バック・トゥ・ザ・ルーツ〜グレート・アメリカン・ソングス・トリビュート
『バック・トゥ・ザ・ルーツ〜グレート・アメリカン・ソングス・トリビュート』 | ||||
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ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース の カバー・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
カリフォルニア州サンラフェル ザ・サイト[1] アディショナル・レコーディング: カリフォルニア州サウサリート スタジオD・レコーディング[1] | |||
ジャンル | ロック、R&B | |||
時間 | ||||
レーベル | エレクトラ・レコード | |||
プロデュース | スチュワート・レヴィン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース アルバム 年表 | ||||
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『バック・トゥ・ザ・ルーツ〜グレート・アメリカン・ソングス・トリビュート』(原題:Four Chords & Several Years Ago)は、アメリカ合衆国のロック・バンド、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースが1994年に発表したアルバム。スタジオ録音の新作アルバムとしては7作目に当たり、全曲ともカバーである。
背景
[編集]バンドは前作『ハード・アット・プレイ』(1991年)1作のみでEMIを離れ、エレクトラ・レコードに移籍して本作を発表した[5]。
「マザー・イン・ロウ」には、ドクター・ジョンがピアノとボーカルでゲスト参加している[6]。「ゴーイング・ダウン・スロー」はセントルイス・ジミー・オーデン作のブルース・スタンダードだが、ヒューイ・ルイスはリトル・ウォルターのヴァージョンを参考にした[6]。
反響
[編集]アメリカでは1994年6月4日付のBillboard 200で55位に達し、『ベイエリアの風』(1982年)以降のアルバムとしては初めて全米トップ40入りを逃す結果となった[4]。本作からは「サム・カインド・オブ・ワンダフル」(全米44位[7])、「バット・イッツ・オーライト」(全米54位[8])がシングル・ヒットした。
スイスでは1994年6月5日付のアルバム・チャートで初登場21位となり、4週連続でトップ50入りした[2]。ドイツのアルバム・チャートでは9週トップ100入りし、うち2週にわたって46位を記録した[3]。イギリスでは全英アルバムチャート入りを逃したが[9]、「サム・カインド・オブ・ワンダフル」は1994年5月21日付の全英シングルチャートで84位を記録した[10]。
評価
[編集]Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中2点を付け「彼らがアルバム『スポーツ』の頃にヒットさせた曲にあった、磨き抜かれたエナジーには欠けているが、このアルバムは楽しくて熟達した演奏に満ちており、バンドがなおもヒット・シングルを生み出す方法を分かっていたことを証明した作品で、"(She's) Some Kind of Wonderful"と"But It's Alright"は、いずれもマイナー・ヒットとなった」と評している[11]。また、1994年5月23日付の『ピープル』誌のレビューでは「街角のハーモニー、高々と鳴り響くサックス、脂っこいハーモニカ演奏を懐かしがっている人々にとっては、胸を焦がす思いを満たすことだろう。或いは、そこまでいかなくとも、楽しい時間を過ごせるだろう」と評されている[12]。一方、Patrick Kampertは1994年6月2日付の『シカゴ・トリビューン』紙において4点満点中1.5点を付け「昨今はリメイクが旬だが、ヒューイ・ルイスはアメリカン・ソングブックへの回帰に関して、ブライアン・セッツァーやコリン・ジェイムスほど深く突っ込んでいない」「"Some Kind of Wonderful"は、ソウル・ブラザーズ・シックスのオリジナルはもとよりグランド・ファンクのヴァージョンにも及ばない」と評している[13]。
収録曲
[編集]- シェイク・ラトル・アンド・ロール - "Shake, Rattle and Roll" (Charles E. Calhoun) - 3:07
- ジョー・ターナー&ヒズ・ブルース・キングスが1954年に発表した曲。
- ブルー・マンデイ - "Blue Monday" (Dave Bartholomew, Fats Domino) - 2:40
- スマイリー・ルイスが1954年に発表した曲。1956年には作者のファッツ・ドミノによるヴァージョンも発表された。
- サーチン・フォー・マイ・ラヴ - "Searching for My Love" (Bobby Moore) - 2:51
- ボビー・ムーア&ザ・リズム・エイシズが1966年に発表した曲。
- サム・カインド・オブ・ワンダフル - "(She's) Some Kind of Wonderful" (John Ellison) - 3:06
- ソウル・ブラザーズ・シックスが1967年に発表した曲。
- バット・イッツ・オーライト - "But It's Alright" (J.J. Jackson, Pierre Tubbs) - 2:54
- J.J.ジャクソンが1966年に発表した曲。
- イフ・ユー・ガッタ・メイク・ア・フール・オブ・サムバディ - "If You Gotta Make a Fool of Somebody" (Rudy Clark) - 2:32
- ジェームス・レイが1961年に発表した曲。
- マザー・イン・ロウ - "Mother in Law" (Allen Toussaint) - 2:43
- アーニー・ケイ・ドウが1961年に発表した曲。
- リトル・ビティ・プリティ・ワン - "Little Bitty Pretty One" (Robert Byrd) - 2:05
- ボビー・デイ&ザ・サテライツが1957年に発表した曲。
- グッド・モーニング・リトル・スクール・ガール - "Good Morning Little School Girl" (Sonny Boy Williamson) - 4:02
- サニー・ボーイ・ウィリアムソンI世が1937年に発表した曲。
- スタッガー・リー - "Stagger Lee" (Harold Logan, Lloyd Price) - 2:36
- ロイド・プライスが1958年に発表した曲。
- シー・ショット・ア・ホール・イン・マイ・ソウル - "She Shot a Hole in My Soul" (Mac Gayden, Chuck Neese) - 2:39
- クリフォード・カリーが1967年に発表した曲。
- シュアリィ・アイ・ラヴ・ユー - "Surely I Love You" (James Bracken, Marion Oliver) - 2:51
- ロスコ・ゴードンが1960年に発表した曲。
- ユー・レフト・ザ・ウォーター・ランニング - "You Left the Water Running" (Oscar Franck, Rick Hall, Dan Penn) - 3:06
- ビリー・ヤングが1966年に発表した曲。
- ユア・キャッシュ・エイント・ナッシン・バット・トラッシュ - "Your Cash Ain't Nothin' But Trash" (Charles E. Calhoun) - 2:58
- ザ・クローヴァーズが1954年に発表した曲。
- ファンクション・アット・ザ・ジャンクション - "Function at the Junction" (Edward Holland, Jr., Shorty Long) - 3:13
- ショーティー・ロングが1966年に発表した曲。
- ベター・トゥ・ハヴ・アンド・ノット・ニード - "Better to Have and Not Need" (Don Covay, Erskin Watts) - 3:32
- ドン・コヴェイが1974年に発表した曲。
- ゴーイング・ダウン・スロー - "Going Down Slow" (St. Louis Jimmy Oden) - 2:00
- セントルイス・ジミー・オーデンが1941年に発表した曲。
参加ミュージシャン
[編集]- ヒューイ・ルイス - ボーカル、ハーモニカ
- ジョニー・コーラ - サクソフォーン、ボーカル
- クリス・ヘイズ - ギター、ボーカル
- ショーン・ホッパー - キーボード、ボーカル
- マリオ・シポリナ - ベース
- ビル・ギブソン - ドラムス、パーカッション、ボーカル
アディショナル・ミュージシャン
- ドクター・ジョン - ピアノ、ボーカル(on #7)
- マーヴィン・マクファーデン - トランペット(on #4, #5, #6, #7, #10, #11, #13)
- リンダ・ティレリー、ジーニー・トレイシー - バッキング・ボーカル(on #4, #6, #10, #11, #15, #16)
脚注
[編集]- ^ a b Huey Lewis & The News - Four Chords & Several Years Ago (CD, Album) | Discogs
- ^ a b Huey Lewis And The News - Four Chords & Several Years Ago - hitparade.ch
- ^ a b Offizielle Deutsche Charts
- ^ a b “Huey Lewis & the News Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2019年3月6日閲覧。
- ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Huey Lewis & the News - Biography & History”. AllMusic. 2019年3月6日閲覧。
- ^ a b CD英文ライナーノーツ(Dave Sholin)
- ^ “Huey Lewis & the News (She's) Some Kind Of Wonderful Chart History - Hot 100”. Billboard. 2019年3月6日閲覧。
- ^ “Huey Lewis & the News But It's Alright Chart History - Hot 100”. Billboard. 2019年3月6日閲覧。
- ^ HUEY LEWIS & THE NEWS | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ HUEY LEWIS & THE NEWS | full Official Chart History | Official Charts Company
- ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Four Chords & Several Years Ago - Huey Lewis & the News”. AllMusic. 2019年3月6日閲覧。
- ^ “Picks and Pans Review: Four Chords and Several Years Ago”. People. Meredith Corporation (1994年5月23日). 2019年3月6日閲覧。
- ^ Kampert, Patrick (1994年6月2日). “Huey Lewis & The NewsFour Chords and...”. Chicago Tribune. 2019年3月6日閲覧。