バーイダ
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バーイダ(バイダ;ウクライナ語:Байдаバーイダ)は、ウクライナの民謡に登場する人物である。
概要
[編集]バーイダは、ウクライナで最も知られた民謡のひとつである『バーイダの歌』の主人公である。祖国への愛国心の具象化と看做され、特に長年ウクライナの仇敵であったトルコ・タタールに対する実在の戦士たちの集合像とされる。
バーイダに関するバリアントは、よく知られたものだけでも40を越える。また、ウクライナの民間における再話・口承による民間伝承では、バーイダのイメージは歴史上の実在の人物であるドムィトロー・ヴィシュネヴェーツィクィイと結び付けられ、この16世紀のヘーチマンがしばしば「バーイダ」と渾名されたり、「ドムィトロー・バーイダ=ヴィシュネヴェーツィクィイ」と書かれたりすることもある。
参考文献
[編集]- Гайдай Л. Історія України в особах, термінах, назвах і поняттях. — Луцьк: Вежа, 2000.
- Рад. енциклопедія історії України. — К., 1969. — т. 1.
- Українські народні думи та історичні пісні. К., 1955;
- Халанский М. Г. Малорусская дума про Байду. X., 1905.