ハンゲ属
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ハンゲ属 | ||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Pinellia Tenore | ||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||
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ハンゲ属(ハンゲぞく、学名:Pinellia、和名漢字表記:半夏属)はサトイモ科の属の一つ。APG植物分類体系ではサトイモ科はオモダカ目に分類される。
特徴
[編集]多年草。地下に球茎がある。葉に長い葉柄があり、単葉または複葉になり掌状に3-7裂する。花茎は1個で、花序を仏炎苞が包む。花序は肉穂(にくすい)花序で、下方が雌花群、上方が雄花群になり、雌花群は片側で仏炎苞と合着し、雄花群は離生する。花序の上方にある付属体は長い糸状で、苞外に長く伸びる。花に花被はなく、雄花に2個の雄蕊、雌花に1個の雌蕊があり、1室の子房、1個の胚珠がある。果実は液果になり、種子が1個ある。
東アジアの温帯から暖帯に9種[1]あり、うち日本には2種が分布する。
種
[編集]日本の種
[編集]- カラスビシャク Pinellia ternata (Thunb.) Breitenb. -日本のほか、朝鮮、中国に分布。
- オオハンゲ Pinellia tripartita (Blume) Schott -本州(関東地方以西)、四国、九州、琉球に分布。
外国の種、栽培種
[編集]- ニオイハンゲ Pinellia cordata N.E.Br. -中国南部に分布。日本では、園芸品が逸出して野生化している。
- Pinellia fujianensis H.Li & G.H.Zhu -中国福建省に分布する。
- Pinellia integrifolia N.E.Br. -中国四川省南東部、重慶市、湖北省西部に分布する。
- Pinellia pedatisecta Schott -中国中央部、南部に分布する。
- Pinellia peltata C.Pei -中国南東部に分布する。
- Pinellia polyphylla S.L.Hu -中国四川省に分布する。
- Pinellia yaoluopingensis X.H.Guo & X.L.Liu -中国安徽省、江蘇省に分布する。
ギャラリー
[編集]脚注
[編集]参考文献
[編集]- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅰ単子葉類』、1982年、平凡社
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- The Plant List