ハネフクベ
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ハネフクベ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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ぶら下がるハネフクベの実
(2024年8月 沖縄県本部町 熱帯ドリームセンター) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Alsomitra macrocarpa (Blume) M.Roem. | |||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
ハネフクベ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Javan cucumber |
ハネフクベ(学名:Alsomitra macrocarpa)はウリ科アルソミトラ属のつる植物。
本種の別名ともされるヒョウタンカズラは、アカネ科の別種の和名でもある。
特徴
[編集]高木に巻きつき生育し、球形で人の頭ほどの大きさの巨大な果実を数十メートルの高所につける。果実は熟すると下の蓋が取れ、揺れるたびに平たく大きな種子が中から放出される。種子は薄い翼を持つ。両翼あわせて12–15 cmに達し、世界最大の滑空型種子とされる。放出後はゆっくりとグライダーのように滑空し、条件が良ければ数百メートル先まで飛ぶとされる。初期の航空技術者が飛行機の翼の設計の参考にしたともいわれる[1][2]。
分布と生育環境
[編集]タイ、フィリピン、マレーシア、インドネシア、パプアニューギニア、ビスマルク諸島[3]。日本では沖縄県の海洋博公園にある熱帯ドリームセンターの果樹温室内で開花・展示されている[4][5][6]。
脚注
[編集]- ^ (岡本 1997, p. 159)
- ^ (ケスラー & シュトゥッピー 2012, p. 92)
- ^ “Alsomitra macrocarpa (Blume) M.Roem. | Plants of the World Online | Kew Science” (英語). Plants of the World Online. 2024年10月23日閲覧。
- ^ “空飛ぶ種子グライダーのモデルになったハネフクベ(別名ヒョウタンカズラ)3年連続で種子の飛ぶ姿が見られます!”. 海洋博公園 Official Site. 2024年10月23日閲覧。
- ^ 池田, 哲平 (2023年10月18日). “【動画】種はまるでグライダー?翼を広げ、実からゆらゆら滑空 「ハネフクベ」今年も結実 沖縄・熱帯ドリームセンター”. 琉球新報デジタル. 2024年10月23日閲覧。
- ^ 日本放送協会. ““種子に羽”「ハネフクベ」が実をつける 本部町 海洋博公園|NHK 沖縄県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2024年10月23日閲覧。
参考文献
[編集]- 岡本素治 著「植物のさまざまな種子散布」、岩槻邦男ら監修 編『朝日百科 植物の世界』 4巻、朝日新聞社、東京、1997年、159頁。ISBN 9784023800106。 ※ 学名をMacrozanonia macrocarpaとしている
- ロブ・ケスラー; ヴォルフガング・シュトゥッピー 著、武井摩利 訳、奥山雄大監修 編『世界で一番美しい種子図鑑』創元社、2012年。ISBN 9784422430126。
外部リンク
[編集]- 空飛ぶ種子グライダーのモデルになったハネフクベ(別名ヒョウタンカズラ)3年連続で種子の飛ぶ姿が見られます! 海洋博公園 ニュースリリース
- ハネフクベ(ヒョウタンカズラ) 東山動植物園(名古屋市)
- 5 大空を舞う種子、ハネフクベ 自然科学のとびら 第7巻第1号(2001年) 神奈川県立 生命の星・地球博物館
- ハネフクベの不思議な種子と果実(068号館蔵品紹介) 徳島県立博物館「博物館ニュース」068号 2007-09-15発行
- ハネフクベ GKZ植物事典