コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ミシェル・バルニエ内閣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バルニエ内閣から転送)
ミシェル・バルニエ内閣
2023年のバルニエ
組織
大統領エマニュエル・マクロン
首相ミシェル・バルニエ
詳細
前内閣ガブリエル・アタル内閣

ミシェル・バルニエ内閣(ミシェル・バルニエないかく、: Gouvernement Michel Barnier)は、2024年9月5日首相指名の後、9月21日の閣僚指名により発足し、同年12月5日まで続いたフランス内閣

概要

[編集]

第五共和政で45番目の内閣であり、2024年フランス議会総選挙の結果を受けてガブリエル・アタル内閣が辞職したことにより発足した。エマニュエル・マクロン大統領政権下における6番目の内閣であり、2022年からの第2次エマニュエル・マクロン大統領政権下における3番目の内閣である。

2024年6月に実施された欧州議会議員選挙マリーヌ・ル・ペン率いる極右の国民連合 (RN) に大敗を喫したマクロンは、形勢逆転を図って国民議会を解散し、総選挙に打って出た[1]。この総選挙では第1回投票では国民連合が勝利を収めたものの、決選投票となる第2回投票では中道のマクロン与党である再生 (RE) と、ジャン=リュック・メランション率いる極左の不服従のフランス (LFI)社会党 (PS) などの左派連合との間で候補者調整が行われ、左派連合、マクロン与党が勝利、逆に国民連合を少数派に追いやった[2]

この選挙結果を受けてマクロン与党出身の首相のガブリエル・アタルは内閣総辞職を決定し、次の内閣が指名されるまで暫定内閣を継続することとなった。3勢力が均衡する中で、勢力間の争いのみならず各勢力内での主導権争いも表面化し、マクロンによる首相指名は混迷し、フランスが主催国となったパリオリンピックパリパラリンピックを挟んで9月5日にようやく、中道右派の共和党からミシェル・バルニエを首相に指名した[3]。この首相指名に対して、選挙で最大勢力となった左派連合(特に極左のLFI)からは強い反発が起こり、フランス全土で抗議デモが行われた[4]

その後、閣僚の指名にも時間を要し、首相指名から16日後の9月21日に閣僚名簿が発表された。左派は主要閣僚から外され、マクロン与党の再生と中道右派の共和党から多くの閣僚が指名されることとなった[5]

2024年12月4日に1962年以来62年ぶりとなる、内閣不信任決議が賛成多数で可決され、翌日の12月5日、バルニエ内閣がマクロン大統領に対し辞表を提出し受理されたため総辞職し、わずか3カ月の短命内閣となった[6][7]

閣僚名簿

[編集]
職名 氏名 所属政党 備考
首相 ミシェル・バルニエ
Michel Barnier
共和党
経済・財務・産業・デジタル主権大臣 アントワーヌ・アルマン英語版
Antoine Armand
再生
内務大臣 ブリュノ・ルタイヨー英語版
Bruno Retailleau
共和党
労働・雇用大臣 アストリッド・パノシアン英語版
Astrid Panosyan
再生
国民教育大臣 アンヌ・ジュネ英語版
Anne Genetet
再生
スポーツ・青少年・コミュニティーライフ大臣 ジル・アヴェルス英語版
Gil Avérous
無所属
農業・食糧主権・林業大臣 アニー・ジュヌヴァール英語版
Annie Genevard
共和党
文化大臣 ラシダ・ダティ
Rachida Dati
無所属
軍事大臣 セバスティアン・ルコルニュ
Sébastien Lecornu
再生
厚生・医療アクセス大臣 ジュヌヴィエーヴ・ダリューセック英語版
Geneviève Darrieussecq
民主運動
連帯・自立・男女平等大臣 ポール・クリストフ英語版
Paul Christophe
地平線
司法大臣 ディディエ・ミゴー英語版
Didier Migaud
無所属
欧州・外務大臣 ジャン=ノエル・バロ英語版
Jean-Noël Barrot
民主運動
エコロジー・エネルギー・気候・リスク防止大臣 アニェス・パニエ=ルナシェ英語版
Agnès Pannier-Runacher
再生
住宅・都市改修大臣 ヴァレリー・レタール英語版
Valérie Létard
民主党・無党派連合英語版
地域パートナーシップ・地方分権大臣 カトリーヌ・ヴォトラン英語版
Catherine Vautrin
再生
公務員・合理化・公共部門改革大臣 ギヨーム・カスバリアン英語版
Guillaume Kasbarian
再生
高等教育・研究大臣 パトリック・エゼル英語版
Patrick Hetzel
共和党

脚注

[編集]