バリー・ストラウド
表示
バリー・ストラウド(Barry Stroud, 1935年5月18日 - 2019年8月9日)は、カナダの哲学者。哲学的懐疑論、デイヴィッド・ヒューム、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインに関する研究で知られる。
生涯
[編集]トロント生まれ。トロント大学で哲学の学士号を取得後、ハーバード大学でモートン・ホワイトの指導のもと博士号を得た。1961年から現在まで、カリフォルニア大学バークレー校で教鞭をとっている。1987年、オックスフォード大学でジョン・ロック講義を行った[1]。2007年、カリフォルニア大学バークレー校哲学科のウィリス・S・マリオン・スラッサー哲学教授に任命された。
アメリカ芸術・科学アカデミーのフェロー、ブリティッシュ・アカデミーの国外フェローに選出されている[2]。
著作
[編集]- (1977) Hume. Routledge (Winner of the Matchette Prize in 1979).
- (1984) The Significance of Philosophical Scepticism. Oxford University Press. ISBN 978-0-19-824761-6.
- (1999) The Quest for Reality: Subjectivism & the Metaphysics of Colour. Oxford University Press. ISBN 978-0-19-513388-2.
- (2000) Understanding Human Knowledge: Philosophical Essays. Oxford University Press. ISBN 978-0-19-825033-3.
- (2000) Meaning, Understanding, and Practice: Philosophical Essays. Oxford University Press. ISBN 978-0-19-825034-0.
- (2011) Engagement and Metaphysical Dissatisfaction: Modality and Value. Oxford University Press. ISBN 978-0-19-976496-9.
- (2011) Philosophers Past and Present: Selected Essays. Oxford University Press. ISBN 978-0-19-960859-1.
参考文献
[編集]- 土屋陽介「ストラウドの不満足」、『千葉大学人文社会科学研究』第15巻、2007年、20-31頁。
- 土屋陽介「懐疑論の自然化とその帰結」、『哲学の探求』第35号、2008年、105-130頁。
- 成瀬尚志「ストラウドとクワイン――underdetermination から導き出されることは?」、『哲学の探求』第35号、2008年、131-136頁。
- 湯浅正彦「超越論的議論の問題――ストラウドの批判的分析の検討」、『駒沢大学文化』第10巻、1987年、161-183頁。
- 湯浅正彦「超越論的議論の問題――ストラウドの批判的分析の検討(承前)」、『駒沢大学文化』第13巻、1990年、45-70頁。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ “アーカイブされたコピー”. 2011年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月23日閲覧。
- ^ “アーカイブされたコピー”. 2015年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月8日閲覧。
- ^ “Barry Stroud (1935-2019)” (英語). カリフォルニア大学バークレー校HP. (2019年8月12日) 2019年8月14日閲覧。
外部リンク
[編集]- Faculty page at the University of Berkeley
- The Study of Human Nature and the Subjectivity of Value, The Tanner Lectures on Human Values. Delivered at The University of Buenos Aires, June 7, 1988
- Barry Stroud on Scepticism, podcast interview, December 16, 2007