バルカス
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種類 | 国有企業 |
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本社所在地 |
東ドイツ カール=マルクス=シュタット県 |
設立 | 1958年 |
業種 | 輸送用機器 |
事業内容 | エンジンおよび自動車の製造 |
従業員数 |
(1989年11月時点)
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特記事項:1990年12月にVW子会社化 |
バルカス (ドイツ語: Barkas) は、かつて存在した旧ドイツ民主共和国(東ドイツ)の商用車メーカー。正式名称は「人民公社バルカス製作所カール=マルクス=シュタット」 (ドイツ語: VEB Barkas-Werke Karl-Marx-Stadt) 。カール=マルクス=シュタット県(現ケムニッツ)にあった旧 Framo (独語版/英語版)の生産設備を国営企業化することで誕生した。「バルカス」とは古代カルタゴの名将ハンニバルの姓であり、元来は「雷光」という意味である。[1]
製造車
[編集]1969年から1991年にかけてB1000という名のバン・トラック・バス(ミニバス)を製造していた。B1000は、第二次大戦前のDKW製2ストローク・3気筒エンジン車の系譜を引く車として長年製造されていた。しかし、製造中止前の短期間に生産されたB1000/1と呼ばれるモデルでは、フォルクスワーゲンからライセンス生産の認可を受けて造られた4ストローク4気筒の1.3 Lエンジンに置き換えられていた。
総計で、B1000は17万5,740台が、B1000/1は1,961台がそれぞれ製造され、配送車、消防車、救急車、さらにはドイツ人民警察やシュタージ(秘密警察)の護送車としても使用されていた。[2]
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Barkas B-1000(ミニバス)
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Barkas B1000(キャンピング用のバン)
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Barkas B-1000(消防車)
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Barkas B1000 HP(トラック)
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人民警察仕様
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シュタージの護送車仕様
関連項目
[編集]旧東ドイツの乗用車ブランドと製造メーカー
- トラバント (Trabant):VEBザクセンリンク (VEB Sachsenring) で生産されていた小型乗用車。バルカス製エンジンを搭載していた。
- ヴァルトブルク (Wartburg):アイゼナハー・モトーレンヴェルクで生産されていた小型乗用車。
B-1000と同年代に製造された共産圏製トラック/バン