ハロルド作石
ハロルド さくいし ハロルド作石 | |
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本名 | 作石 貴浩[1] |
生誕 |
1969年3月16日(55歳)[1] 日本・愛知県[1] |
職業 | 漫画家 |
ジャンル | 少年漫画 |
受賞 |
第17回:ちばてつや賞優秀新人賞(『そうはいかん』作石智祥名義)[1] 第14回:講談社漫画賞一般部門受賞(『ゴリラーマン』)[1] 第26回:講談社漫画賞少年部門受賞(『BECK』)[1] |
ハロルド 作石(ハロルド さくいし、1969年3月16日[1] - )は、日本の漫画家。愛知県出身[1]。血液型AB型。
本名:作石 貴浩(さくいし たかひろ)[1]。愛知県立守山高等学校出身。『ゴリラーマン』の舞台となる白武高校は、この守山高校がモデルである。
人物
[編集]この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
作品の随所にプロ野球、プロレス、三国志、また『BECK』中期からは欧州サッカーに関する小ネタが用意されている。群衆シーンに他の漫画のキャラやプロレスラーを登場させていることも多い。
ペンネームの由来は、力道山をスカウトしたレスラー「ハロルド坂田」からきている。ゴリラーマン連載時に、このペンネームを使用したところ、当時編集長から「ハロルドは言いにくい、作石も言いにくい。」と言われる。またケンドーコバヤシとの対談では、芸名の由来が同じくレスラーであることから感銘を受けている。
初長編『ゴリラーマン』はオフビートなユーモアと、シリアスな展開の混在を特徴とした作品であったが、第2作『サバンナのハイエナ』でアメリカン・カートゥーン系の絵柄に変えて、作風を大幅に変更した。その実験精神はいしかわじゅんにも高評価されたが、『サバンナのハイエナ』は連載途中で中断した[注釈 1]。
続く『バカイチ』『ストッパー毒島』では、元の作風に戻る。『BECK』は少年誌連載ということもあり、ユーモアは抑えられてストレートな青春ドラマになっている。
『7人のシェイクスピア』は『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)2010年3・4合併号(2009年12月発売)より連載開始したが、2011年50号で「第一部:完」となった。のち、続編『7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT』が『週刊ヤングマガジン』(講談社)2017年2・3合併号(2016年12月発売)より連載されている。
影響を受けた漫画は藤子不二雄Aの自伝的漫画『まんが道』[2]。
お笑いコンビ「新作のハーモニカ」のメンバーの藤田隼人は、従甥に当たる[3]。
作品リスト
[編集]- 『ゴリラーマン』講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉全19巻(『週刊ヤングマガジン』連載)
- (文庫版)講談社〈講談社漫画文庫〉全12巻
- (ストーリー別総集編版)講談社〈講談社プラチナコミックス〉全10巻
- (復刻版)『ゴリラーマン 新世紀リマスター』講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉全19巻
- サバンナのハイエナ(『週刊ヤングマガジン』1994年15号 - 29号) - 単行本未収録。
- 『バカイチ』講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉全4巻(『週刊ヤングマガジン』連載)
- 『ストッパー毒島』講談社〈ヤンマガKC〉全12巻(『週刊ヤングマガジン』連載)
- 『BECK』講談社〈KCデラックス〉全34巻(『月刊少年マガジン』1999年 - 2008年)
- (文庫版)講談社〈講談社漫画文庫〉全17巻
- (新装版)講談社〈KCデラックス〉既刊4巻(2025年1月17日現在)
- 『7人のシェイクスピア』小学館〈ビッグスピリッツコミックススペシャル〉全6巻(『ビッグコミックスピリッツ』2010年3・4合併号 - 2011年50号)
- (新装版)講談社〈KCデラックス〉全3巻
- 『7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT』講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉既刊13巻(『週刊ヤングマガジン』2017年2・3合併号 - )
- 『RiN』講談社〈講談社コミックスデラックス〉全14巻(『月刊少年マガジン』2013年1月号から2016年5月号)
- 『ゴリラーマン40』講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉全3巻(『週刊ヤングマガジン』2022年19号[4] - 2022年38号[5])
- THE BAND(『月刊少年マガジン』2025年1月号[8] - )
特集記事
[編集]『週刊ヤングマガジン』2019年8月12日号に、特集記事「ハロルド作石のまんが道!」が掲載された。自身が、漫画家を志したきっかけから連載に至るまでを語っている。
受賞歴
[編集]- 1987年、第17回ちばてつや賞優秀新人賞受賞。(『そうはいかん』作石智祥名義)
- 1990年、第14回(平成2年度)講談社漫画賞一般部門受賞。(『ゴリラーマン』)
- 2002年、第26回(平成14年度)講談社漫画賞少年部門受賞。(『BECK』)
関連人物
[編集]- 大島岳詩[9]
- 師匠。
- SP☆なかてま
- アシスタント。
- 間中信行
- アシスタント。
- 渡辺潤
- アシスタント。
- マーチン角屋
- アシスタント。
- 柴田ヨクサル
- アシスタント。
- ジョン・K・ペー太
- アシスタント。『ジョン・K・ペー太の世界』(2005年、桃園書房刊、ISBN 978-4-80-784136-3)の「疑問・質問に答えるコーナー」にて明かしている。ハロルド作石自身も同本へメッセージイラストを寄稿している。
- 佐久間力
- アシスタント。
- 奥田民生
- ファン。
- 伊集院光
- ファン。
- 蝶野正洋
- ファン。
- 松本太郎
- ファン。
- ケンドーコバヤシ
- ファン。
- 高橋茂雄
- ファン。『サバンナのハイエナ』にちなんでコンビ名をサバンナに決定した。
- 有吉弘行[10][11]
- ファン。
- ゆめまる(東海オンエア)
- ファン。
- 森田(さらば青春の光)
- ファン。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 連載終了時の作者の巻末コメントに「勉強不足ですいませんでした」と書かれており、主人公キャラクターの風貌に問題があったと推測されている。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i “ハロルド作石”. コミックナタリー (ナターシャ) 2022年8月22日閲覧。
- ^ “ハロルド作石のおすすめ漫画5作品!漫画家漫画『RiN』で大人気!”. ホンシェルジュ (2017年2月24日). 2017年7月23日閲覧。
- ^ “得意トーク一覧(「漫画・アニメ・ゲーム」を参照)”. ワタナベエンターテインメント. 2017年7月22日閲覧。
- ^ “「ゴリラーマン40」がヤンマガで始動、ハロルド作石「この楽しい気持ちが伝われば」”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年3月28日). 2022年8月22日閲覧。
- ^ 『週刊ヤングマガジン』2022年38合併号、講談社、2022年8月22日、ASIN B0B8R8RC6H。表紙より。
- ^ 『週刊ヤングマガジン』2024年4・5合併号、講談社、2023年12月25日。表紙より。
- ^ ハロルド作石「ゴリラーマン40 ファミリー編 最終話 空の彼方に」『週刊ヤングマガジン』2024年24号、講談社、2024年5月13日、149頁。
- ^ “「BECK」完結から16年、ハロルド作石が再び描くギターと友情の物語「THE BAND」”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年12月6日). 2024年12月6日閲覧。
- ^ ハロルド作石のまんが道(ヤングマガジン 2019年No.35 P419)より
- ^ 『独占インタビュー!有吉弘行さんオススメコミック特集/めちゃコミック』 。
- ^ “有吉弘行も暇を有意義に活用?「ゴリラーマン」「ストッパー毒島」ハロルド作石作品を一気読み宣言”. ふたまん+. 2021年8月29日閲覧。