バルセロナ・スーパーコンピューティング・センター
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バルセロナ・スーパーコンピューティング・センター(英語: Barcelona Supercomputing Center(略称 BSC)、スペイン語: Centro Nacional de Supercomputación(略称 CNS))は、スペイン・バルセロナに所在するスーパーコンピュータの研究機関である。
沿革と運営
[編集]センターは2005年4月1日に設立された。カタルーニャ工科大学(UPC)の敷地内にあり、Torre Girona と呼ばれたかつての教会堂を所屋として利用している。センターは、スペイン教育科学省(60%)、カタルーニャ州政府(30%)、カタルーニャ工科大学(10%)からなるコンソーシアムによって運営されており、代表者はマテオ・ヴァレロ (Mateo Valero) 。センターは、IBMによるセル・マイクロプロセッサ (Cell (microprocessor)) の開発に貢献している[1]。センターには2005年から2011年にわたり、毎年550万ユーロの予算が配当される。
このセンターの内部には、2004年にスペイン政府とIBMが共同で建造したスーパーコンピュータ「マレノストルム」が、巨大なガラスケースの中に設置されている。マレノストルムは建造以後2007年頃までは、世界の上位10位以内に入る屈指の処理速度を持つスーパーコンピュータであった。中世の教会堂と最先端科学技術との取り合わせが注目され、マスコミやインターネットなどでも伝えられた[2]。
註
[編集]- ^ “アーカイブされたコピー”. 2007年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年3月22日閲覧。
- ^ 日本では、たとえばGIGAZINE「ヨーロッパ最強のスーパーコンピュータは礼拝堂内に設置されている」