ハンドヘルドテレビ
ハンドヘルドテレビは、通常、TFT液晶または有機ELカラーディスプレイを使用したテレビを視聴するための携帯機器のことである。これらのデバイスの多くは、携帯トランジスタラジオに似ている。
歴史
[編集]1970年代から1980年代初頭にかけて、パナソニックとシンクレア・リサーチは、大きなポケットに入るくらいの小型テレビを発売した。パナソニック ICテレビ TR-001[1]およびMTV-1と呼ばれる。当時はまだ液晶ディスプレイ技術が成熟していなかったため、テレビには市販品では最小のCRTディスプレイという記録を打ち立てた極めて小さいCRTが使われた。
その後、1982年、ソニーはウォークマンでの命名と同様に「ウォッチマン」の初代モデルを発売した[2]。当初はグレースケールの映像部を搭載していたが、数年後、アクティブ・マトリクス型液晶を搭載したカラーモデルが発売された。スマートフォンの中にはテレビ受信機を内蔵したものもあるが、インターネットのブロードバンド動画の方がはるかに一般的である。
デジタル放送に切り替わってから、ハンドヘルドテレビは小型化と品質の向上が進んだ[疑問点 ][要出典]。ポータブルテレビは最終的にDVB-Hでデジタルテレビに移行したが、あまり成功しなかった。DVB-T規格(ヨーロッパ共通)のハンドヘルドテレビの現在の主なメーカーは、アウグスインターナショナル、ODYS、Xoroの3社である。
日本を始めとするISDB-T採用国の一部では、携帯機器向けテレビ放送としてワンセグによる放送を実施している国がある。またそれとは別に、一般のテレビ受像機向けの放送(いわゆるフルセグ)を受信できるポータブルテレビを製造するメーカーも存在する。日本では他に衛星放送としてモバHO!(2004年10月 - 2009年3月)、V-High帯マルチメディア放送としてNOTTV(2012年4月 - 2016年6月)が存在したが、両者は既に放送を終了している。
ハードウェア
[編集]これらの機器には、コンポジットモニターとしての機能のため、コンポジット映像信号アナログのモノラルオーディオを中継用のステレオ1/8インチ(3.5mm)のRCA端子がよく不足している。一部のモデルでは、標準的なテレビモデルのF型コネクタまたはPALコネクタを介して通常中継される放送信号用のモノラル3.5mmジャックを備えている。
画面サイズは1.3~5インチ(33~127mm)と様々である。ハンドヘルドテレビの中には、ポータブルDVDプレーヤーやUSBパーソナルビデオレコーダーとしても使用できるものもある。
サイズ
[編集]有名ブランドとモデル
[編集]- アウグスインターナショナル -DA100C
- ODYS -LIVE
- Xoro -HSD7790
- RCA -DPTM70R
参照
[編集]- ^ “1970年代 カラーテレビの普及が加速 | パナソニック テレビと家電の歴史 | テレビ ビエラ | 東京2020オリンピック・パラリンピック公式テレビ | Panasonic”. panasonic.jp. 2020年4月11日閲覧。
- ^ “Sony Japan | Sony Design|History|1980s”. www.sony.co.jp. 2020年4月11日閲覧。