ハワード・マークス
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ハワード・スタンリー・マークス(Howard Stanley Marks、1946年4月22日 - )は、アメリカ合衆国の投資家、著述家。シティバンクの役員を務めた後、1985年にTCWグループに加わり、ハイイールド (High Yield)、コンバーティブル・セキュリティーズ (Convertible Securities)、ディストレスト・デット (Distressed Debt) などのグループを組織し、主導した[1]。1995年に、TCW を離れ、オークツリー・キャピタル・マネジメントの共同創設者となった。2011年には、『フォーブス』誌のアメリカ人長者番付で、アメリカ合衆国で273位となる、総資産15億ドルと報じられ[2][3]、2015年には、同じく338位となる、総資産19.5億ドルと報じられた[4]。
投資家の間では、マークスが顧客に詳細な投資戦略や経済情勢への洞察を伝える「オークツリー・メモ (Oaktree memos)」で知られており[5]、2011年に『投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識 (The Most Important Thing: Uncommon Sense for the Thoughtful Investor)』を出版した(日本語訳は2012年)。このほかにも投資関係の著書が複数ある。
生い立ちと教育
[編集]ハワード・マークスは1946年に生まれ、ニューヨーク市クイーンズ区で育った[6]。彼の一家は民族的にはユダヤ系であったが、クリスチャン・サイエンスの信仰の下で育てられた[7]。大学はペンシルベニア大学のウォートン・スクールで学び、1967年に財政学専攻でカム・ロード(優等賞)を得て卒業したが[1][8]、副専攻は日本学であった[6]。23歳のとき、シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスで会計学とマーケティングを学び、経営学修士 (MBA) を取得し、ジョージ・ヘイ・ブラウン賞 (George Hay Brown Prize) を受賞した[1]。その後、ニューヨークに戻って働き始め、1980年にカリフォルニア州ロサンゼルスヘ移った[3]。マークスはCFA協会認定証券アナリスト である[9]。
脚注
[編集]- ^ a b c “CSIMA Conference: Speakers”. Columbia Marks. オリジナルの2011年12月11日時点におけるアーカイブ。 2012年1月12日閲覧。
- ^ “Howard Marks Profile”. Forbes. (March 2012) 2012年1月12日閲覧。
- ^ a b “400 Richest Men: Number 361 Howard Marks”. Forbes. (September 20, 2007) 2012年1月12日閲覧。
- ^ “The World's Billionaires”. Forbes. 8 September 2016閲覧。
- ^ Walsh, Ben (2011年12月21日). “The Best Of Howard Marks: Advice From A Legendary Investor”. Business Insider 2012年1月12日閲覧。
- ^ a b Wee, Gillian (June 17, 2011). “Biggest Distressed Debt Investor Marks Europe With 19% Returns”. Bloomberg 2012年1月12日閲覧。
- ^ Los Angeles Times: "Saving the mother tongue from a dusty silence" by Howard Marks December 26, 2004
- ^ “Marks Family Writing Center: About Howard Marks”. University of Pennsylvania 2012年1月12日閲覧。
- ^ Spaulding, David, CIPM (February 2012). “The Journal Interview: Howard Marks, CFA”. CFA Digest 42 (1).