バスマウス
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Microsoft InPortバスマウスアダプター、8ビットISA(XTバス)カード | |||
種別 | マウス入力ポート | ||
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製品史 | |||
開発者 | マイクロソフト | ||
開発年 | 1983年 | ||
生産期間 | 1980年代から2000年 | ||
後継モデル | PS/2コネクタ、USB (2000年) | ||
仕様 | |||
外部接続 | はい | ||
ピン数 | 9 | ||
データ仕様 | |||
データ信号 | 3ボタン[注 1]の状態信号とマウス移動の直交振幅変調信号 | ||
ピン配列 | |||
ピン1 | +5V | 電源 | |
ピン2 | XA | X軸位置 | |
ピン3 | XB | X軸位置 | |
ピン4 | YA | Y軸位置 | |
ピン5 | YB | Y軸位置 | |
ピン6 | SW1 | マウスボタン1 | |
ピン7 | SW 2 | マウスボタン2 | |
ピン8 | SW 3 | マウスボタン3 | |
ピン9 | GND | グラウンド | |
インタフェース(メス)側右下から横一列毎に左上まで番号を割り当てている。XA/XBとYA/YBは直交位相に基づいて動きと方向を示す。PC-9800シリーズ(の一部機種)では7番ピンは未接続[2][注 1]。 | |||
バスマウス(英:bus mouse)は専用のインタフェース[注 2]を使ってコンピューターに接続するパーソナルコンピュータ用マウスのことである。
概要
[編集]1980年代、マウスインタフェースはまだIBM PC互換機に統合されておらず、専用のバスインタフェース(ISA拡張カードに含まれる)がマウスを接続する2つの方法のうちの1つ[注 3]であった。IBM PS/2が登場したとき、マウスインタフェースはオンボードのキーボードコントローラに統合された。バスマウスはパラレル通信であるのに対し、PS/2はシリアル通信というように通信方式が異なる。1990年代にはPS/2コネクタ、2000年代以降はUSBに置き換えられた。
バスマウスは日本においてはPC-9800シリーズで使われていた。ごく初期の機種はオプションだったが、その後は本体に標準搭載されるようになった。当初の端子形状はDサブ9ピン(本体側がメス[注 4])だったが、PC-H98シリーズや中期以降の機種ではミニDIN9ピン(本体側がメス)になった。[3]
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ a b 中期以降のPC-9800シリーズでは7番ピンの役割が変更され、中ボタンが使えなくなった[1]。
- ^ オリジナルはマイクロソフト純正マウス製品のために開発されたMicrosoft InPortバスマウスアダプター
- ^ もう一つの方法はシリアルインタフェースに接続するシリアルマウス、特にエンジニアリングワークステーションで普及。
- ^ アタリポートやRS-232Cとは雌雄が逆。
出典
[編集]参考文献
[編集]- 吉田功、「キーボード&マウスポートの構造」、トランジスタ技術 特集*PCインターフェースの研究(1995年10月号)、pp.224-239。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- “Microsoft Mouse - 1983” (英語). June 7, 2016閲覧。
- Mouse Connector - ウェイバックマシン(2010年7月31日アーカイブ分)