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ハゴロモヅル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハゴロモヅル
ハゴロモヅル
ハゴロモヅル Grus paradisea
保全状況評価[a 1][a 2]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書II類
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ツル目 Gruiformes
亜目 : ツル亜目 Grues
: ツル科 Gruidae
: ツル属 Grus
: ハゴロモヅル G. paradisea
学名
Grus paradisea (Lichtenstein, 1793)
シノニム

Anthropoides paradisea

和名
ハゴロモヅル
英名
Blue crane
Stanley crane
Grus paradisea

ハゴロモヅル(羽衣鶴、Grus paradisea)は、ツル目ツル科ツル属に分類される鳥類

分布

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スワジランドナミビアの一部、南アフリカ共和国[1][2][a 2]

形態

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全長100センチメートル[1][2]。頭部や頸部が羽毛で覆われ、皮膚が裸出しない[1][2]。前頸から胸部にかけての羽毛は伸長する[2]。全身の羽衣は淡青灰色[1][2]。頭頂や眼先の羽衣は白や灰白色[1][2]。三列風切が伸長し、地面に達する[1][2]。次列風切や三列風切の先端は黒い[2]

虹彩は褐色[2]。嘴はピンクがかった黄色[2]。後肢は黒い[2]。気管は鎖骨の間を曲がりくねる[2]

生態

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高原にある水場周辺の乾燥した草原に生息する[1][2]。夜間は水場で休む[1][2]

食性は動物食傾向の強い雑食で、昆虫甲殻類魚類、小型爬虫類種子などを食べる[1][2]

繁殖形態は卵生。乾燥した地表(湿原に巣を作った例もあり)に直接もしくは石や草を敷いた巣に、南アフリカ共和国の個体群は10-12月に1回に1-3個(主に2個)の卵を産む[1][2]。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は30-33日[2]

人間との関係

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農作物を食害する害鳥とみなされることもある[2]

開発による生息地の破壊、害鳥としての駆除などにより生息数は激減している[1]1993年における生息数は21,000羽未満と推定されている[1]

参考文献

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社2000年、86、184頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-II (ツル目)』、東京動物園協会、1989年、28、30-33、158頁。

関連項目

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外部リンク

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  1. ^ CITES homepage
  2. ^ a b The IUCN Red List of Threatened Species
    • BirdLife International 2008. Grus paradisea. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.