バイコニカル・アンテナ
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バイコニカル・アンテナ(英語: biconical antenna)は連続的に自己相似となる形状をしていて、2つの円錐からなるアンテナである。
原理
[編集]バイコニカル・アンテナの中心軸を 軸とし、 軸に対する円錐の開き角をとすると、無限長バイコニカル・アンテナの入力インピーダンス[Ω]は次式で表される。
この式から明らかなように、無限長バイコニカル・アンテナの入力インピーダンスは周波数に関係なく、円錐の開き角のみで決定される。つまり、無限長バイコニカル・アンテナは定インピーダンス特性を有している。
実際のバイコニカル・アンテナ
[編集]実際には無限長のバイコニカル・アンテナを作ることはできないので、使用に適した長さの有限長バイコニカル・アンテナが作られる。理論上は円錐の板状アンテナだが、十分な本数の金属棒で近似して製作される場合もある。
関連項目
[編集]- ダイポール・アンテナ
- ディスコーン・アンテナ
- スーパーターンスタイルアンテナ(バイコニカルアンテナの二次元型、別名ボウタイ・アンテナ(en:Bow-tie antenna))
参考文献
[編集]- 電子情報通信学会「4章 線状・板状アンテナ」『アンテナ工学ハンドブック』(第2版)オーム社出版局、東京都千代田区、2008年7月25日、186頁。ISBN 978-4-274-20544-6。