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バドガール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

バドガール(Bud Girls)とは、バドワイザーの柄を大きくデザインしたワンピースの衣装を着用した女性。その衣装はバドスーツと呼ばれる。レースクイーンなどと同様に性的嗜好の対象となっており、アンハイザー・ブッシュが展開する公式キャンペーンで活動するバドガールの他に、非公式なコスプレとしてのバドガールも存在する。公式のバドガールの役割はあくまでも広告塔であるため、バドワイザーの知名度が高くなるにつれて、バドガールを見られる機会も大幅に減っている。

アメリカ[編集]

カナダのスポーツイベントでのバドガール

バドワイザーガール(またはバドガール)はバドワイザーを製造するビールメーカーであるアンハイザー・ブッシュ宣伝モデルであり、実際の販売促進を行っている人をベースにして作られたキャラクターである。

バドガールの構想と名前は1883年から使われている。[1]

バドガールはテレビCMや紙媒体での広告で使われており、現地採用のモデルがバドガールのコスチュームでバーで販売促進活動を行っている。バドガールは性的に刺激的である一方できちんとした印象があり、喫煙、汚い言葉、刺青、ピアスや犯罪歴のある人の採用を避けている。[2]1990年代にはアンハイザー・ブッシュの販売会社が女子大生を採用し、大学構内のバーでバドワイザーの販促活動を行った。[2]

日本[編集]

1990年代後半のテレビCMで、バドガールがビアガーデンウェイトレスとして登場、のちにバドスーツ姿の梅宮アンナが出演するCMも放送され話題となった。日本での初代バドガール(バドワイザーキャンペーンガール)は守口文子でポスターなどを担当。公式に展開されたCMやイベントでは、アメリカ合衆国で製造されアンハイザー・ブッシュのタグが付いた公式のバドスーツが日本に輸入されて用いられていた。バドスーツは丈が短いワンピースで体型も露になるため性的嗜好の対象となり、コスプレショップでは非公式に製造されたバドスーツや、公式には存在しない形態のバドスーツが販売され、バドガールを店員に据えた飲食店[3]や風俗店、バドスーツを着たら割引を行うビアガーデンも出現した。バドワイザーの知名度が高くなるにつれて広告塔としての役割は終えたため、1990年代のブームを過ぎてからは、バドガールを見られる機会は大幅に減っている[4]

脚注[編集]

  1. ^ Heritage Slater Political Memorabilia and Americana Auction Catalog #619. Ivy Press. ISBN 9781599670126. https://books.google.co.jp/books?id=PYa2V-XSR8gC&pg=PA232&dq=%22bud+girl%22+1883&redir_esc=y&hl=ja 
  2. ^ a b James Hibber (1999年). “Barhopping with the Bud Girls”. Salon.com. http://www.salon.com/it/feature/1999/02/cov_01feature2.html 
  3. ^ バドワイザーカーニバルなど
  4. ^ キリンのバドワイザー生産終了が、バドガールの露出を増やす理由”. まぐまぐニュース! (2018年7月31日). 2024年6月19日閲覧。

関連項目[編集]