ハリン
ハリン | |
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村 | |
Halin | |
座標:北緯9度05分10秒 東経48度37分14秒 / 北緯9.08611度 東経48.62056度座標: 北緯9度05分10秒 東経48度37分14秒 / 北緯9.08611度 東経48.62056度 | |
国 | ソマリランド |
地域 | スール地域 |
地区 | タレー地区 |
人口 (2019[1]) | |
• 合計 | 500~600人 |
等時帯 | UTC+3 (EAT) |
ハリン (Halin, ソマリ語: Xalin) はソマリランドのスール地域にある村。
行政
[編集]伝統的な長老会議と、村落の集会が行政を担っており、村長も長老会議や集会で推薦される。選挙は行われない[1]。
住民
[編集]ソマリ人のデュルバハンテ氏族が主体。推定総人口は500~600人で、130世帯、郊外を含めると約1300人、210世帯が暮らしている[1]。
一般的な住民とは別に、ティモウェインと呼ばれる宗教を司る職業集団家系があり、52家族が属している[1]。
環境
[編集]スール地域では珍しく、ハリンには年間を通じて水が流れる川がある[1]。
年間降水量は100~200ミリメートル程度であり、頻繁に旱魃の被害を受ける[1]。
現地でガランワと呼ばれるマメ科のメスキートが外来種として脅威となっている[1]。
産業
[編集]以前はナツメヤシ、サトウキビなどが栽培され、牧畜も行われていたが、侵略的外来種でマメ科のガランワが雑草となり、作物も牧草も大きく被害を受けている[1]。
主な出荷先はカルド、ガローウェなどプントランドの諸都市であり、ソマリランドやソマリア中央部にも出荷されている[1]。
2019年の報道によれば、トマト、タマネギ、ピーマン、レタス、キャベツなどが育てられている。報道に答えた住民の月収は160ドルだった[2]。
教育
[編集]村には小中学校があり、生徒の約40パーセントが女性である。ディアスポラの資金で運営されている。村に高校は無く、ほとんどの家庭では都市の高校に行かせる金がないため、中学校で教育を終える[1]。
医療
[編集]村には医療設備が無く、最も近いのはラス・アノドの病院である。特に妊婦が危険にさらされることが多い[1]。
歴史
[編集]ハリンは古くからある集落で、20世紀初めにサイイド・ムハンマド・アブドゥラー・ハッサンがイギリスに反乱を起こした時に拠点の一つだった[1]。
1963年からソマリア内戦開始(1990年頃)まで、ナツメヤシ農業協同組合があり、周辺の牧畜村落よりも行政機構は発達していた。1980年代には砂糖が年間800~100kg生産されていた[1]。
2013年12月、チャツモ国とソマリランドとの戦闘を避けるため、ハリンの住民が避難した[3]。
2015年から2017年に発生した大旱魃でも大きな被害を受けた[1]。
2017年8月、ハリン地区を訪れたソマリランド選挙管理担当者が負傷した[4]。
2019年5月、大雨により、ハリン地域は大きな被害を受けた[2]。
参考文献
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o Omar J Diriye (November 2019). “SOCIO-ECONOMIC BASELINE ASSESSMENT OF XALIN AT SOOL REGION AND QOOL-DHUXULAALE AT HAWD REGION-SOMALILAND”. 2022年3月13日閲覧。
- ^ a b “Taleex: Roobab ka da’ay gobolka Sool ayaa baabi’iyay 350 beerood”. radioergo.org. (2019年5月17日) 2022年3月16日閲覧。
- ^ “DADKII KA BARAKACAY DEEGAANKA TALEEX OO AY XANUUNNO LASOO DARSEEN”. radioergo.org. (2013年12月9日) 2022年3月16日閲覧。
- ^ “Qalalaase ka dhashay bixinta Kaararka codeynta doorashada Soomaaliland deegaanno ka tirsan gobolka Sool”. hiiraan.com. (2017年8月13日) 2022年3月16日閲覧。