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ハニーフィー・ロヒンギャ文字

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハニーフィー・ロヒンギャ文字
「ロヒンギャ文字」をロヒンギャ文字で表記
類型: アルファベット
言語: ロヒンギャ語
発明者: ムハンマド・ハニーフ
時期: 1980年代
Unicode範囲: U+10D00..U+10D3F
ISO 15924 コード: Rohg
注意: このページはUnicodeで書かれた国際音声記号 (IPA) を含む場合があります。
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ハニーフィー・ロヒンギャ文字または単にロヒンギャ文字は、ロヒンギャ語を表記するために1980年代に考案された文字。

見ためはアラビア文字に似ており、右から左に続け書きされるが、他の文字体系とは直接の関係はなく、母音を表記するアルファベットである。

概要

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ロヒンギャ語はインド・アーリア語派の東部語群に属し、ベンガル語アッサム語に近い。約100万人がミャンマーに、20万人がバングラデシュに住むほか、亡命者が世界各地に分布する。ロヒンギャ文字のほかに、ビルマ文字アラビア文字ラテン文字の3種類の文字によって表記される[1]

ロヒンギャ文字は1980年代にムハンマド・ハニーフを主としてロヒンギャ語委員会によって考案された。ほかの文字から派生したわけではないが、文字の構造や見ためにアラビア語のはっきりした影響が見られる。いくつかの文字はラテン文字やビルマ文字に影響されている[1]

基本的な子音字は28文字ある(ゼロ子音や、二重母音の/-j, -w/を表す文字を含む)。5種類の母音を表わす記号(a i u e o)は文字に似ていて、先行する子音の後ろに書かれる。3種類の声調記号(短高、長昇、長降)を母音記号の上に加えることができる。ほかに鼻母音を表わす記号(母音に後続して書かれる)やアラビア文字のシャッダに似た長子音記号(通常子音字の上に書かれる)がある[1]

独自の数字があり、左から右に書かれる。記号は現代アラビア語と同じものを使用する。

Unicode

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2018年のUnicodeバージョン11.0で、追加多言語面のU+10D00からU+10D3Fまでにハニーフィー・ロヒンギャ文字のためのブロックが追加された[2][3]

Hanifi Rohingya[4]
  0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
U+10D0x 𐴀 𐴁 𐴂 𐴃 𐴄 𐴅 𐴆 𐴇 𐴈 𐴉 𐴊 𐴋 𐴌 𐴍 𐴎 𐴏
U+10D1x 𐴐 𐴑 𐴒 𐴓 𐴔 𐴕 𐴖 𐴗 𐴘 𐴙 𐴚 𐴛 𐴜 𐴝 𐴞 𐴟
U+10D2x 𐴠 𐴡 𐴢 𐴣 𐴤 𐴥 𐴦 𐴧
U+10D3x 𐴰 𐴱 𐴲 𐴳 𐴴 𐴵 𐴶 𐴷 𐴸 𐴹

脚注

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外部リンク

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