ハルル島
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ハルル島はペルシャ湾に浮かぶカタール領の島。基礎自治体としてのドーハに属す。
カタールで最も重要な島のひとつ。ドーハからは北東に約80km(50マイル)に位置する。周辺油田からの産出物の貯蔵と搬出場所となっている[1]。島にはカタール海軍や[2]沿岸警備隊の基地がある[3]。
1900年代には真珠採取の船が頻繁に訪れた[4]。
ハルル島はRas Rakanの南東72マイル[5]、首都ドーハの北東約50マイルにある[3]。長さはおよそ1マイル[5]。地形は起伏があり、最高地点は202フィート[3]。島はおよそ15マイル先から視認でき、周囲は沖合い0.2マイルまでリーフが広がっている。島はシャマールの影響を受ける。
ハルル島の地表は大半が古生代の地層上にある。カンブリア紀のホルムズ累層が地表部の多くを占める[6]。島はカタールに2箇所しかない、古生代の地層上にある場所のひとつである[7]。赤鉄鉱やオーカーといった鉄の酸化物が産出するが、採掘および輸送コストが高いため利用はされていない[8]。
商業的な産油が始まってすぐの1950年代中ごろに、政府は島を石油搬出拠点にすべく投資を開始した。1960年代には政府は沖合いの油田開発を開始し、島の重要性はさらに高まった。1964年から1966年にかけて島には工業インフラが建設された。2015年現在島には11基のフローティングルーフタンクがあり、その容量は合計で原油500万バレルである[3]。
島内で電力はまかなわれており、9基の発電機で43MWの発電量がある。ハルル島の二つの脱塩施設は1日当たり400立方メートルの処理能力を有する[3]。
脚注
[編集]- ^ “Geography”. Library of Congress Country Studies. 17 July 2015閲覧。 この記事にはパブリックドメインである、米国議会図書館各国研究が作成した次の文書本文を含む。Library of Congress Country Studies.
- ^ RSN Singh (2008). Asian Strategic and Military Perspective. Lancer Publishers. p. 388. ISBN 978-8170622451
- ^ a b c d e “Halul Island”. Qatar Petroleum. 2 July 2015閲覧。
- ^ “'Persian Gulf Gazetteer Part II, Geographical and Descriptive Materials, Section II Western Side of the Gulf' [53v (109/286)]”. Qatar Digital Library. 23 July 2015閲覧。
- ^ a b The Persian Gulf pilot: comprising the Persian Gulf, Gulf of Omán; and Makran coast. Great Britain: Hydrographic Dept. (1890). p. 127 This article incorporates text from this source, which is in the public domain.
- ^ Sobhi Nasir, Hamad Al-Saad, Abudlrazak Alsayigh, Oliver Weidlich (25 August 2008). “Geology and petrology of the Hormuz dolomite, Infra-Cambrian: Implications for the formation of the salt-cored Halul and Shraouh islands, Offshore, State of Qatar”. Journal of Asian Earth Sciences 33 (5–6): Abstract. doi:10.1016/j.jseaes.2008.02.003 27 July 2015閲覧。.
- ^ Al-Kubaisi, Mohammed Ali M. (1984). Industrial development in Qatar: a geographical assessment. Durham E-Theses, Durham University. p. 12
- ^ Al-Kubaisi, Mohammed Ali M. (1984). Industrial development in Qatar: a geographical assessment. Durham E-Theses, Durham University. p. 11