ハローウェル (フリゲート)
ハローウェル (HMCS Hallowell) はカナダ海軍のフリゲート。リバー級[1]。
最初はオンタリオ州のピクトン (Picton) が艦名として提案されたが、「Pictou」という似た名前の艦が存在したため却下された[2]。近隣の地名であるAtholやGlenoraも同様の理由で不可となり、最終的に元はピクトンを含んでいたHallowellが艦名として承認された[2]。
モントリオールのカナディアン・ヴィッカース社で建造[1]。1943年11月22日起工[1]。1944年3月28日進水[1]。1944年8月8日、E. S. P. Pleasanceの指揮下で就役した[3]。
9月3日にハリファックスに到着[3]。「ハローウェル」は訓練のため9月30日に掃海艇「Kapuskasing」とともにバミューダへ向かったが、到着時に「Kapuskasing」に衝突した[3]。さらに10月17日にはアメリカ陸軍の平底船と衝突[4]。艦長は更迭され、10月19日にR. H. Angus少佐が新たな艦長となった[4]。
「ハローウェル」はハリファックスに戻った後C1護衛グループに配属され、大西洋を横断する船団を9度護衛した[4]。1945年8月5日、D. Davis大尉が艦長となる[5]。
1945年11月7日退役[5]。1946年にウルグアイの団体に売却されて商船となった後、1949年にパレスチナの会社に売却されて「Sharon」と改名された[5]。
1952年にイスラエル海軍が取得し、「Misgave」(または「Misnak」[6])と改名され、120mm砲3門などで再武装された[5]。1953年のギリシャでの地震の際は支援活動にあたり、第二次中東戦争ではガザ地区への砲撃に参加した[7]。
1959年、スリランカ海軍へ売却され、「Gajabahu」と改名[8]。1978年に廃棄された[8]。
脚注
[編集]- ^ a b c d Warships of the Bay of Quinte, p. 81
- ^ a b Warships of the Bay of Quinte, p. 71
- ^ a b c Warships of the Bay of Quinte, p. 74
- ^ a b c Warships of the Bay of Quinte, p. 75
- ^ a b c d Warships of the Bay of Quinte, p. 78
- ^ The Ships of Canada's Naval Forces 1910-1981, p. 57
- ^ Warships of the Bay of Quinte, pp. 78-79
- ^ a b Warships of the Bay of Quinte, p. 79
参考文献
[編集]- Roger Litwiller, Warships of the Bay of Quinte, Dundurn Press, 2011, ISBN 978-1-55488-929-7
- Ken Macpherson, The Ships of Canada's Naval Forces 1910-1981: a complete pictorial history of Canadian warships, Collins Publishers, 1981, ISBN 0-00-216856-1