carnival”. Red Bull Music Academy. 4 April 2019時点のオリジナルよりアーカイブ7 December 2018閲覧。
  6. ^ Ian Burrell (28 August 2006). “Meet the king of the carnival”. The Independent. 21 June 2022時点のオリジナルよりアーカイブTemplate:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
  7. ^ David Ellis (25 August 2015). “DJ Norman Jay: Playing Notting Hill Carnival was more memorable than Obama's inauguration”. Evening Standard. https://www.standard.co.uk/go/london/music/norman-jay-mbe-playing-notting-hill-carnival-was-more-memorable-than-obamas-inauguration-a2920911.html 
  8. ^ a b Pete Lawrence (10 April 2018). “Stormin' Norman Jay's Big Chill special revives memories”. Campfireconvention.uk. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
  9. ^ BBC - London - TV and Radio - Norman Jay”. BBC News (4 May 2005). 23 June 2006時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月8日閲覧。
  10. ^ John Plunkett (18 February 2008). “DJ Norman Jay leaves BBC London”. The Guardian. https://www.theguardian.com/media/2008/feb/18/bbc.radio1 
  11. ^ BBC - Radio 2 - Shows - Norman Jay's Funk Factory”. BBC Radio (13 November 2007). 15 December 2007時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月8日閲覧。
  12. ^ Norman Jay MBE - Soho Radio London”. Soho Radio London. 2023年9月8日閲覧。
  13. ^ Miguel Cullen (10 February 2011). “Norman Jay Interview - Features - Clash Magazine”. Clash Magazine. 2023年9月8日閲覧。
  14. ^ Helen Nowicka (13 May 1994). “Dying note of a 10-year jam session: Hoxton became a mecca for jazz fans”. The Independent. オリジナルの21 June 2022時点におけるアーカイブ。. https://ghostarchive.org/archive/20220621/https://www.independent.co.uk/life-style/dying-note-of-a-10-year-jam-session-hoxton-became-a-mecca-for-jazz-fans-when-peter-ind-opened-the-1435496.html 
  15. ^ 'I'm not in search of the perfect beat': a conversation with DJ Norman Jay MBE”. Bandonthewall.org (12 May 2018). 2023年9月8日閲覧。

関連文献

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  • Mister Good Times, Dialogue Books, 2019

外部リンク

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