ハチャメチャファイター
ジャンル | 横スクロールシューティング |
---|---|
対応機種 |
|
開発元 | |
発売元 |
|
販売元 |
|
デザイナー | 四ツ谷三郎 |
プログラマー | 小山洋一、中里民雄 |
音楽 | H.MIZUSHIMA(作編曲)、HIDE-KAZ(音色) |
美術 | 長峯直子、角田明美、いけづけんぢ |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
発売日 | |
対象年齢 | |
CPU | |
サウンド |
『ハチャメチャファイター』(はちゃめちゃファイター、英: Hacha Mecha Fighter)[注 1]はNMKが開発し、1991年11月に発売された業務用ビデオゲーム[8]。
本作は、動物の国を舞台に展開される空中戦を題材にした横スクロールシューティングゲームである[8]。販売はテクモが担当した[8][13][注 2]。
ゲーム内容
[編集]『ハチャメチャファイター』は可愛いキャラクターが特徴の、2人同時プレイが可能な横スクロールシューティングゲームである[8][9][10]。8方向レバーと2ボタン(ショット、無敵攻撃)を使用して操作する[9][10]。
遊園地で北の地方に住むうさぎが悪事を働くようになったため、村に住むかわうそ(1P)が海の幸、つちぶた(2P)が山の幸を持って、飛行機に乗ってうさぎを懲らしめに向かうというストーリーで[9][10]、動物の国で展開される空中戦を題材としている[8]。
かわうそとつちぶたはショット(海の幸、山の幸)と「びっぐ」という無敵攻撃を使って、敵の動物に戦いを挑む[10]。また、かわうそとつちぶたは飛行機から頭と足を出した姿をしており[8]、足の部分には当たり判定は存在していない[17]。
自機のパワーアップ方法としては、「つおい」アイテムを獲得することでショットの威力を7段階まで強化でき[10]、「おぷしょん」アイテムを取るとちびを4匹までつけることができる[10]。
また、「びっぐ」アイテムを取ることで無敵攻撃の回数を1回補充することができる[10]。「びっぐ」アイテムはステージ中に出現する「ふらわあ[6]」アイテムを5つ獲得すると出現する[17]。
本作は、プレイヤーの技能に応じて自動的に難易度を調整する難易度調整機能を搭載している[8][注 3]。また、コンティニュー時には「すぺしゃるつおい」という名称のフルパワーアップアイテムが出現するようになっている[9][10]。
その一方で、本作は高難易度のゲームとしても知られている[12][18][19]。本作にはキャラクターが地面を走ったり、画面の右端でレバーを入れ続けるとボーナス点が入るシステム[17][19][注 4]や、ステージ中に出現する「くだもの[6]」アイテムを1個を獲得しないでステージをクリアすると100万点のボーナスが獲得できるシステムもスコア稼ぎ要素として搭載されている[17][19]。
移植版
[編集]2021年6月3日にハムスターより『アーケードアーカイブス』の1タイトルとして、PlayStation 4版とNintendo Switch版が発売されている[12][18][21]。タイトル名の表記は「はちゃめちゃファイター」となっている[12]。アーケードアーカイブス版には日本語版と英語版が収録されている[22]。
スタッフ
[編集]本節はゲーム内のエンディング(英語版、日本語版)で表示されるスタッフクレジットを主な出典として構成している。
- ソフトウェア:(16) Y.KOYAMA (ゃぅぃっ)、(8) T.NAKASATO (たみちゃん)
- ハードウェア:Y.MAKI (へべれけちゃん)
- 音楽:H.MIZUSHIMA (ぱぱさん、作編曲[23])、K.HIDEYA (ぎっくりちゃん、音色[23])
- グラフィックデザイン:N.NAGAMINE (なおこちゃん)、A.TSUNODA (あけみちゃん)、K.YOKOYAMA (いけづけんぢ)
- スーパーバイザー:Y.KOTOYORI (ゆきちゃん)
- 企画:四ツ谷三郎[20]
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 本作のタイトル画面および、インストラクションカード、チラシではタイトル名の記載は英字の「HACHA-MECHA FIGHTER」のみであり、日本語表記は示されていなかった[5][6][7]。1991年当時の『ゲームマシン』紙[8]、『アミューズメント産業』誌[9]、『ゲーメスト』誌[10]の紹介記事では日本語表記として「ハチャメチャファイター」の表記が主に使用されている。その一方で、2018年に発売された本作のBGMが収録されたCD[11]や、2021年に発売されたアーケードアーカイブス版[12]では日本語表記として「はちゃめちゃファイター」が使用されている。
- ^ 1991年10月に開催された「第29回AMショー」では本作はUPLから出展されており[9][14][15]、『アミューズメント産業』誌ではUPL販売として紹介されている[16]。
- ^ 難易度はステージ間に設けられた「ひとやすみ」タイムで出現する「ふらわあ」の数で判断することが可能となっている[17]。
- ^ このシステムに関して、四ツ谷三郎は勇敢なプレイを評価しようという意図があったと2010年のインタビューで述べている[20]。
出典
[編集]- ^ "『アーケードアーカイブス はちゃめちゃファイター』 PlayStation 4版 公式サイト". ハムスター. 2024年5月18日閲覧。
- ^ "『Arcade Archives HACHA MECHA FIGHTER』 PlayStation 4版 北米向け公式サイト". ハムスター. 2024年5月18日閲覧。
- ^ "『Arcade Archives HACHA MECHA FIGHTER』 PlayStation 4版 欧州向け公式サイト". ハムスター. 2024年5月18日閲覧。
- ^ a b c “Hacha Mecha Fighter, Arcade Video game by NMK(1991)” (英語). Arcade History. 2011年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月19日閲覧。
- ^ 『Hacha Mecha Fighter』、タイトル画面、1991年、NMK
- ^ a b c 『Hacha Mecha Fighter』、インストラクションカード、1991年、NMK
- ^ “Hacha-Mecha Fighter - NMK (Video Game, 1991) - Japan”. The Arcade Flyer Archive (TAFA). 2024年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 「テクモからNMK製TV機 動物軍の空中戦 「ハチャメチャファイター」基板」『ゲームマシン』第415号(アミューズメント通信社)1991年11月15日、21面。オリジナルの2020年1月31日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b c d e f 「ハチャメチャファイター (株)ユーピーエル(第29回アミューズメントマシンショー 出展各社の主力製品)」『アミューズメント産業』1991年11月号、アミューズメント産業出版、1991年10月26日、129頁、doi:10.11501/2874216。
- ^ a b c d e f g h i 水島屋 T.J.「ハチャメチャファイター HACHA MECHA FIGHTER」『ゲーメスト』1992年2月号、新声社、1991年12月26日、122-123頁。
- ^ 『NMK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION Vol.3』、クラリスディスク、2018年12月26日、裏表紙
- ^ a b c d "Switch、PS4『アケアカ はちゃめちゃファイター』が6月3日より配信開始。1991年にNMKから発売されたシューティングゲーム". ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage Inc. 2021年6月2日. 2024年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月18日閲覧。
- ^ 「他社開発アーケードゲーム販売リスト」『テクモ40周年 遊びの軌跡 ~そして未来へ~』2007年7月31日、70頁。
- ^ 「(株)ユーピーエル(第29回アミューズメントマシンショー 各社の出展情報)」『アミューズメント産業』1991年10月号、アミューズメント産業出版、1991年9月26日、127頁、doi:10.11501/2874215。
- ^ 「ユーピーエル(出典各社写真特集)」『ゲームマシン』第414号(アミューズメント通信社)1991年11月1日、18面。オリジナルの2020年1月31日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「TOKIOアーケードゲーム人気ランキング」『アミューズメント産業』1992年1月号、アミューズメント産業出版、1991年12月26日、156頁、doi:10.11501/2874218。
- ^ a b c d e ずるずる「ハチャメチャファイター」『ゲーメスト』1992年3月号、新声社、1992年1月30日、26-28頁。
- ^ a b 或鷹 (2021年6月2日). "PS4/Switch「アーケードアーカイブス はちゃめちゃファイター」が6月3日に配信。かわいいキャラと骨太難度が特徴の横スクロールSTG". 4Gamer.net. Aetas, Inc. 2021年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月18日閲覧。
- ^ a b c "『パイレートピート』を配信前に最速プレイ! 『俺たちのアケアカ』本日(6月9日)20時00分より生放送!【ファミ通チャンネル】". ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage Inc. 2021年6月9日. 2021年6月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月19日閲覧。
- ^ a b 折上英作、並木学、ロドリゲス・エル・ゴロ、四ツ谷三郎「[アーケードサウンド調査団 特別編] ゲームメーカー「NMK」同窓会」『アルカディア』2010年11月号、エンターブレイン、2010年9月30日、92-93頁。
- ^ 長岡頼 (2021年6月2日). "PS4/Switch用「アーケードアーカイブス はちゃめちゃファイター」6月3日配信". GAME Watch. インプレス. 2021年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月18日閲覧。
- ^ 『アーケードアーカイブス はちゃめちゃファイター』、タイトル画面、ハムスター、2021年6月
- ^ a b HIDE-KAZ「comment HIDE-KAZ」『NMK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION Vol.3 ライナーノート』、クラリスディスク、2018年12月26日、4頁。