バードの配列表記(バードのはいれつひょうき)とは、クリス・バード(英:Chris Bird)によって考案された巨大数の表記法である。これはBEAFの拡張配列表記の拡張で、歴史的にも定義的にもBEAFと同族である。[1]
線形配列では、バードの配列表記はBEAFと同じである。
Rule 1-1.
Rule 1-2.
Rule 2.
Rule 3.
Rule 4.
Rule 5.
ただしは配列の変わらない部分を指す。
線形配列では、急増加関数でと近似される。[2]
多次元配列では、配列の一部をと表記する。線形配列と同様、BEAFと同じである。
Rule A1.
Rule A2.
Rule A3.
Rule M1.
Rule M2.(これは上記のRule 2も含む)
Rule M3.
Rule M4.
Rule M5.
Rule M6.
Rule M7.
この配列はを次元セパレータとして用いている。
超次元配列では、括弧がのようになる。Rule M1~M7は、をに置き換えること以外は同じで、Rule A3はRule A5となり、新しいRule A3とRule A4が追加される。
Rule A3.
Rule A4.
AnとBは配列で、Ai-1 は Ai の最初の引数から1を引いて、残りは等しい配列である。
Rule A3とRule M2はよく似ているため、どのセパレーターがより高いランクなのか決定する必要がある。最初に、配列が何重にネストされたかを表す関数をと表記する。例えば、とすると、となる。つまりはにネストされていて、それもにネストされている。もう一つの関数、を、配列中のセパレータの個数と定義する。例えば、 なら、 。
とのどちらが優位なのかを決定する方法は、次のように表現される。
- Step 1. とする。
- Step 2.もしなら、、 なら、とする。 もしなら、Step 3へ、それ以外はStep 6へ。
- Step 3.とをそれぞれ配列との最高位のセパレータとする。 もしなら、なら、それ以外はとしStep 4へ。
- Step 4.もしなら、、なら、、それ以外はStep 5へ。
- Step 5. 文字列とから、のセパレータとその前の引数を削除する。
- Step 6.これまでのルールで、とはと(とは単一の整数)の形になっているはずである。 もしなら、なら、 それ以外はStep 7へ。
- Step 7.との最後の引数とその前のセパレータをすべて消去する。もしとがどちらも空ならば、 それ以外はStep 2に戻る。[2]
- ^ “Chris Bird's Super Huge Numbers at MROB”. www.mrob.com. 2022年3月12日閲覧。
- ^ a b “バードの配列表記”. 巨大数研究 Wiki. 2022年3月12日閲覧。