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バッハディール・フサイノフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

バッハディール・フサイノフ英語: Bakhadyr M. Khoussainovロシア語: Бахадыр Хусаинов[1])は計算機科学者数学者である。ソビエト連邦で出生し教育を受けた。数理論理学計算可能性理論計算可能モデル理論英語版、及び理論計算機科学の仕事で知られる[2]アニール・ネローデ英語版とともにオートマトン群英語版の拡張であるオートマティック構造の理論を創設した[3]

経歴

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フサイノフは1984年にノヴォシビルスク大学の数学科で学士学位を授与された。1988年、ロシア科学アカデミー会員であるセルゲイ・ゴンチャロフロシア語版の指導のもと、ノヴォシビルスク大学より代数学と論理学の分野で博士候補PhDと同等)を授与された。

1991年、フサイノフはコーネル大学に加わり、1995年から1997年にかけて、数学科のH. C. Wang英語版助教授を務めた。

1996年、フサイノフはオークランド大学に移り、2021年に電子科技大学に移るまでの間在籍した。

フサイノフはコーネル大学シカゴ大学シンガポール国立大学京都大学北陸先端科学技術大学院大学ウィスコンシン大学マディソン校の客員職を務めた。

受賞と表彰

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フサイノフはCristian Calude英語版Sanjay JainWei LiFrank Stephanとともに、パリティゲームを決定する擬多項式時間英語版アルゴリズムに関してSTOC英語版2017 best paper awardを共同受賞した[4]。この仕事に対し、フサイノフと論文の共著者はEATCS-IPEC Nerode Prize英語版を受賞した[5]。2023年、中国電子科技大学に勤務する傍ら、ヨーロッパ科学・人文・法学アカデミー英語版の外国人会員に選出された。

ニュージーランド王立協会のフェローとして[6]、フサイノフは次の賞・名誉職・フェローシップを授与された︙

脚注

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  1. ^ “Бахадыр Хусаинов”. Новая Зеландия говорит по-русски 2013: p. 134. https://rusnewsnz.com/wp-content/uploads/2018/01/1-Book_21-10-2013-otpravleno-for-printing-24-10-13.pdf 
  2. ^ People – Algorithms and Logic Group in UESTC” (英語). 2022年4月30日閲覧。
  3. ^ Khoussainov, Bakhadyr; Nerode, Anil (1995). “Automatic presentations of structures”. In Leivant, Daniel (英語). Logic and Computational Complexity. Lecture Notes in Computer Science. 960. Berlin, Heidelberg: Springer. pp. 367–392. doi:10.1007/3-540-60178-3_93. ISBN 978-3-540-44720-7. https://link.springer.com/chapter/10.1007/3-540-60178-3_93 
  4. ^ ACM SIGACT - STOC Best Paper Award”. www.sigact.org. 2021年2月6日閲覧。
  5. ^ IPEC Nerode Prize”. 2024年7月10日閲覧。
  6. ^ View our current Fellows”. Royal Society Te Apārangi. 2021年2月6日閲覧。
  7. ^ Bakh Khoussainov receives Humboldt Research Award | New Zealand Association of von Humboldt Fellows”. www.humboldt.org.nz. 2021年2月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月6日閲覧。
  8. ^ LMS-NZMS Forder and Aitken Lectureships of London Mathematical Society”. www.lms.ac.uk. 2021年2月6日閲覧。
  9. ^ Invitational Fellowships for Research in Japan | Japan Society for the Promotion of Science”. www.jsps.go.jp. 2022年4月30日閲覧。
  10. ^ Search Marsden awards 2008–2017”. Royal Society Te Apārangi. 2021年2月6日閲覧。
  11. ^ New Zealand Mathematical Society : Awards and Prizes”. nzmathsoc.org.nz. 2021年2月6日閲覧。