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コールド・ウェイヴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コールド・ウェイヴ
様式的起源
文化的起源 1970年代後半, ヨーロッパ
関連項目
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コールド・ウェイヴは、1970年代後半にフランスベルギーで起きた音楽のムーヴメントを指す。電子楽器の不遜で淡々としたトーンやミニマルな使用法が特徴である。Korg MS-20などのように手頃かつ携帯可能なシンセサイザーが登場し、パンクロックバンドがそのようなシンセを使い始めたことでこのシーンは誕生した[2]

コールド・ウェイヴは、はじめはダーク・ウェイヴゴシック・ロックデスロックの同義語であった[3]。のちに、この用語は回顧的なジャンルであるミニマル・ウェイヴやミニマル・シンセの元に組み込まれることになる[4]

歴史

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コールド・ウェイヴという用語の初出は1977年11月26日に発売されたイギリスの音楽誌Soundsの表紙である。クラフトワークラルフ・ヒュッターフローリアン・シュナイダーが写っている写真の下に、"New musick: The cold wave"と書かれている。この年、クラフトワークはヨーロッパ特急をリリースしている[5]。コールド・ウェイヴという言葉は次の週に発売されたSounds誌のスージー・アンド・ザ・バンシーズに関する記事の中で、ジャーナリストのVivien Goldmanによって再び使われている[6]。1977年に、スージー・アンド・ザ・バンシーズは自分たちの音楽性を「冷たく、機械的であると同時に、情熱的でもある」と表現している[6]Sounds誌はバンドの将来性について、「70年代から80年代へ向けてコールド・ウェイヴが轟音を立てて突き進んでいく音に耳を傾けよ」と予言している[6]。黎明期のコールド・ウェイヴバンドの歌詞は英語ではなく、その作品もアメリカ国内では販売されないことが多かったが[7]、1980年代初頭になるとフランスやベルギーで英語で歌う新たなシーンがうまれた。Viceによれば、その中でももっとも著名なアーティストはMarquis de Sade、アサイラム・パーティ英語版、Twilight Ritualであるという[7]

アーティスト一覧

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脚注

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  1. ^ 20 Definitive Cold Wave Artists”. Crack (18 August 2017). 2018年10月9日閲覧。
  2. ^ a b The Dummy Guide To Cold Wave”. Dummy Mag (20 January 2010). 2018年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月9日閲覧。
  3. ^ The SAGE Handbook of Popular Music. SAGE Publications. (2015). ISBN 978-1-4739-1099-7. https://books.google.com/books?id=lNHrAwAAQBAJ&pg=PA283 
  4. ^ Hold On to Your Genre: Coldwave/Minimal Wave”. Treblezine (1 February 2012). 2018年10月9日閲覧。
  5. ^ “New Muzick The Cold Wave”. Sounds. (26 November 1977). 
  6. ^ a b c Goldman, Vivien (3 December 1977). “New Music – Siouxsie Sioux Who R U?”. Sounds. "Seeing Siouxsie & the Banshees at the Music Machine supporting Richard Hell. Teenage Rampage circa 1980. Heavy metal circa 1984. Music for those quiet evenings at home, getting it on with the house android. The cold, cold wave breaking over your head, and for one second you don't know whether you're going to see daylight again... Siouxsie and Steve Banshee are in perfect accord when it comes to describing their music. Cold, machine-like and passionate at the same time... Siouxsie & the Banshees sound like a 21st century industrial plant; people that find it dreary or oppressive are romantics reacting against the machine age. Listen to the cold wave roar from the 70's into the 80's." 
  7. ^ a b c d e New York – Beyond Goth”. vice.com . 11 March 2013閲覧。

関連文献

[編集]
  • Mercer, Mick (1993). Gothic Rock. Los Angeles: Cleopatra Records 
  • Mercer, Mick (1996). “France", "Belgium”. Hex Files: The Goth Bible. Woodstock: The Overlook Press. pp. 20–23, 25–34