バルバラ・ロンギ

バルバラ・ロンギ
Barbara Longhi
自画像とされている絵画「聖カタリナ」(1589）
生誕	(1552-09-21) 1552年9月21日 イタリア、ラヴェンナ
死没	1638年12月23日(1638-12-23)（86歳没） イタリア、ラヴェンナ

バルバラ・ロンギ（Barbara Longhi、1552年9月21日 - 1638年12月23日）はイタリアの画家である。有名な画家、ルカ・ロンギの娘で、主に聖母像を描き、肖像画家としても働いた。

略歴

ラヴェンナで生まれた。父親のルカ・ロンギ（1507–1580）はラヴェンナとその近郊で活躍し、宗教画や肖像画を制作したことで知られる画家である。兄にフランチェスコ・ロンギ（Francesco Longhi: 1544–1618）がいる。兄とともに父親の工房で絵を学び、父親の工房で大きな祭壇画の制作に助手として参加した。しばしば、ルカ・ロンギが描いた聖母像などのモデルも務めた。バーバラ・ロンギが描いた「聖カタリナ像」は、父親が描いた女性像とよく似ていて、美術史家はこの作品をバーバラ・ロンギの自画像と見なしている。

1570年に独立し、自分の工房を開いたとされるが、家族や父親の工房と密接な関係を続けた。肖像画家として人気があったが、今日知られている、日付と署名がある肖像画は1570年代（制作年の末尾が不鮮明）に制作された「カマルドリ修道院の修道士（ritratto di monaco camaldolese）」だけともされる。作品のほとんどが無署名で一部にはイニシャルだけが記された。15点ほどの作品がバルバラ・ロンギの作品であると高い確度で判断されていて 、そのうちの12点は、ロンギの時代に人気のあった聖母子像であった。彼女の作品のいくつかは、父親の作品とされていると考えられている。

1638年にラヴェンナで86歳で亡くなった。

作品

• 
  「カマルドリ修道院」(1570s)
  ラヴェンナ市立美術館
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  聖母子像 (c.1580)
  インディアナポリス美術館
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  聖母子像 (1580s)
  インディアナポリス美術館
• 
  子供に礼拝する聖母(c.1600)
  ウォルターズ美術館

参考文献

• Banta, Andaleeb Badiee and Alexa Greist, with Theresa Kutasz Christensen. Making her Mark: A History of Women Artists in Europe, 1400-1800. Fredericton, New Brunswick (Canada): Gooselane Editions, 2023. ISBN 9781773103181.
• Ceroni, Nadia (2007). "Barbara Longhi". In National Museum of Women in the Arts (ed.). Italian Women Artists from Renaissance to Baroque. Milan, Italy: Skira Editore S.p.A. ISBN 978-88-7624-919-8.
• Cheney, Liana De Girolami (2001). Delia Gaze (ed.). Concise Dictionary of Women Artists. Taylor & Francis. ISBN 978-1-57958-335-4. Retrieved 9 June 2011.
• Greer, Germaine (2001). The Obstacle Race: The Fortunes of Women Painters and Their Work. Tauris Parke. ISBN 978-1-86064-677-5. Retrieved 9 June 2011.
• Tinagli, Paola (1997). Women in Italian Renaissance Art: Gender, Representation, Identity. Manchester University Press. ISBN 978-0-7190-4054-2. Retrieved 9 June 2011.
• Uglow, Jennifer S.; Hendry, Maggy (1999). The Northeastern Dictionary of Women's Biography. UPNE. ISBN 978-1-55553-421-9. Retrieved 9 June 2011.