ノー・ウェイヴ
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ノー・ウェイヴ No wave | |
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様式的起源 | パンク・ロック、アヴァンギャルド、ノイズ、ファンク、ジャズ、フリー・ジャズ、エクスペリメンタル・ロック |
文化的起源 |
1970年代末 アメリカ合衆国 ニューヨーク |
派生ジャンル | アヴァン・ファンク、パンク・ジャズ |
関連項目 | |
アート・パンク、アヴァン・パンク、インダストリアル、ニュー・ウェイヴ、ポストパンク |
ノー・ウェイヴ(No wave) は、1970年代末にニューヨークで起こったアンダーグラウンドな音楽ムーブメントを指す音楽用語である。また、広義に解釈すれば1970年代末から1980年代前半にかけてニューヨークで起きたパフォーマンス・アート、コンテンポラリー・アート、ミュージック・アートや映画、ビデオなどのメディア・アートが含まれることもある。
概要
[編集]ニュー・ウェイヴが世界の音楽シーンにおいて大きな影響力を持つようになった結果、ジャンルの売り上げが増えていき、それに対抗するようにフリー・ジャズ、実験音楽、前衛音楽、ノイズを演奏するバンドが出現し始めた。
そうした中で、ジェームス・チャンス、DNA、ティーンエイジ・ジーザス・アンド・ザ・ジャークスらが収録された1978年のコンピレーション・アルバム『ノー・ニューヨーク』(Antilles Records)が[1]、このシーンを知らしめる典型的な音楽として広く認知されるきっかけとなった。
ジャンル名の語源
[編集]ジャンル名の語源は、1970年代末にヒットを出すバンドも増えはじめたニュー・ウェイヴ(New Wave)の文字を風刺して、ノー・ウェイヴ(No Wave)という言葉が作られたという説、ブライアン・イーノがプロデュースしたアルバム『ノー・ニューヨーク』の音楽を、リディア・ランチが「ノー・ウェイヴ」と称した[2]という説などがある。また当時、ノー・ウェイヴの中心となっていたZEレコードの創立者、マイケル・エステバンは、自分が言い出したのではなくジャーナリストが言い出したと答えている[3]。
主なアーティスト
[編集]- ジェームス・チャンス・アンド・ザ・コントーションズ [注釈 1](James Chance and the Contortions)
- DNA
- ティーンエイジ・ジーザス・アンド・ザ・ジャークス (Teenage Jesus and the Jerks)
- セオレティカル・ガールズ (Theoretical Girls)
- ソニック・ユース (Sonic Youth)
- リジー・メルシエ・デクルー
- サーストン・ムーア - ノイズ・フェスティヴァルを運営したソニック・ユースのギタリスト
- リキッド・リキッド
- イクエ・モリ
- グレン・ブランカ - セオレティカル・ガールズのメンバー
- クリスティーナ
- リチャード・エドソン
- アート・リンゼイ - ノー・ウェイヴの中でも代表的なバンドDNAのリーダーでギタリスト
- リディア・ランチ
- ラウンジ・リザーズ (The Lounge Lizards)
- Love Child
- マーズ (Mars)
- モファンゴ (Mofungo)
- No More
- The Scissor Girls
- Stick Against Stone
- The Stick Men ※パンク・バンド
- スワンズ (Swans)
- エイト・アイド・スパイ (8 Eyed Spy)
- Band Aid ※イタリアのバンド
- Bush Tetras
- Circle X
- Cool It Reba
- The Del-Byzanteens
- Disband
- Gray
- The Gynecologists
- アイク・ヤード (Ike Yard)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ジェームス・ブラウンに対して、ジェームス「ホワイト」を名乗ったこともある
出典
[編集]- ^ James Chance interview ジェームス・チャンス インタビュー Pitchfork 2021年1月6日閲覧
- ^ 『アフター・アワーズ #15 SPECIAL ISSUE』p.38
- ^ Strange Days magazine: interview with Michel Esteban, 2009 Archived 2011年2月14日, at WebCite (2010年12月11日閲覧)